マムシ
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- マムシは毒蛇の一つ。本項に詳述する。
- マムシは日本ではニホンマムシをさす場合が多い。
- マムシは関西地方でウナギを指す。ウナギを参照のこと。
- マムシはタレントの毒蝮三太夫の愛称。
- マムシは戦国大名の斎藤道三の代名詞。
マムシ亜科 | ||||||||||||||||
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ニホンマムシ |
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分類 | ||||||||||||||||
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マムシ(蝮)は、世界中のおもに北半球の熱帯から亜寒帯に生息する地上性のクサリヘビの総称。ニホンマムシのことを単に「マムシ」ということも多い。
すべての種が牙(前歯)に猛毒を持っている。頭部はハブほど三角形ではなく、どちらかというと卵型である。目と鼻の間に赤外線で獲物を感知する器官(ピット)があるのは、ハブと同じである。大きさは種によって大きく異なり、ニホンマムシのように全長50cmほどのものから、ブッシュマスターのように3mを超えるものもいる。卵胎生。
毒蛇としてのイメージから、クセのある、どちらかといえば凶暴な人物の二つ名とされることも多い。(例:斎藤道三→蝮の道三/美濃の蝮、鳥居耀蔵→蝮の耀蔵など)
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[編集] 毒
毒はほぼ出血毒で、神経毒はほとんど見られないのが特徴にもかかわらず毒はハブよりも強い。通常一般的にハブのほうが毒性が強いと思われがちだが、それは一回噛まれた時の毒の注入量が多く、 そのせいで致死性も高い為、そのように勘違いされているようだ。
[編集] 薬用
漢方薬ではマムシ(多くはニホンマムシである)の皮を剥ぎ内臓を取り去り乾燥したものを反鼻(はんぴ)として、滋養強壮などの目的で用いる。また、胆嚢を乾燥したものは蛇胆(じゃたん(通称じゃったん))とよばれ反鼻よりも滋養強壮効果が高いとされる。(蛇胆は、ハブやコブラの場合もある。)
反鼻や蛇胆は栄養ドリンクなどによく使用されている。「マムシドリンク」「赤まむし」といえば動物生薬を使った栄養ドリンクの代表格でもある。
民間療法的には強精効果を目的に乾燥させた身や生の身を焼酎漬けにして飲用する場合もあり、マムシ酒(まむしざけ)と呼ばれる。また、目は生で飲用することもある。
[編集] マムシの種類
[編集] 関連事項
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