クロー平野
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クロー平野(la Crau)は、フランスのブーシュ=デュ=ローヌ県に広がる120平方キロメートルに及ぶ広大な平野。グラン・ローヌ(ローヌ川が二又に分かれたあとの東側の川)とベール湖にはさまれている。「クロー」はケルト語の“craigh“(石の堆積地、の意)に由来し、その名の通り、古来石だらけの荒涼とした平野として知られ、灌漑の試みがなされてきた(厳密には、アルピーユ山脈をはさんで北側をプティット・クロー平野、南側をグランド・クロー平野と呼ぶが、灌漑事業の歴史などで俎上に載せられる「クロー平野」は、専らグランド・クローの方を指している)。
[編集] プティット・クロー平野
アルピーユ山脈の北側の平野であるが、古代ローマ時代には灌漑が試みられ、早くから肥沃になっていた。
[編集] グランド・クロー平野
アルピーユ山脈の南側と、グラン・ローヌ、ベール湖、地中海に挟まれた一帯。石だらけの荒涼とした平野で、16世紀に建造されたクラポンヌ運河以降、灌漑事業が重ねられてきた。現在では、平野の半分ほどで農業が営まれている。
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