久御山町
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久御山町(くみやまちょう)は、京都府南部、久世郡に位置する町。
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[編集] 地理
京都盆地の東西中心線上にあり、盆地を形成する北・東・西の山地から離れている関係で気候は穏やか。京都市内の夏の蒸し暑さは全国的に知られているが、久御山町の場合、町の北部を覆う広大な干拓田が一種の冷却装置として作用し、若干涼しく感じられる。冬季においては山が遠いため、隣接する地域で小雪が降る場合でも、久御山町では降らないことがある。
「三郷山財産区」と呼ばれる飛地が宇治市と宇治田原町の隣接する地域に存在する。定住者は居らず、京都府の施設「府民スポーツ広場(通称みどりが丘)」として用いられている。1988年の京都国体では馬術の競技会場となった。
[編集] 歴史
- 町名は「久世郡」「御牧村」「佐山村」から採った。
久御山町合併に先立ち、1951年(昭和26年)、久世郡を構成している宇治町、槇島村、小倉村、大久保村、と宇治郡東宇治町の2町3村が合併して宇治市が誕生したため、久御山町の発足により久世郡は1町のみとなった。
[編集] 行政
- 町長:坂本信夫(さかもとのぶお)2006年7月現在(xxxx年から)
[編集] 経済
[編集] 農業
町域の北半分は巨椋池干拓田という広い稲作地帯となっている。国道1号線より西側では近郊農業が盛んである。特に大根は「淀大根」という地域ブランドとなっている。 国道1号線が町内を貫通している関係で、消費地に素早く出荷できる。久御山町の農業の発展に道路網は大きく貢献しており、2000年代になって相次いで開通した新しい道路網により、今後の見通しは明るい。
近年開業した大規模小売店舗の敷地内にも久御山町の野菜の直販コーナーが設けられ、徐々に知名度が上がりリピーターを確保する程までに成長している。
[編集] 工業
町内に久御山工業団地があり、主として金属加工・プラスチック加工、食品製造などの事業所が多い。町内(および周辺域)で「横受け」と呼ばれる業務連携が定着しており、会社の枠を超えた人的交流が見られる。有名企業の工場が多くあり、新しい道路網が使えるようになり、さらに工業面での期待がふくらんでいる。
一部の大きな工場では地方からの「留学生」を受け入れている。これは地方で工業を営む家の子が学校を卒業した後、現場実践を通じて事業承継に耐えうる技術を身につけさせるために久御山町の事業所に数年間送り込むというものである。
久御山町内の工業事業所は黒煙を吐き続けるようなものがなく、環境負荷は比較的小さいといえる。また工業は久御山町の財政に大きく貢献し、地方交付税を受けない健全財政を支えている。
工業の力が商業に大きく勝っている関係で、工業系事業所の経済団体として久御山町工業会が長く運営されてきたが、2003年に工業会が商工会と統合した。その結果、より濃密な企業間交流が促進されることにつながっている。
[編集] 商業
かつては個人商店や小規模な食品スーパーと、国道1号線沿線にガソリンスタンド・中古車販売店がいくつかあるくらいで、商業面が弱く、宇治市や京都市に多く依存していたが、近年大規模な商業施設がオープンしてからは逆に周辺市町からの来客も発生し、商業面が強化された。しかしそれと同時に、従来から営業していた小規模な商店は壊滅的な状態に陥った。
[編集] 漁業
巨椋池が干拓されるまで、この地域は豊かな漁場だった。船の出入りする場所は協定されるが、一旦船を出したら獲れるだけ獲ってよいという説があるほど多種多様な淡水魚の宝庫だった。度重なる水害にかかわらず人々が去らなかったのはこの恵みによるものである。巨椋池が干拓された時点で漁業の歴史は終結し、農業に転換された。
- 産業人口
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
ワーウィック (オーストラリア)
[編集] 地域
[編集] 健康
- 平均年齢
[編集] 教育
- 幼稚園
- 久御山町立御牧小学校付属幼稚園
- 久御山町立佐山小学校付属幼稚園
- 久御山町立東角小学校付属幼稚園
- 保育所
- 久御山町立御牧保育所
- 久御山町立佐山保育所
- 久御山町立宮ノ後保育所
- 小学校
- 久御山町立御牧小学校
- 久御山町立佐山小学校
- 久御山町立東角小学校
- 中学校
- 久御山町立久御山中学校
- 高等学校
[編集] 隣接している自治体
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
- 京阪電鉄が八幡市~淀間の久御山町域をほんのわずか横切っているものの、駅は設けられておらず、「鉄道は無い」と言っていいだろう。
[編集] バス路線
京阪電鉄淀駅・中書島駅、近鉄京都線大久保駅などからバス路線がある。 主に京阪宇治バス・京阪シティバスの、京阪淀駅から久御山町役場・近鉄大久保経由、京阪宇治駅ゆきが多い。また京阪淀・ジャスコ久御山・久御山町役場を結ぶ西循環バス、東循環バスも走っている。町営の循環バスも走っている。各路線とも本数が比較的多く、利用しやすい。
[編集] 道路
- 高速道路
- 一般国道
- 府道
- 町内を走る府道:府道15号宇治淀線、府道81号八幡宇治線、府道281号八幡城陽線
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 荒見神社(式内社)
- 社殿は江戸時代に再建。入口には幕末七卿の1人である東久世通禧が起毛した社標が建てられている。また、この地が題材となったと思われる、万葉集九巻に収録されている歌「巨椋の入江響むなり射目人の伏見が田井に雁渡るらし」が刻まれた歌碑も建立されている。
- 上津屋橋(通称流れ橋)
- 木津川に架かり、対岸の八幡市とを結ぶ木造橋。増水時に橋桁が流される構造で有名。時代劇の撮影も時々行われる。
[編集] その他
久御山町では2つの市外局番が用いられている。若干の例外はあるが、御牧小学校区が075-63x(NTT淀ビル収容)、佐山・東角小学校区は0774-4x(NTT新田別館収容)の区域になる。両者の接点に久御山町役場があるので、役場には075と0774双方の電話回線が導入されている。
これは弊害を伴った。0774-4xは宇治市の南部(広野町、大久保町、伊勢田町など)にも用いられており、久御山町の当該区域から119を回すと宇治市の消防本部につながってしまい、本来通話したい久御山町の消防本部につながらなかった。この回避策として、当該区域には119ではない普通の電話番号として久御山町の消防本部にかける方法が提供され、大きな文字で印刷したシールが各戸に配布された。
1990年代中期(←詳細加筆希望)に電話局において宇治市の回線・久御山町の回線をそれぞれ分離して収容することでこの問題は解消された。しかしこの方法は新たな弊害を産んだ。NTT西日本の定額通信サービスフレッツISDN提供開始について、0774-4xが対象エリアとなった際、「0774-4xかつ宇治市内」という区分となり不満が続出することになった。フレッツADSLの提供開始についても同様の問題が生じた。
[編集] 著名な出身者
[編集] 関連項目
- KBS京都 田井にここのラジオ送信所がある。
[編集] 外部リンク
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