タンクトップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タンクトップ(Tank-top)は、 袖なしで、かつ、襟ぐりが幅広ないし深く、また、合わせや衿のない上半身用下着、上衣または水着である。
名前は、1920年代の男子用ないし女子競泳用水着であるタンクスーツ (Tank suits) の上部にデザインが似ていることからだといわれている。
タンクトップは、上衣としては男性用・女性用のいずれも存在するが、下着としては通例女性用のをさし、男性用のものは、ランニングシャツに分類される。また、水着はもっぱら女性用である。
半ズボン時代には小学生男子の定番だったタンクトップも、アメリカンカジュアルタイプの普及に伴い、裾の長いTシャツに座を奪われている。
目次 |
[編集] 上衣としてのタンクトップ
タンクトップは、上衣としては主にカットソーであり、シンプルないしカジュアルなテーストをもつものが多い。綿やポリエステルの天竺、ストレッチ天竺、フライス、リブなどの生地が使用される。ポップなプリント柄も多い。Tシャツと同様に、下着と上着の融合が進んだカテゴリであり、TPOにより重ね着の上・下いずれにも利用される。一般に襟ぐりが広く、肩の縁でひっかけるように着用し、鎖骨が露出するデザインが特徴である。この他、装飾性のある上衣として、トリコットのような柔らかなフィット感のある素材、あるいは、シフォン、ジョーゼット、コットンボイル、シルクなどの「透け感」や光沢感のある素材を用いて仕立てられることもある。このようなタンクトップは、フェミニンないしフォーマルなテーストとなる。
[編集] 下着としてのタンクトップ
下着としては、アウター調インナーとして保護・保温・吸汗性のある肌着に利用される。 身生地としては、天竺、ストレッチ天竺、フライス、リブ、スムースなどが使用される。
胸部をクッション性のある素材で二重にしたりカップ成型するなど、ハーフトップやソフトブラ機能の一部を併せもつものもある。
[編集] 水着としてのタンクトップ
水着としては、ツーピースのトップとして使用される。ビキニ型のボトムと組み合わせたものは、タンキニと呼ばれる。ただし、一般にタンキニ水着と称されているものの多くは、トップはキャミソールであり、本来、キャミキニなどと名づけるべきものであろう。身生地としては伸縮性の高いものとして、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロンのツーウェイ、パワーネットなどが使用される。