TXN
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TXN (TV Tokyo Network、テレビ東京ネットワーク) は、テレビ東京をキー局とするネットワークである。テレビ大阪を準キー局と思われがちだが広域局ではなく府域局であり、全国ネットの番組も少なく、準キー局と扱わないのが一般的である。テレビジョン放送局のネットワークである。テレビ東京のコールサインがJOTX-TVであることから「TXN」と命名。
後述の通り、加盟局の少なさによる課題・特記事項が多い。
目次 |
[編集] 歴史
- 旧称はメガTONネットワーク。テレビ東京初の系列局であるテレビ大阪、およびテレビ愛知の開局で愛称として1982年3月1日~1989年3月31日まで使用されていた。これを改称したものが、TXNである。
- メガTONは「Megalopolis Tokyo-Osaka Network」の略で、テレビ愛知開局前に発足したがNは次の開局予定地・名古屋をかけたといわれている。造語。系列局第1号として1982年3月1日にテレビ大阪が、1983年9月1日には第2号・テレビ愛知がそれぞれ開局。一応の完成をみた。
- しかし、その後1985年10月1日には岡山県と香川県の「瀬戸内準広域圏」をカバーするテレビせとうちが開局したうえ、北海道(テレビ北海道)、福岡(TVQ九州放送)の開局を視野に入れたことから、1989年4月1日より現在の名称となった。なお同時にテレビ東京の略称が正式にTXと定められている。
[編集] 加盟局
13都道府県にフルネット6局で構成。
エリア | 略称 ID | 社名 | 備考 | |
北海道 | TVh 7 | テレビ北海道 | ||
帯広・釧路・網走エリアの全域とそれ以外の4エリアの各一部地域では視聴不可。但し、帯広市、釧路市、青森県青森市ではケーブルテレビによる再送信で受信可能。北海道内全域をカバーするとTXN系列の中では最大級のエリアとなる。 | ||||
関東広域圏 | TX 7 | テレビ東京 | ||
キー局。南方諸島を含めてNHK2波と先発の在京広域民放4局と同数の中継局を設置している、ただし、大東諸島には、日本テレビ放送網同様中継局を設置していない。 山梨県では一部で視聴可能で、県内の多くのケーブルテレビ局で区域外再送信が認められている。福島県・静岡県・長野県・新潟県・などでも一部視聴可。 | ||||
愛知県 | TVA 10 | テレビ愛知 | 中京広域圏の93%(世帯比)で視聴可。 | |
大阪府 | TVO 7 | テレビ大阪 | ||
兵庫県・京都府・奈良県・徳島県などでも一部視聴可。 | ||||
岡山県 | 香川県 | TSC 7 | テレビせとうち | |
一部地域では視聴不可。兵庫県・広島県・愛媛県・徳島県・高知県・山陰地方などでも一部視聴可。 | ||||
福岡県 | TVQ 7 | TVQ九州放送 | ||
一部地域で視聴不可。佐賀県の大部分、長崎県・熊本県・大分県・山口県・愛媛県などでも一部視聴可。 |
岐阜放送・びわ湖放送・奈良テレビ放送・テレビ和歌山はTXN系列と遜色のない番組編成になっているが、これらの局はあくまで独立UHF放送局の為、一部の番組を除いてTXNから番組を購入する形を取っておりCMは差し替えてある。なおこれらの独立局では、ニュース番組で映像を提供することがある。三重テレビ放送・京都放送(競馬中継の映像を提供)も制限があるもののTXNの番組が放送されている。サンテレビジョンは最近は日本シリーズを除いてTXNの番組が放送されていない。独立局以外ではテレビ熊本がTXNの番組を多く放送している(補足も参照)。また、TXN系列のアニメ作品は東日本放送、広島ホームテレビ、南海放送などが独立局以外で多く放送している。
[編集] 海外支局
すべてテレビ東京が開設・運営。
ニューヨーク・ワシントン ロンドン・モスクワ 香港・ソウル・北京・上海
[編集] ネットニュースの変遷
[編集] 朝
- ビジネスマンNEWS(1981年10月~1993年3月)
- ビジネスレーダー(1993年4月~1994年3月)
- NEWSもぎたて朝一番(1994年4月~1995年9月)
