ポリウレタン
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ポリウレタンとは、通常イソシアネート基とアルコール基が縮合してできるウレタン結合でモノマーを共重合させた高分子化合物である。ウレタン樹脂ともいう。プラスチックの分類を表す略号はPURである。
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[編集] 性質
[編集] 化学的性質
ポリウレタンは、水分による加水分解や空気中の窒素酸化物(NOx)、塩分、紫外線などの影響で徐々に分解される。 分解はその素材が合成された時から始まる。衣類の繊維として用いられる場合、保管や使用状態によるが耐用年数は3~5年程度と考えるのが良い。
[編集] 合成法
通常、グリコールを主とするポリオールと、主として2官能のイソシアネートである、ジイソシアネートを反応させて合成する。カルボキシ基、アミノ基などの官能基も併用することができ、非常に多様な性質の製品を作ることができる。ウレタンフォーム(発泡ポリウレタン)を製造するためには、発泡剤を加えて重合させる。
[編集] 用途
ポリウレタンの主な用途は次のとおり。
- 塗料(水溶性ウレタン塗料)
- 接着剤(ホットメルト)
- ウレタンフォーム
- シーリング材
- 充填剤・断熱材
- 繊維製品(ストレッチ素材)
- 靴製品など
- 人工皮革・合成皮革
- 靴底
- 自動車部品
- サスペンションアームブッシュ
- バンプストッパー
- エンジンマウント
- バンパー
- アームレスト
- ヘッドレスト
- シートクッション
[編集] 関連項目
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