ビリー・ドラゴ
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ビリー・ドラゴ(Billy Drago、1949年9月18日‐)は、アメリカ、カンザス州出身の俳優。本名はBilly Eugene Burrows。息子のダーレン・E・バロウズも父と同じ世界にいる。
1979年、TVドラマ『ノー・アザー・ラブ』のブライアン役で本格的に活動を始め、翌年には『ウィンド・ウォーカー』で映画デビューした。しゃがれ声にクセのある動作、そして一度見たら二度と忘れ難い強烈な風貌は、たちまちどの作品でも存在感を際立たせるものとなり、注目を集めた。
そして、1987年『アンタッチャブル』では、アル・カポネの側近である白服のフランク役で登場、主人公エリオット・ネスを何度も苦しめ、朋友だったマローンを死に至らしめる憎憎しい役柄を熱演し、一気に知名度が上昇した。
その後は、主に80年代を代表するヒール役俳優として活躍し、多くのアクション映画で犯罪者や悪役を演じる事もあれば、B級のギャング映画などではしばしば凶悪な殺し屋や屈強な刑事、精悍な知能犯などを演じ、なかでも1989年『男は死んで血を流せ』や1990年『チャイナホワイト』では主演で登場するなどした。
1990年代に入ると、数多くの作品に出演し、名バイプレイヤーとして日本でも顔が知られる存在となっている。また、大林宣彦監督作品『漂流教室』のハリウッドリメイク版や、川島なお美主演の『トウキョウ/DOLL』、三池崇史監督の『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』など、日本合作の作品でも起用される事が多い。
1995年『ドラッグ・マフィア』に主演。愛する幼い息子を救う為、命を賭けて犯罪組織に戦いを挑む孤独な刑事役を好演、一転して愛情溢れる優しい人物を演じて新境地を開いた。
2000年代以降も出演作が大挙、待機中であり、人間味溢れる演技で脇を固める存在となっている。
[編集] 主な作品
- ノー・アザー・ラブ(1979)
- ウィンド・ウォーカー(1980)
- 男の傷(1981)
- ペイルライダー(1985)
- 地獄のコマンド(1985)
- ヴァンプ(1985)
- ハンターズ・ブラッド(1986)
- アンタッチャブル(1987)
- ザ・ファントム/地獄のヒーロー4(1988)
- 男は死んで血を流せ(1989)
- チャイナホワイト(1990)
- デルタフォース2(1990)
- 殺しの外交特権(1991)
- アンダーカバー(1992)
- ガンクレイジー(1992)
- ファイナルフォース(1992)
- シークレットゲーム/甘く危険な秘密(1992)
- ブルー・リベンジ(1993)
- マシンガン・ウォーズ/暗黒街の野獣(1993)
- アストロ・コップ(1994)
- テイクダウン(1994)
- 漂流教室’95(1995)
- ドラッグ・マフィア(1995)
- スター・コンバット(1995)
- マッド・ドックス(1996)
- トウキョウ/DOLL(1997)
- ア・バ・ド・ン(1997)
- 人質奪還/ペルー日本大使公邸占拠127日(1998)
- ネイビー・シールズ2000(1999)
- サッカー・ドッグ(1999)
- ザ・ミラー(2000)
- トレマーズ4(2004)
- デーモンハンター(2005)
- インプリント ~ぼっけえ、きょうてえ~(2005)