- NEWSモーニングJAM(1995年10月~1996年9月)
- NEWSヘッドライン(1996年10月~1997年9月)
- NEWSウェーブ615(1997年10月~1998年9月)
- マーケットLIVE(1994年3月~1998年9月)
- MORNING SATELLITE(1998年10月~)
[編集] 昼
- TXNニュースワイド11(1990年10月~1997年9月)
- ニュースウォッチ(1997年10月~2004年3月)
- NEWS MARKET 11(2004年4月~)
[編集] 夕方
- メガTONニュースTODAY(1980年10月~1989年4月)
- TXNニュース THIS EVENING(1989年4月~1997年10月)
- TXNニュースワイド 夕方いちばん(1997年10月~1999年9月)
- TXNニュースアイ(1999年10月~2005年3月)
- 速ホゥ!(2005年4月~)
- ※夕方のニュースは他の系列局が夕方18時台(近年は17時台からスタートする放送局も増えている)に構えている中で、唯一17時台のみで放送しているが、これは18時台が長年子供向けのアニメーション枠に当てられているため。但し1970年代後半には子供向け報道番組「ニュースキッド715」が放映されていた
[編集] 夜
- ワールドビジネスサテライト(1988年4月~)
- ワールドビジネスサテライト土曜版(2002年10月~)
[編集] その他
[編集] 加盟局の少なさによる課題
主に加盟局が少ないことに伴う、課題が多い。
全国展開が難しく、政令指定都市(全国主要都市)のうち、仙台市・静岡市・広島市ではテレビ東京系列局はない(ケーブルテレビによる区域外再送信も仙台市・広島市は既存局の圧力で行えない。静岡市についてはケーブルテレビ局でアナログのみ受信可能で、静岡県内ではテレビ東京、テレビ愛知が見られる地域も多い)。その関係で現状は、テレビ東京系列の番組は番販などの形で地方の他系列局から放送されたり、またBSジャパンで放送されている。(大半はTXN系列局の系列外への番販収入を減らさないように時差放送だが、報道番組・スポーツ中継など生放送番組は一部サイマルとなっているものもある。但し音楽、特に演歌関係の番組は関係団体との権利関係で放送されないこともある。)(ただし、デジタル放送に完全移行する2011年以降地上デジタル放送で開局する可能性がないとは言い切れない。エリアの再編なども考えられる。)
後述するが、現在の地上アナログ放送が2011年7月までに終了予定であり、TVhの一部地域の中継局を含め事実上新規にアナログ放送を行うための放送局を開局することが不可能であることも影響している。(また、地上デジタル放送でも開局しない予定の地域〈今回の検討対象外である非該当の地域〉があるため、これらの地域ではアナログ、デジタル両放送とも見られない可能性がある。)
プライムタイムを除く時間帯はローカルセールス(いわゆる「番組販売」でネットスポンサー無し)番組が他4系列より多く、これらの番組はハロー!モーニング。のようにTXN6局同時放送を行えない状態になったり、ネット放送出来ない状態になる等、TXN系列内でも情報格差が生じている状態が続いている(→後述)。
プロ野球中継も、2003年の日本シリーズ・福岡ダイエーvs阪神の第7戦、同じく2005年の千葉ロッテvs阪神の第2、7戦の中継権を確保した(第7戦は第4戦でロッテの日本一が決定したため試合および中継放送そのものがなくなった)他、2005年から導入されたセ・パ交流戦の巨人絡みのビジターゲーム4試合(オリックス戦、北海道日本ハム戦各1試合、千葉ロッテ戦2試合)を中継したが、リアルタイムでの中継を行った局が系列各局と一部独立UHF放送局だけで、他の地域では(交流戦はBSジャパンでのサイマル中継はあったが)中継そのものがなかったり、あるいは深夜に録画ダイジェストの形式で中継せざるを得ないため、地上波生中継を見られないファンから番販に重点を置くTXN系列局への苦情も多い(それ以外の生放送番組も同様に苦情が多い)。また、通常日テレ系列で放送する筈の東京ドームの巨人主催試合も2006年5月7日と6月30日分は放送した為、一部地域では見られなっかった。(BSジャパンや日テレ系CS局G+での視聴は可能。)
