アハズ
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アハズ(Ahaz、生年不詳 - 紀元前715年、在位:紀元前735年 - 紀元前715年)は、ユダ王国の王。アッシリアに対して臣従の姿勢を貫いたが、その事と関係して旧約聖書では背教者的に記述される。
[編集] 在位年の問題
前735年 - 前715年と言う在位年は ウィリアム・F・オルブライト(William F. Albright)の説による。E・R・ティーレ(E. R. Thiele)は前732年 - 前716年と言う説を出している。
[編集] 来歴
前王ヨタムの息子として生まれた。紀元前734年頃、アッシリア王ティグラト・ピレセル3世がシリア方面に進軍したために、アッシリアに臣従の姿勢を取り、貢納を収めた。同時期にアッシリアに服属したダマスカス(シリア)やイスラエル(エフライム)等が同盟を結んで反アッシリアの姿勢を取った。これに対しアハズが親アッシリア政策を維持したため、ダマスコ王レジンとイスラエル王ベン・レマリヤは共謀してアハズ廃位を画策しユダ王国を攻撃した。(シリア・エフライム戦争)エルサレムが包囲されるに到ってアハズは預言者イザヤ等の反対を押し切りティグラト・ピレセル3世に属王の礼を取って援軍を求め、見返りの貢納を収めた。ティグラト・ピレセル3世は直ちにダマスコとイスラエルを攻撃してダマスコを征服し、イスラエル領土の大半を併合した。