ファイナルファンタジーXII ポーション
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ファイナルファンタジーXII ポーションは、清涼飲料水のひとつ。サントリーとスクウェア・エニックスのコラボレーションから生まれ、スクウェア・エニックスのファイナルファンタジーシリーズに登場する同名のアイテムのイメージを元に商品化したものである。
ファイナルファンタジーシリーズの1作である『ファイナルファンタジーXII』(日本で2006年3月16日発売)に登場するアイテムとしてサントリーが2005年、スクウェア・エニックスと「ファイナルファンタジーXII」に関するライセンス契約を締結し、清涼飲料に使用する権利を得て、2006年3月7日に発売された。通常版は200円(税込)、プレミアムボックスは630円(税込)。どちらも数量限定販売。
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[編集] 特典
封入されている瓶はクリスタルをイメージした青く透明な素材となっている。イラストが描かれた「ファイナルファンタジーXII アートミュージアムカード」やプラスチックの飾り栓が同封された300万セット限定生産の「ファイナルファンタジーXII プレミアムボックス」と通常のタイプの2種類が用意された。アートミュージアムカードは全27種類、飾り栓は全6種類。
[編集] 内容
ファイナルファンタジーXII開発スタッフの監修のもと、エルダー、カモミール、セージ、タイム、ヒソップ、フェンネル、マジョラム、マンネンロウ、メボウキ、メリッサの10種類のハーブ素材やローヤルゼリーとプロポリスを配合し、栄養ドリンク(一部の消費者からは「歯磨き粉」などという表現も聞く)に近い風味を持っている。
この他、食品添加物、着色料として青色1号が使われ、青色に着色されている。青色1号は安全性を問題視されることがあるが、普通に飲用する分には問題ない。
肝心の味に関しては、前述のとおり栄養ドリンクに近いが独特の強い香りや後味があり、賛否両論で好みが分かれるところである。ポーションをゾンビなどアンデッド系モンスターに使うとダメージを与えられる事から、ポーションを不味いと感じて自ら「ゾンビ」と名乗る人も多い。
元々原作となるゲームでも、飽くまで「体力を回復する薬」であり、「美味しい飲み物」という形容、表現は一切されていないため、敢えてゲームのイメージを尊重しわざと不味くしたという説もある。そういう意味では かつてダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!での企画により発売された「ガキ水」に近いものであると言える。「ガキ水」は番組内であらかじめ「不味いドリンクを作ろう」というコンセプトで作られたものである。 他にも世界的にも珍しい青い飲み物として、ポーションと同じくサントリーから2004年に夏季限定発売された「ペプシブルー」が存在したが、奇しくもこのペプシブルーも味に関しては賛否両論が巻き起こっていた。
最初からコレクターズアイテムの意味が強く、味は二の次という商品ではあったが、余りにもインパクトの激しい味は、良くも悪くも話題を呼び、数量限定販売であったポーションは、またたく間に完売となった。そのある意味での人気ぶりは、現在でもインターネットオークションなどで高額で頻繁に取引されているほどである。
ちなみに、「ポーションのおいしい調理法」の研究が2chを中心に広まり、「ソーダ割り」「牛乳割り」「ポーション炊き込みご飯」など多くのレシピが発表されるも、成功した例は稀である。
[編集] ゲーム中でのポーション
本来ポーションは(薬などの)1服分を意味する単語であるが、ファイナルファンタジーシリーズでは「ポーション」自体で「HPを少量回復するアイテム」を意味している。他にハイポーション、エクスポーションなどの種類が存在する。ちなみにMPを回復させるのはポーションではなくエーテルである。
ファイナルファンタジーのポーションは、攻略本ではガラス状の球体で描かれている事が多い。叩き割ることで対象者の周囲に特殊な気体を発生させ、それによって体力を回復するという仕組みらしい。余談ではあるが、ファミコン版の1作目では塗り薬であることがゲーム内で示されている。