[編集] 直接受信とケーブルテレビによる配信
区域外再送信を全面禁止にすることによって、区域外再送信が原因で減少傾向であったTXN系列以外の放送局への番組販売が増える事になるので、TXN系列局にとっては番販による収入が増えてメリットが大きい。しかし、日本シリーズなど生放送番組は系列外では生放送をネットできずに録画放送となり、生放送番組が地方で見られないことで番販に重点を置いているTXN系列への批判が少なくない。
TXN系列6局の放送対象地域は13都道府県のみだが、対象地域以外でも素子数の多い八木・宇田アンテナで直接受信するなどTXN系列の放送局を視聴している世帯が少なくない。
[編集] 関西圏・中京圏
テレビ大阪、テレビ愛知はそれぞれ広域圏地域であるが、周辺府県の独立UHF放送局や先発の広域放送民放4局との兼ね合いから大阪府と愛知県のみをサービスエリアとした府県域放送局として周波数が割り当てられた。(本来は独立UHF局のために割り当てられていた)その為地域によっては直接受信ができない地域もある。とくにTXNが直接受信可能な世帯が多い三重県、京都府、兵庫県の一部地域ではそれぞれの地域の独立UHF(三重テレビ放送、京都放送、サンテレビジョン)がTXNの番組配信を制限していることからBSジャパンを受信しない限りまったくまたはほとんど見られない地域も出てきている。
そこで地域によってはケーブルテレビの再配信によって受信できるようにしているところもあるが、テレビ大阪に関してはテレビ和歌山の同意が得られない和歌山県を除いて地上アナログテレビジョン放送のみを再配信しており、地上デジタルテレビジョン放送に関しては日本民間放送連盟が区域外再送信を禁止(参考リンク)の方針であり、TXN各局(佐賀県で大部分で視聴可能なTVQ、山梨県ではケーブルテレビ局が系列局の代わりとなっているテレビ東京や、アンテナ受信可能な地域を除く)もあまり認めておらず、地元局の圧力などのため、TXN系列局の放送対象地域外にあるケーブルテレビ局(北海道帯広市と釧路市にもケーブルテレビ局で区域外再送信をおこなっているが本来はテレビ北海道の放送対象地域となっているため除く。)では区域外再送信をすることが難しい(一部CATV局では再送信しているところもある)。この為一部ケーブルテレビ局では区域外再配信の実施契約を更新しない事例や契約更新が却下される事例も出てきている。K-CAT eo光テレビはデジタル放送だけでなくアナログ放送についても区域外再送信を認められていない。
[編集] 北海道
TVhについても前述したとおり、開局から10年をメドに全道ネットワークを確立することを目指したが、札幌←→帯広・釧路・網走間のNTT中継回線をTVhが支払う能力が無いほど高額であること、不況やデジタル放送への推進などから本来、放送対象地域であるのにもかかわらず帯広・釧路・網走エリア全域とそれ以外のエリアの一部地域については中継局がなく直接受信することができないため、帯広市、釧路市では専用回線を使用しケーブルテレビを経由して再受信する形で受信できるようになっている(帯広市、釧路市も同じ北海道での放送対象地域内となっているため区域外再送信ではない)。また、青森県青森市でも青森ケーブルテレビ(ACT)が再送信している(帯広、釧路、ACTへは札幌本局17chを受信したものを光ファイバーで伝送している)。現在、TVhの中継局のない地域では素子数の多い大型UHFアンテナ(場合によりブースターが必要)を使えばエリア外でも受信できる場合がある(季節、気象条件、地形などにより受信状態が変動することがある 地上デジタル放送では現在アナログ放送の画質の良否にかかわらず電界強度が強ければ鮮明に受信できる可能性が高い)。それでも受信できない場合は地上デジタル放送の基幹送信所・中継局が開局するまでの間BSジャパンを受信しない限り見ることが出来ない。但し、地上放送のみの番組はBSジャパンを持ってしても見られない。また、北海道新聞の当該地域の夕刊(網走版は朝刊も)のTVhの欄の位置は広告に差し替え。それ以外の直接受信不可地域では高性能アンテナで遠距離受信が可能な地域があることからそのままTVhの番組欄を掲載しているが、北海道新聞朝刊のテレビ解説欄に「一部地域ではTVhは受信できません」という断り書きがされている。