LPIC
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LPICとは、LPI(Linux Professional Institute)によって運営されているLinux技術者の技術者認定資格の名称。
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[編集] 概要
LPICとは、Linux技術者認定を中立公正な立場で行うための特定非営利活動法人(NPO)であるLPI(Linux Professional Institute)によって運営されているLinux技術者の技術者認定資格の名称。「Linux Professional Institute Certification」の略であり、公式には「エルピック」と発音する。
日本国内では、東京都内に事務局をおくLPI-Japanが運営事務を行っている。LPI-Japanは、IBM、SGI、NEC、日立、富士通、リナックスアカデミーなどがスポンサーをしている。
LPICの特徴として、ベンダー・メーカーに依存しない「中立」な資格であること、「世界規模」で実施されており、「世界最大」のLinux技術者認定資格であることを挙げている。実際、2005年10月までに全世界で100,000人以上が、2005年12月までに日本国内での50,000人以上が受験している。
[編集] 資格の種類
LPICはレベル1~レベル3までの3段階の認定が提供されることになっており、2006年4月段階では、レベル1とレベル2が提供されている。
[編集] レベル1
Linuxの基本操作、システム管理の基本を中心として、Linuxディストリビューションを利用するために必要な知識を幅広く問う資格。101試験と102試験の両方に合格すると認定される。
[編集] レベル2
Linuxの応用的なシステム管理やサーバ構築ができるために必要な知識を問う資格。レベル1に認定されており、201試験と202試験の両方に合格されると認定される。
[編集] レベル3
2006年10月現在では実施されていないが、2007年中に「Samba」「LDAP・認証」に関する試験が実施され、提供される試験のうち2試験に合格すると認定される予定となっている。2006年10月にオランダでベータ試験が実施されている。
[編集] 受験方法
試験は、コンピュータベース(CBT)で提供されており、随時指定のテストセンターで受験することができる。現在、LPICの試験を受験できるのは「アール・プロメトリック」「NTTデータ テスティングサービス」「VUE(バーチャルユニバーシティー・エンタプライズ)」のテストセンターとなっている。