ビハール州
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ビハール州(Bihār 、बिहार)は、インドを構成する州の一つ。州都はパトナ。
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[編集] 地勢
インド北東部に位置する。東部は西ベンガル州、西部はウッタル・プラデーシュ州、南部はジャールカンド州の州境と接し、北部はネパール国境と接する。州の中部を横切るようにガンガー(ガンジス川)が流れている。
[編集] 歴史
古代に栄えたマガダ国は、このビハール州の辺りに位置していた。ガウタマ・シッダールタが悟りの境地に至ったブッダガヤがあるように、仏教が生まれた地でもある。紀元前4世紀に成立したマウリヤ朝は都をパータリプトラに定めたが、このパータリプトラが現在の州都であるパトナにつながる。その後、4世紀に成立したグプタ朝でもパータリプトラは都とされた。10世紀以降、アフガニスタンに成立したイスラーム王朝であるガズナ朝は、北インドへ侵入を繰り返すことになった。そして、13世紀初頭にはデリーを都としたデリー・スルタン朝が成立し、この地のイスラーム化が進んでいった。その後、ムガル帝国による支配を経て、18世紀後半よりベンガル地方の徴税権を獲得していたイギリス が、この地にも統治権を広げた。1912年から1936年までオリッサと合併したが、再び単独の州となった。2000年にジャールカンド州がビハール州から分離した。
[編集] 観光
その歴史から仏教関連の史跡が多い。
- ブッダガヤ(ボードガヤー)
- ガウタマ・シッダールタが悟りを開いたとされる地。マハーボーディ寺院などがある。
- ナーランダー僧院
- ラージギル
- マガダ国の都ラージャグリハ。城壁や城の跡が残されている。
- ガヤー
- ヒンドゥー教の聖地の一つ。ヴィシュヌパド寺院がある。
[編集] 外部リンク
- インドの地方行政区画
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