ラシュモア山
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ラシュモア山国立記念公園(The Mount Rushmore National Memorial Park)は、サウスダコタ州キーストーンに所在し、アメリカ合衆国の成立、発展、開発を記念する。同公園の面積は1,278エーカー(5.17km2)。
1927年から1941年10月31日まで、ガットスン・ボーグラムと400人の労働者が、アメリカ合衆国建国から150年の歴史を表すジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルトおよびエイブラハム・リンカーンの四人の大統領の60フィート(18m)にも及ぶ巨大な胸像を彫刻した。記念公園への訪問者は花崗岩に刻まれた巨大な彫刻の見学が第一目的である。しかしその多くの興味は彫刻家ガットスン・ボーグラムの指導の下1939年に建造された彫刻スタジオに向けられる。同スタジオには彫刻の過程に関係するユニークな石膏モデルおよび器具が展示される。
最近十年間の再開発事業は、広範囲に及ぶ新ビジター設備の完成で最高潮に達した。その設備は新ビジターセンターおよび博物館、プレジデンタル・トレイル(彫刻を至近距離で見学できる遊歩道)を含む。
記念公園は多くの野生動物の棲家として役立ち、その植生はブラックヒルズ山脈の代表的なものである。ブラックヒルズ山脈の地質学上構成は、ラシュモア山の花崗岩や雲母片岩の巨大な露頭などで明らかである。
ラシュモア山の岩盤はアメリカ・インディアンの神聖な地とされ、彫刻が行われた。1948年に制作が始められたクレージー・ホース・メモリアルは現在サウスダコタ近辺の岩盤の彫刻が行われている。
ラシュモア山は1925年3月3日に国立記念公園として指定された。
[編集] ラシュモア山を舞台にした映画
アルフレッド・ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』のクライマックスシーンでは同記念公園の彫刻(大統領の頭部)が舞台となった。(ロケーション撮影ではなく、スタジオに巨大なセットが組まれた。)
また、2004年公開の映画『チーム★アメリカ ワールド・ポリス』では、チーム・アメリカの秘密基地として登場し、ワシントンの口からは空飛ぶリムジン、ジェファーソンの顔からはヘリコプター、ルーズベルトの頭からは戦闘機、リンカーンの口からはジャイロジェットが発進した。