クロード・マケレレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
クロード・マケレレ(Claude Makélélé、1973年2月18日 - )は、コンゴ民主共和国(旧ザイール)・キンシャサ出身のフランス代表、FAプレミアリーグ・チェルシー所属のサッカー選手(MF)。
[編集] 来歴
1993年、リーグ・アンのナントでキャリアをスタートし、フランス国籍を獲得。身体能力の高さを活かした活躍が評価され、1995年7月22日のノルウェー戦でフランス代表デビューを果たす。また1995年/1996年シーズンではUEFAチャンピオンズリーグベスト4進出に貢献した。
その後、1998年にリーガ・エスパニョーラのセルタへ移籍。さらに2000年にはレアル・マドリードへ移籍し、超攻撃的サッカーを標榜するスター集団の中でハードワーカーとして活躍し、2001-2002シーズンにはチャンピオンズリーグの制覇に貢献。2002年、フランス代表は日韓W杯に出場するが、クロードは出場機会に恵まれず、FWの不調やエースジダンの故障も響きチームはグループリーグで敗退した。
2002-2003シーズン終了後、給料の問題などもありレアル・マドリードを退団。その後ロシアの石油王、アブラモビッチが新オーナーとなったチェルシーへ移籍し、持ち前の強靱な守備力でレアル・マドリード時代と同じくチームの要として活躍を見せている。2004-2005,2005-2006シーズンにはFAプレミアリーグ優勝を果たした。最近は若手のマイケル・エッシェンらが加入し、ポジション争いも激化しているが、怪我や休養以外でベンチを暖めることがほとんどないことから、チェルシーの中盤に欠かすことのできないプレーヤーだといえる。
また、EURO2004以降代表から遠ざかっていたが、2006年ドイツW杯の欧州予選でフランス代表は予選敗退の危機を迎える。ドメネク監督の希望によりジダン、テュラムとともに代表に復帰し、見事土壇場からの予選通過に貢献する。2006年5月15日、本選出場メンバーに選ばれ、本選では決勝まで勝ち進むもジダンのマテラッツィに対するヘッドバッドによる退場が響き準優勝に終わる。W杯終了後、地元のTV局のインタビューで、代表引退を明らかにしたが、ユーロ2008の予選でドメネク監督に召集され、モウリーニョ監督を巻き込み騒動となった。結局、予選は召集に応じるという形で決着した。
スパイクやその他の用具はNIKE社と契約している。
[編集] プレイスタイル
174cm、70kgと守備的MFとしては体躯に恵まれていないものの、運動量・危機察知能力・ボール奪取能力は非常に高く、彼がいるとチームの守備力は格段に上がる。彼の重要性は2003年にレアル・マドリードが彼を放出した後、守備が崩壊し2006年にカペッロ監督が方向修正するまで守備の改善の兆しがなかったことからも窺える。しかし2005-2006シーズンは加齢から来るスタミナ切れのせいか、悪質なファールで相手の攻撃をとめることが多くなってきた。しかし、チェルシーにおいてフランク・ランパードら同じ中盤の選手がその攻撃能力を存分に発揮できるのもマケレレがいてこそ、とモウリーニョ監督に言わしめる程の存在である。
[編集] 所属チーム
- ナント(フランス) 1993 - 1997
- マルセイユ(フランス) 1997 - 1998
- セルタ(スペイン) 1998 - 2000
- レアル・マドリード(スペイン) 2000 - 2003
- チェルシー(イングランド) 2003 -
チェルシーFC - 2006-2007 |
---|
1 ツェフ | 3 A・コール | 4 マケレレ | 5 エッシェン | 6 カルヴァーリョ | 7 シェフチェンコ | 8 ランパード | 9 ブラールズ | 10 J・コール | 11 ドログバ | 12 ミケル | 13 バラック | 14 ジェレミ | 16 ロッベン | 18 ブリッジ | 19 ディアッラ | 20 フェレイラ | 21 カルー | 23 クディチーニ | 24 ライト=フィリップス | 26 テリー | 40 イラーリオ | 43 バートランド | 44 マンシエン | 監督 モウリーニョ | 編集 |
フランス代表 2002 FIFAワールドカップ™ |
---|
1 ラメ | 2 カンデラ | 3 リザラズ | 4 ヴィエラ | 5 クリスタンヴァル | 6 ジョルカエフ | 7 マケレレ | 8 デサイー | 9 シセ | 10 ジダン | 11 ヴィルトール | 12 アンリ | 13 シルヴェストル | 14 ボゴシアン | 15 テュラム | 16 バルテズ | 17 プティ | 18 ルブーフ | 19 サニョル | 20 トレゼゲ | 21 デュガリー | 22 ミクー | 23 クーペ | 監督 ルメール | |
フランス代表 - 2006 FIFAワールドカップ™ |
---|
1 ランドロー | 2 ブームソン | 3 アビダル | 4 ヴィエラ | 5 ギャラス | 6 マケレレ | 7 マルダ | 8 ドラソー | 9 ゴブ | 10 ジダン | 11 ヴィルトール | 12 アンリ | 13 シルベストル | 14 サハ | 15 テュラム | 16 バルテズ | 17 ジヴェ | 18 ディアラ | 19 サニョル | 20 トレゼゲ | 21 シンボンダ | 22 リベリー | 23 クペ | 監督 ドメネク | |
カテゴリ: フランスのサッカー選手 | ナントの選手 | マルセイユの選手 | セルタの選手 | レアル・マドリードの選手 | チェルシーの選手 | 1973年生