ウィリアム・モリス
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ウィリアム・モリス(William Morris)
- ウィリアム・モリス - イギリスの詩人、デザイナー、思想家。本項で取り上げる。
- ウィリアム・モリス - イギリスの自動車産業の実業家。初代ナフィールド子爵。
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ウィリアム・モリス(William Morris, 1834年3月24日 - 1896年10月3日)は19世紀イギリスの詩人、デザイナー、マルクス主義者。
ヴィクトリア朝のイギリスでは産業革命の成果で大量生産の商品があふれていた。モリスは中世に憧れ、職人による手仕事の美しさが失われてしまったことを嘆いてアーツ・アンド・クラフツ運動を起こした。モリス商会を設立し、インテリア製品や美しい書籍を作り出した(植物の模様の壁紙が有名)。生活と芸術を一致させようとするモリスのデザイン思想は各国に大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流にもなったといわれる。
また、社会改革の必要を感じてマルクス主義を熱烈に信奉し、1884年、社会主義連盟を結成、イギリスの社会主義運動の中心となって活躍した。
- 友人に、ラファエル前派の画家ロセッティがいた。ロセッティの絵のモデルをしていたジェインとモリスは結婚する。友人の建築家フィリップ・ウェッブが設計した新婚の家が、有名な赤い家(レッドハウス、1860年)。ただし、市街地から離れた郊外であり、ジェインが寂しさの余りノイローゼ気味になってしまったため、数年後に移転する。
- ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館にモリスの部屋がある。
- 桂冠詩人に推薦されたが辞退した。
[編集] 主な著作
- ジョン・ボールの夢(1888年) ワット・タイラーの乱を題材にした小説
- ユートピアだより(1890年)
- 民衆の芸術