エウロパ (衛星)
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発見 | |||||||
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発見者 | シモン・マリウス ガリレオ・ガリレイ |
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発見年 | 1610年 | ||||||
軌道の性質 | |||||||
平均半径 | 671,034 km (0.004486 AU) | ||||||
近地点 | 664,700 km (0.00444 AU) | ||||||
遠地点 | 677,300 km (0.00453 AU) | ||||||
離心率 | 0.0101 | ||||||
公転周期 | 3 日 13 時間 14.6 分 | ||||||
軌道傾斜角 | 0.470° | ||||||
母天体 | 木星 | ||||||
物理的性質 | |||||||
赤道直径 | 3,121.6 km | ||||||
表面積 | 3,100万 km2 | ||||||
質量 | 4.8×1022 kg | ||||||
平均密度 | 3.01 g/cm3 | ||||||
表面重力 | 1.32 m/s2 | ||||||
表面重力 (地球 = 1) |
0.1347 | ||||||
脱出速度 | 2.025 km/s | ||||||
自転周期 | 3 日 13 時間 14.6 分 | ||||||
赤道傾斜角 | 0° | ||||||
反射能 | 0.64 | ||||||
表面温度 |
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大気の性質 | |||||||
大気圧 | 10-6 kPa | ||||||
酸素 | 100% |
エウロパ(Europa)は木星の第2衛星で、内側から2番目のガリレオ衛星である。英語読みでユーロパとも呼ばれる。登録符号はJupiter II。
この衛星はガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためイオ、ガニメデ、カリストとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。
ギリシア神話の、テュロスの王女でゼウスが恋に落ちたエウローペーにちなんで名づけられた。
比較的明るい衛星で、双眼鏡でも観察できる。
表面は全て氷で覆われており、所々にひび割れが走っている。その内側には海かシャーベット状の氷が存在すると考えられており、生命が存在する可能性が示唆されている。
海が存在しそうな理由については、氷が一度割れて再び固まったような地形が発見されているためである。エウロパ表面の線は、氷の裂け目から出た物質と思われている。
[編集] 探査計画
エウロパは、次期惑星探査計画の調査対象天体として最有力候補のひとつにされているが、2006年10月の時点では具体的な探査計画は立案されていない。かつてはNASAが、エウロパを観測する周回衛星エウロパ・オービターによる探査計画を予定していたが、NASAの予算削減に伴い打ち切られた。続いてエウロパを含む4つのガリレオ衛星を重点的に調査するJIMO (Jupiter Icy Moons Orbiter) 計画も提案されたが、同様の理由で頓挫した。しかしこれはエウロパが惑星科学的興味を失ったわけではなく、現在も新たな探査計画を打ち出すべく検討が重ねられている。将来的には、エウロパ表面全体の高解像度地図の作成、氷の厚さの測定、氷の下の「海」の存在の確認、などを目標とした探査が期待される。
[編集] 関連事項
木星の衛星 |
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S/2003 J 9 | S/2003 J 5 | パシファエ | シノーペ | スポンデ | アウトノエ | カリロエ | メガクリテ | S/2003 J 2 |