その他の日刊地域新聞でもTVhの欄を載せてないものがある。なお、三重県、京都府、兵庫県の各一部地域の事情とはまったく異なり、2007年度秋までにはに現在アナログ放送エリア内の函館、旭川、室蘭、同年以降に小樽、苫小牧、札幌市内などの現在アナログ放送が行われている地域の一部で地上デジタル放送の中継局がTVhを含め開局することになっている。ただ、現在アナログ放送が行われている中継局の一部(特に小規模中継局やミニサテライト局)とアナログ未開局送信所・中継局の一部(特に大規模中継局)に関しては開設する予定があるものの検討中で時期は未定(帯広・釧路・網走送信所の置局の可否は、TVhが北海道総合通信網へ支払う回線使用料次第で、高額であるとアナログ放送と同様に3地区全域で視聴出来ない)、アナログ未開局中継局(特に小規模中継局やミニサテライト局)に関してはデジタル放送でも未開局になる場合がある。また、2007年を目途にスカイパーフェクTV!(スカパー)とJSATが衛星を使った再送信を北海道を対象に始める予定で、2005年8月に実験を開始し、事実上難視聴を解消する方針となっているが、ワンセグに対応していない、スカパーで見るためには別途アンテナとチューナーを買い、視聴契約を結び、さらに視聴料を払わなければいけないこと、さらにスカパーと放送局との間に生じる著作権の問題があり、実際に普及するかは未知数である。
[編集] 岡山県・香川県・福岡県
TSC・TVQも先発局に比べて中継局数が少ないため、放送対象地域内でも難視聴地域が少なくない。ただ、こちらは地上デジタル放送では両局とも難視聴地域を含め中継局を順次設置し先発局と同等のエリアで視聴できるようになる予定。ただ、TSCでもデジタル新局の開局予定が決まっている地域もあれば、TVh同様に検討中・非該当地域も残されているため、すべてカバーするかは不透明である。
[編集] テレビ東京の全国ネット番組
以上のことから、テレビ東京系列の全国ネット枠は非常に少ない。テレビ東京製作でニュースやゴールデンタイムを除くと、ほとんどがローカル番組となる。TXNにおいては現在以下の番組に留まっている
[編集] 平日
- ニュースモーニングサテライト
- おはスタ(2部は独立局にもネットワークセールス)
- 7:30~8:00のアニメ枠
- NEWS MARKET 11
- 子育てパラダイス
- 時代劇アワー(月曜~木曜)
- 女子アナクッキング~教えて!料理のアナとツボ~(金曜)
- 北島ウインクハート(金曜)
- Closing Bell
- レディス4(他系列・独立局にもネットワークセールス)
- 速ホゥ!
- アニメ530
- スキバラ
- ゴールデンタイム(一部ローカル、月曜20:00~20:54はテレビ大阪製作枠)
- ワールドビジネスサテライト(独立局にもネットワークセールス)
- スポパラ
[編集] 土曜日
- 7:00~11:00のアニメ枠(一部時間帯ローカル、なお8:00~8:30はテレビ愛知製作枠、特撮番組が放送されることもある。)
- 熱闘!ゴルフ向上委員会
- 宮里藍のビッグゴルフ in USA
- ジパング
- TXNニュース
- THE フィッシング
- 釣り・ロマンを求めて
- 出没!アド街ック天国
- 美の巨人たち
- 地球街道
- ワールドビジネスサテライト土曜版
- スポーツ魂
- JAPAN COUNTDOWN
[編集] 日曜日
- 7:30~10:30のアニメ枠(おねがいマイメロディやギャラクシーエンジェルなどが放映されていた9:30~10:00枠はテレビ大阪枠)
- 16:00~17:15の単発枠(日高義樹のワシントン・リポート・ゴルフ中継・グルメ番組など、週によってはローカル)
- TXNニュース(12時台はテレビ東京のみ)
- 激走!GT
- ドライブ A GO!GO!
- トコトンハテナ
- 田舎に泊まろう
- 日曜ビッグバラエティ
- ソロモン流
- スポーツ魂
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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