パッション (映画)
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パッション The Passion of the Christ |
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監督 | メル・ギブソン |
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製作総指揮 | エンツォ・システィ |
製作 | ブルース・デイヴィ スティーヴン・マケヴィティ |
脚本 | ベネディクト・フィッツジェラルド メル・ギブソン |
出演者 | ジェームズ・カヴィーゼル モニカ・ベルッチ マヤ・モルゲンステルン |
音楽 | ジョン・デブニー |
撮影 | キャレブ・デシャネル |
編集 | ジョン・ライト |
公開 | 2004年2月25日 アメリカ |
上映時間 | 127分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | アラム語 ラテン語 ヘブライ語 |
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『パッション』(The Passion of the Christ)は、2004年のアメリカ映画。
メル・ギブソン監督。脚本は、全編アラム語とラテン語で書かれている。 キリスト教や新約聖書で知られる、イエス・キリストの磔刑を描く。 パッションとは、英語で「キリストの受難」という意。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
イエス・キリストが処刑されるまでの12時間を描く。 イエスが、神を冒涜しているという罪で、拷問を受け、十字架に掛けられるが、そこで彼の口にした言葉は、彼らへの赦しの言葉だった。
[編集] キャスト
- ジム・カヴィーゼル (James Caviezel) - イエス・キリスト
- マヤ・モルゲンステルン (Maia Morgenstern) - イエスの母マリア
- モニカ・ベルッチ (Monica Bellucci) - マグダラのマリア
- ロザリンダ・チェレンターノ (Rosalinda Celentano) - サタン
- クラウディア・ジェリーニ (Claudia Gerini) - クラウディア
- ルカ・リオネッロ (Luca Lionello) - イスカリオテのユダ
- フランチェスコ・デ・ヴィート (Francesco De Vito) - ペトロ
- フリスト・ジフコフ (Hristo Jivkov) - ヨハネ
- マッティア・スブラジア (Mattia Sbragia) - 大祭司カイアファ
- フリスト・ショポフ (Hristo Shopov) - 総督ピラト
- セルジオ・ルビーニ (Sergio Rubini) - ディスマス
- トニ・ベルトレッリ (Toni Bertorelli) - アンナス
[編集] 反響
ヨハネ・パウロ2世も試写を視聴し、周囲から「It is as it was(全て真実)」とコメントがあったと発表されたが直ちに打ち消された。これは後日判明したことであるが、教皇の秘書が「確かに教皇はそう言われたが、単なる個人的な感想をメディアがおおげさに取り上げ、その結果映画の宣伝に誇大に使われるような恐れがあっては困るので否定した」というのが真相である。
凄惨な描写で視聴者の中にはショック死した者までいた。日本でのレイティングはPG-12であった。
メル・ギブソンは「福音書に忠実な描写」としているが、「ユダヤ人が悪魔に挑発されてイエスの処刑を求めた」シーン等は福音書に基づくものではなく、ドイツ人修道女(福者)のアンネ・カテリーネ・エメリッヒ(1744年 - 1824年、日本ではアンナ・カタリナ・エンメリックとされることが多い)の著書『キリストの御受難を幻に見て』にしかないものであるとしてドイツ司教団などから「反ユダヤ主義に基づくもの」として批判されている。2003年12月に公開が予定されていたが、批判やバッシングを恐れて公開が延期されていたという。公開後は反ユダヤ主義というレッテルに基づく批判は沈静化した。ただイエスの描写についても凄惨さについては賛否がある。ユダヤ人を悪く描いていると欧米のメディアから叩かれた為か、イエスをキリストとして認めないイスラム諸国でも上映され、好意的に取り上げられた。
[編集] 関連書籍
- パッション(キリストの受難)を理解するために
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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