ガラパゴスゾウガメ
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ガラパゴスゾウガメ | ||||||||||||||||||||
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オーストラリア動物園のハリエット |
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分類 | ||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||
Geochelone nigra | ||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||
ガラパゴスゾウガメ | ||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||
Galápagos tortoise |
ガラパゴスゾウガメはガラパゴス諸島に生息するゾウガメの1種。最大で甲長は130cm、体重300kgにもなる世界最大のリクガメである。ガラパゴス諸島の由来はスペイン語でリクガメを意味するGalápagoからきている。
ウチワサボテンの芽や実を食料とする。他のガラパゴス諸島の生物と同様に天敵が存在しなかったことから人間を警戒せず、捕鯨船の食用や燃料の油として大量に捕獲され、一時絶滅の危機に瀕した。
カメは声帯がなく、一般的に声を出さないが、ガラパゴスゾウガメは呼吸する際の空気の摩擦で、うなり声のような声を発することが知られている。
日本では上野動物園で見ることができる(タロウ、1969年2月21日から飼育されており推定年齢75歳以上で上野動物園の最長寿動物)。
目次 |
[編集] 亜種
島毎にそれぞれ亜種が存在し、甲羅にドーム型、鞍型、中間型の形状の違いが見られることが、チャールズ・ダーウィンが進化論の着想を得るきっかけのひとつとなった。一般的に、餌となる植物の多い場所にはドーム型が、少ないところには鞍型が生息すると言われている。
大体12-15亜種に分けられる。
[編集] ドーム型
- ssp.chathamensis - サンクリストバル島
- ssp.darwini - サンチャゴ島
- ssp.elephantopus - フロレアナ島(絶滅)
- ssp.ephippium - ピンソン島(野生絶滅)
- ssp.guntheri - イゼベラ島シェラ・ネグラ火山
- ssp.microphyes - イゼベラ島ダーウィン火山
- ssp.porteri - サンタクルス島
- ssp.vandenburghi - イゼベラ島アルセド火山
- ssp.vicina - イゼベラ島セロ・アスル火山
- ssp.wallacei - ラビダ島(絶滅)
- 亜種かどうか疑問視する声もある。
[編集] 鞍型
- ssp.abingdoni - ピンタ島(野生絶滅)
- ssp.becki - イゼベラ島ウォルフ火山
- ssp.phantastica - フェルナンディナ島(絶滅)
- ssp.hoodensis - エスパニョラ島
[編集] Status
- VULNERABLE (IUCN Red List)
[編集] 関連項目
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