アラン・ドロン
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アラン・ドロン (Alain Delon, 男性, 1935年11月8日 - ) はフランスの映画俳優である。パリ郊外ソー (Sceaux) の生まれ。幼い頃両親が離婚し、母方に預けられるも再婚した父と合わずインドシナへ出兵した。その後各地を放浪し、転職を繰り返しながら有名人と知り合い、アメリカのプロデューサーにスカウトされるも断り、1956年のフランス映画『女が事件にからむ時』でデビュー。代表作はルネ・クレマン監督『太陽がいっぱい』、ルキノ・ヴィスコンティ監督『若者のすべて』等。
プライベートでは当時の大スター、ロミー・シュナイダーと婚約するも破棄しナタリー・ドロンと結婚するもやがて離婚。その後、ミレーユ・ダルクと長い愛人関係にあった。
日本においても人気は絶大であり、特に1960年代から1970年代には美男の代名詞的存在だった。世のおばさん達からは「ドロンちゃん」と呼ばれることもあった。 1976年の太田裕美の曲「赤いハイヒール」(作詞・松本隆)では、少女がボーイフレンドをアラン・ドロンと比べるという描写がある。日本ではCMにも出演しており、ダーバン (D'URBAN)やマツダ・カペラのCMが特に有名。
近年では俳優活動は下火だが、自身の名をブランド名にした香水のプロデュースに注力、ことに男性用香水SAMOURAI・SHOGUN・47SAMOURAIは日本古来の風土・文化にインスピレーションされたネーミング・ボトルとパッケージのデザイン・調香から日本でも絶大な人気・好評を博している。
[編集] 代表作
- お嬢さん、お手やわらかに! (1958)
- 恋ひとすじに(1958)
- 太陽がいっぱい(1960)
- 若者のすべて(1960)
- 太陽はひとりぼっち(1962)
- 地下室のメロディー(1962)
- フランス式十戒 (1962)
- 山猫 (1963)
- 黄色いロールス・ロイス (1964)
- 名誉と栄光のためでなく (1966)
- パリは燃えているか (1966)
- 冒険者たち(1966)
- 世にも怪奇な物語 (1967)
- あの胸にもういちど (1968)
- サムライ (1968)
- シシリアン (1969)
- ボルサリーノ (1969)
- レッド・サン(1971)
- 高校教師(1972)
- リスボン特急 (1972)
- スコルピオ (1973)
- 個人生活 (1974)
- アラン・ドロンのゾロ(1975)
- パリの灯は遠く(1976)
- チェイサー(1978)
- エアポート'80 (1979)
- テヘラン 43(1981)
- スワンの恋(1983)
- ヌーヴェルヴァーグ (1990)
- カサノヴァ最後の恋(1992)
- 百一夜 (1994)
- ハーフ・ア・チャンス (1998)