フォード・マスタング
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フォード マスタング (Ford Mustang) とは、アメリカ合衆国の自動車メーカー、フォード・モーター社が製造した乗用車のことである。第二次世界大戦で活躍した戦闘機、P-51 マスタングにちなんで"マスタング"という名前になった。フォード社の自動車の中でも最もヒットし、1964年から、さまざまなバージョンが製造されている。マスタングの多くは、フロントガラスの下にシルバーのマスタング(野生馬)のマークが描かれている。
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[編集] 歴史
フォード社は、前述のとおり、第二次世界大戦で活躍した戦闘機、P-51にちなんでマスタングという名の乗用車を1964年に初製造した。しかし、マスタングは、そのスポーティーな外観や性能と、低価格で当時の格差社会で苦していたアメリカ人に人気を集め、予想以上の売り上げを満たした。結果、これまでに10以上ものバージョンが製造され、現在でも最新版がいくつか製造されている。日本でも、フォード車を象徴する存在として、また低価格なスポーティカーとして人気がある。
[編集] マスタングのバージョン
マスタングにはおおまかに分けて6世代のモデルが存在する。
フォード・ファルコンをベースとしたスポーティカーとしてコンバーチブル及びハードトップのラインナップで登場。1965年にファストバック追加。
ファストバックの名称をスポーツルーフに変更。レース用ホモロゲーションモデルである「BOSS」をシリーズ追加。1971年にハイパワーモデルの「Mach1」を追加。
フルモデルチェンジによりマスタングIIが正式名称となる。デザインはフォード傘下であるイタリアのギアが担当。またボディサイズも大幅に縮小され当初はV8エンジン搭載車の設定もなかった。1977年にTバールーフが追加された。
フォード車初となるターボエンジンが搭載(2.3リッターSOHC)された。また1984年にハイパフォーマンスモデル「SVO」が追加されている。本来ならば1980年代後半にモデルチェンジされるはずであったが、諸事情により1993年まで生産されることになる。1988年に登場したフォード・プローブは本来マスタングとして開発されていた車だと言われている。
プラットフォームは先代より引き継いだFOXプラットフォームを改良して使用。デザインのディティールに初代を意識した箇所が見受けられる。1996年モデルより5リッターV8OHVエンジンを4.6リッターV8SOHCエンジンに変更した。1999年大幅なエクステリアデザイン変更が施されている。
- 6代目2005年~
現行モデルである。フォードのリビングレジェンド戦略に基づき初代を意識したデザインを採用し、大きな話題となった。新規開発プラットフォームを採用しV6エンジンもSOHC化されている。
文献などによっては1964年~1973年までのモデルを初代とする場合と、1971年~1973年までを3代目とする場合もあるので注意を必要とする。
[編集] 外部リンク
- Official Ford Mustang Website(英語)
- Henry Ford Museum(英語)
- マスタングスペシャルサイト(日本語)
[編集] フォード⋅モーター社オフィシャルページ
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