シマウマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シマウマ | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
種 | ||||||||||||||
|
シマウマ(縞馬)はウマ目・ウマ科に属し、ウマと同じEquus属に分類される動物である。鮮やかな白黒の縞模様が特徴である。ちなみに、この縞模様は白地に黒の縞であるが、稀に黒地に白の縞の個体も存在する。この縞模様は、動物達の目が色を区別することができないため、白と黒の2色であっても遠くから見ると草原の模様に酷似し判別しにくい。
大きな耳、先端がふさ状になった尾など、その姿は野生のロバとよく似ている。気性が荒く背中の構造が負荷に弱いなどの点から、荷物運搬・農耕・競馬には適さないとされる。
[編集] 分類
ヤマシマウマ、サバンナシマウマ、グレビーシマウマの3種のシマウマが存在する。この3種は縞の入り方で判別することができる。
- ヤマシマウマ:シマウマの中では最も小型の種である。南アフリカの山地に生息している。腰から尾にかけてハシゴ状の縞模様があるのが特徴である。
- サバンナシマウマ:中央アフリカの草原に生息している。大きな群れを形成し、季節的な移動を行う。
- グレビーシマウマ:最も大型のシマウマである。ケニア北部からエチオピア、ソマリアにかけて生息している。他のシマウマに比べ、細かい縞がたくさんあるのが特徴である。
その他、絶滅種としてクアッガE.quaggaが挙げられる。頭部、首および肩だけに縞のあるシマウマであったが、乱獲により1880年ごろ野生状態のものは絶滅している。アムステルダム動物園で飼育されていた最後の一頭も1883年に死亡し、剥製でしかその姿を見ることはできない。