ポンピドゥー・センター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)は、フランスの首都・パリにある総合文化施設で、正式名称はジョルジュ・ポンピドゥ国立美術文化センター(サントル・ナシヨナル・ダール・エ・ド・キュルチュール・ジョルジュ・ポンピドゥCentre National d'Art et de Culture Georges Pompidou)という。レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計し、1977年開館。名前は、フランス第五共和政の第2代大統領ジョルジュ・ポンピドゥーにちなんでいる。
彩色されたむき出しのパイプとガラス面で構成された外観は現代的を通り越して前衛的と呼べ、建物自体がひとつの芸術作品であるといえる。だがパリは伝統的な建築物が多い都市なので、開館当時はパリ市民の間では賛否両論があり、一部の人からは「いつ完成するのですか?」との質問もあったという。
ポンピドゥー・センターには国立近代美術館、産業創造センター、音響音楽研究所IRCAM、公共図書館が入っている。(IRCAMは組織としてはポンピドゥー・センターが管轄するが、建物はポンピドゥー・センターの中ではなく、その南隣にあるストラヴィンスキー池の地下に存在する。)
1997年9月20日~12月14日にかけて、日本でも東京都現代美術館でポンピドー・コレクション展が開催され、マティスやカンディンスキーなどの絵画や彫刻が紹介された。