アンドロマケー
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アンドロマケー(Ανδρομαχη)は、ギリシア神話の人物。エエティオンの娘で、夫はトロイア王プリアモスの子ヘクトル。父が支配していたキリキアのテーベで生まれ育った。名前の意味は「男の戦い」で、ανδροςが「男の」、μαχηが「戦い」を表す[1]。
トロイア戦争で、夫のヘクトルはアキレウスに討たれ、幼い子供アステュアナクスはアキレウスの子ネオプトレモスに殺された。ネオプトレムスはアンドロマケーを妾、ヘクトルの兄弟ヘレヌスを奴隷として連れ去った。
ネオプトレモスとの間にはモロススが生まれた。エウリピデスの『アンドロマケー』では、彼女と子供は、ネオプトレムスの妻でヘレネの娘ヘルミオネに暗殺されそうになっている。
ネオプトレムスが死ぬと、アンドロマケーはヘレネスと結婚し、エピルスの女王となった。