ウルトラマン Fighting Evolution
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ウルトラマン Fighting Evolution(ウルトラマン ファイティング・エボリューション)とは、バンプレストから発売されているウルトラシリーズに登場するウルトラマンやウルトラ怪獣・宇宙人を操って戦う3D対戦型格闘ゲームのシリーズである。
[編集] シリーズ
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- 登場キャラはウルトラマン・ウルトラセブン・ウルトラマンタロウ・バルタン星人・ダダ・エレキング・メトロン星人・キングジョー・(以降隠しキャラ)ゴモラ・マグマ星人・エースキラー・ゼットンの12種類。
- 各キャラが必殺技(光線技)を基本的に一つずつ持つ。必殺技の際には溜め時間(キャラによって違う)があり、その最中に攻撃されると必殺技は発動しない。必殺技は基本的に各キャラとも同じ発動方法・威力であり軸移動やしゃがみによって回避できるが以下のような例外もある。
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- ウルトラマン→しゃがんでも回避できない。
- ウルトラセブン→必殺技が2つある。(エメリウム光線とアイスラッガー。発動方法が違う)
- エレキング→発射するのが「光線」ではなく「光弾」なのでかわされ易い(セブンのアイスラッガーも同じ)。
- ゴモラ→必殺技が光線技ではなく格闘技である。
- 「ふらふらゲージ」の導入。
- 通常技を当てることによって「ふらふらゲージ」の値が増える。通常技では敵の体力が0になっても勝負はつかない。
- ふっとばし攻撃を当てると、ふらふらゲージの量に応じた時間相手が無防備な状態(ふらふら状態)になる。
- その時間内にスペシウム光線等の必殺技を撃つことで大ダメージ。敵の体力が0になると止めを刺したことに。
- このシステムによって、序盤は小技で体力を削り、最後は必殺技で勝利するテレビシリーズのウルトラマンの戦いを再現している。
- 登場キャラはウルトラマン側がウルトラ6兄弟とレオ、怪獣・宇宙人は前作のキャラからエレキングとメトロン星人が削除され、ベムスターとタイラントが追加された。ゾフィーとゼットンは隠しキャラになっている。
- 一定量のダメージを受けると防衛チームや円盤等が現れ援護攻撃してくれる。但し、ウルトラマン同士の対戦では登場しない。
- ストーリー形式の「ウルトラモード」が初めて導入された。
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- 前作の正統な発展形。ウルトラマン80及びウルトラマンティガからウルトラマンコスモスの平成ウルトラマンシリーズのキャラ及びウルトラモードシナリオが追加。
- 登場キャラ(全40種類。タイプチェンジ可能なキャラや敵としてのみ登場するキャラ、メモリーカードに保存できないキャラもいる)及びウルトラモードのシナリオ、必殺技、ステージ(それぞれ「隠し」になっているものもある)が大幅に追加された。また、相手の必殺技を防ぐバリア(相手の攻撃を吸収したり反撃するタイプもある)が導入され、窮地からの大逆転も狙えるようになっている。必殺技に関しては各キャラが使うほぼ全てが使用でき、ほぼ原作どおりの演出となっている為、評価は高い。
- 必殺技以外の光線技や能力強化等の特殊技や2人で戦うタッグモードも導入された。また、援護攻撃はダメージに関係なく発動できるようになった。
- 「カスタムモード」で習得済みの特殊技・必殺技を装備して戦うようになっている。装備する技の数が多いとバリア等で防がれる確率が低くなるが技自体の威力は落ちる。また、一つを除いてウルトラモードでは使える必殺技・特殊技がシナリオごとに設定されている。
- 「ウルトラモード」で体力及び時間の残量、特定の条件を満たしたか否かによってS~Dのランク付けがされるようになった。
- 登場するキャラクターの豊富さ、必殺技の量、ウルトラモードのミッションの多さなどから、このシリーズの中でも評価の高い作品である。
- 特撮版の忠実な再現から、ゲームならではのダイナミックな演出への方針変換。ゲームオリジナル怪獣も登場。
- ふらふらゲージが無くなり、代わりに特定の技を当てると画面に表示されるコンボゲージに従い、タイミングよくボタンを押すことで発動する「ネビュラコンボ」が導入。システムが大幅に変わっており、2~3とは別のゲームとなった。登場するキャラクターも3に比べると大幅に減った。
- 新怪獣及びオリジナル怪獣の登場や迫力を増したグラフィックなどは評価されているものの、登場キャラ及び必殺技の大幅な減少(特にウルトラ戦士は前作の半分程度しか登場しない上に必殺技の数は半分以下になっている)、ゲームの難易度の高さや隠しキャラの出しにくさなどにより不評の声も大きい(ハード容量の限界の可能性がある)。
- 2006年9月16日公開の映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』と連動するストーリーとなり、ウルトラ6兄弟とレオが登場し、さらにメビウスとウルトラの父が新登場。怪獣側にはテンペラー星人やヒッポリト星人が登場。
- 基本のゲームシステムは2や3に似ているが新たにスピリッツシステムを導入。ウルトラ超辞典で集めたウルトラ戦士や怪獣たちの特殊能力を戦闘中に発動できる。戦闘では使用できないキャラクターも登場する。
- 携帯機ゆえに登場キャラや遊べるモードは少ないが、グラフィックは据え置きのそれと見劣りしない。ハードの特性の時間を利用した演出も評価できる。