伊藤つかさ
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伊藤つかさ(いとう つかさ、1967年2月21日 - )は、東京都生まれの女優。 「劇団いろは」に入団し、ドラマで子役として出演した。1980年の「3年B組金八先生」では生徒役として人気。「少女人形」でアイドル歌手としてデビュー。時代劇にもレギュラー出演していた。叙情漫画家みつはしちかこ原作の「小さな恋のものがたり」でチッチ役としてラジオドラマやアニメで声優デビュー。 幼なじみの男性と結婚。その後、カートプロモーション所属。
ドラえもんに登場する「伊藤つばさ」は彼女がモデルである。
かつて、タモリが彼女の大ファンだった事がある。
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[編集] 略歴
東京都渋谷区生まれ。私立駒沢学園女子高等学校、短大卒業。
[編集] 出演作
[編集] TV
- バトルホーク(東京12チャンネル系列、1976年、楯ユリカの少女時代役)
- 大河ドラマ『黄金の日日』(1978年、NHK)
- 3年B組金八先生2(TBSテレビ系列、1980年、赤上近子役)
- 鞍馬天狗(TBSテレビ系列、1981年)
- アイコ十六歳(TBSテレビ系列、1982年)
- オサラバ坂に陽が昇る(TBSテレビ系列、1983年)
- アイコ十七歳(TBSテレビ系列、1984年)
- 光の伝説(朝日放送系列、1986年、声優・上條光 役)
- 天使のアッパーカット(TBSテレビ系列、1986年)
- 暴れん坊将軍IIIシリーズ~Ⅴシリーズ・め組の子頭半次郎(佐藤B作)の妹兼医師見習お葉、Ⅳシリーズから医師見習お葉である。(1988年~1994年、朝日放送系列)
[編集] 映画
- 未完の対局(1982年)
- 劇場版ふしぎの海のナディア(1991年、声優・ファジィ役)
[編集] 舞台
- ふしぎの国のアリス
- にんじん
- アンネの日記
- 若草物語
- アルプスの少女ハイジ
- 暴れん坊将軍
- 鉄道員(ぽっぽや)
- 二代目はクリスチャン
[編集] 伊藤つかさの番組出演時間
伊藤つかさと労働基準法は切っても切れない縁があるといっても過言ではないだろう。背景として法律上芸能人を労働者とみなすべき存在であるか否かという議論があり、みなした場合当然労働基準法の適用が行われ、15歳未満の者の20時以降の労働が認められない。彼女の時代にはこの議論がまだ成熟しておらず、テレビ局も手探りで自主規制として何時まで、また誰ランクまで許可すべきかどうかを模索している段階であった。 このためアイドル歌手としてデビュー、15歳未満で歌番組でのベストテン入りも果たしたが、当時のベストテン番組は20時以降からの生放送番組だったため、この自主規制によって生出演できなかったというエピソードがある。たとえばザ・ベストテン(TBS系, 毎週木曜日21:00~21:54)ではスタジオに(本人にかわって)等身大ポップを置いていた。
なおその後光GENJIの出演をめぐりついに国会で議論になり、一定のネームバリューがある場合は表現者とみなし同法を適用しない(端的には「売れてない者は労働者とみなす」)という国会上の結論となった。しかし各テレビ局ともに概ね「たとえネームバリューがあっても、15歳未満の芸能人は21時以降に出演させない」という自主規制を定めた。
この自主規制のため、紅白歌合戦に出演するもSPEEDやモーニング娘。の一部メンバーが放送終了まで残ることが出来なかったことがある。なお2000年の紅白歌合戦でモーニング娘。の一部メンバーが(時間が押してしまい)21時を過ぎて30秒ほど歌ってしまったことがあるが、特に法律上の動きはなかったのはこの規制があくまで放送局の自主規制であるため。