SNK
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SNK(株式会社 エス・エヌ・ケイ)は、1978年から2001年にかけて、ゲーム機やゲームソフトの企画・開発・販売、及びゲームセンターの経営などの事業を行っていた日本のゲームメーカー。 ループレバーや、ゲームセンター用筐体と家庭用ゲーム機に共通フォーマットを採用し、自社の業務用ゲームをそのまま家庭でも遊技出来るゲームシステム「ネオジオ」の発売元としてゲームファンの間で広く認知されている。旧社名は新日本企画であり、SNKという社名の由来でもある。
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[編集] 歴史・概要
設立は昭和53年(1978年)7月22日。1990年代にネオジオや対戦型格闘ゲームのヒットにより、会社規模を拡大して行く。 大阪市交通局の地下鉄御堂筋線江坂駅(大阪府吹田市)周辺は、本社屋、開発社屋や直営ゲームセンター「ネオジオランド」が立ち並ぶ、SNKの看板が目に付く町並みであった。
SNKが発売するゲームについてはシューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、そして対戦格闘ゲームなどバリエーション層があったが、同社の転機となった対戦格闘ゲーム「餓狼伝説」シリーズの大ヒットにより徐々に対戦格闘偏重のラインナップとなり、対戦格闘の黄金期であった90年代には「サムライスピリッツ」、「龍虎の拳」、「ザ・キング・オブ・ファイターズ」等の自社人気格闘ゲームを続々とシリーズ化し、同様に対戦格闘ゲームのヒットで規模を拡大した大手メーカーカプコンを凌ぐほどの成長を見せ、前述の「ネオジオランド」ほか直営アミューズメントパーク「ネオジオワールド」を展開するなど業種を拡大してゆく。
SNKの主戦力となった同社の対戦格闘ゲームであるが、各作品ともシリーズを経る毎に操作システムのマニアックな複雑化や、美形・女性キャラクターなど一部の人気キャラに偏重した登場人物の編成など、次第にカルトファンに迎合した作りが顕著になり、間口は他社製品よりも狭くなる反面、コアファンからは絶大な支持を集め、それぞれの作品のCDドラマやテレビアニメ制作でメディア展開を図っていった。
しかし2000年を回ると、格闘ゲーム自体が徐々に下火となり市場縮小、対戦格闘に傾倒が過ぎた企画体制は抜本改変の機を逸し、加えて拡大し過ぎた多角経営が災いして徐々に経営が悪化。パチンコメーカーアルゼ社の子会社となるが、2001年10月30日、倒産した。
倒産後、SNK関係の権利はプレイモア社(現SNKプレイモア)のものとなり、現在も続編が発表されている(そのため一時期は作品権利を取得していたアルゼと著作権その他の関係でトラブルが発生していたが、中間判決など3事件でほとんどSNKプレイモア側が全面勝訴している。現在アルゼ側が2事件について控訴中)。
SNK がホームページを開設するにあたり、ドメイン名を neogeo.co.jp にした理由の1つには、新日本空調という三井系の空調工事会社がすでに snk.co.jp ドメインを使用していたということがある。
[編集] 親会社
[編集] 関連項目
- SNKプレイモア 同社の知的財産権を引き継いだ会社。
- ネオジオ
- ネオジオポケット
- ネオジオのゲームタイトル一覧
- SNKの対戦型格闘ゲーム一覧
[編集] 外部リンク
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