シャッフル (カード)
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トランプなどのカードゲームでカードを混ぜ合わせることをシャッフルという。トランプを用いた奇術でもよく行われる。
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[編集] シャッフルの種類
器具を用いてカードをシャッフルする方法もあるがここでは人間の手で行う方法に限定して説明する。混ぜる対象となる1組のカードの山をデックといい、デックをいくつかに分割したものをパケットという。
[編集] ディールシャッフル
テーブル上のいくつかの場所に順番に1枚ずつカードを配っていく。全てのカードを配り終えたらテーブルの上にできたいくつかのパケットを重ねて1つにまとめる。時間がかかるという欠点がある。
[編集] ヒンズーシャッフル
主に東洋で行われるシャッフル。右手に持ったデックの上の部分を前方に動かして右手から左手に移し取る。続いて右手に残ったパケットの上の部分を左手のパケットの上に移し取る。これを繰り返し最終的には全てのカードを左手に移す。カードがある程度まとまって移動するので必ずしもカードがよく混ざるとはかぎらないのが欠点である。
[編集] オーバーハンドシャッフル
欧米ではヒンズーシャッフルのかわりにこのシャッフルがよく用いられる。ヒンズーシャッフルと似ているが持ち方が若干異なりデックの内端と外端を右手の親指と中指などで保持する。また右手から左手にカードを移すときに前方でなく左方向に移し取る。
[編集] リフルシャッフル
デックを2つに分割しそれぞれのパケットの端をはじいて端同士を噛み合わせそのまま1つにまとめてしまうシャッフル。テーブル上で行うのが普通だが練習すれば空中で行うことも可能である。テーブル上で行う場合はカードの持ち方によってクローズド・リフルシャッフルとオープン・リフルシャッフルにわかれる。
[編集] ファローシャッフル
リフルシャッフルと似ているが2つに分けたパケットの端を噛み合わせるときにカードの端をはじくのではなく、端同士を押し付けるようにする。熟練すればデックを正確に2等分し、2つのパケットを完全に1枚ずつ噛み合わせることも可能となる。これをパーフェクトシャッフルという。
ディールシャッフルのことをショットガンシャッフル、リフルシャッフルのことをマシンガンシャッフルと呼ぶ場合もあるが、リフルシャッフルの方をショットガンシャッフルと呼ぶ場合もありあまり統一されていない。
[編集] カットについて
デックをいくつか(たいてい2つ)のパケットに分割し入れ替えることをカットという。不正防止のためシャッフルのあとにカットを1回行うことがある。場合によってはシャッフルした人以外のプレイヤーにカットしてもらうこともある。広い意味ではカットもシャッフルの中に含まれる。