佐野日本大学中学校・高等学校
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佐野日本大学中学校・高等学校(さのにほんだいがくちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、栃木県佐野市石塚町2555番地にある学校法人佐野日本大学学園が設置・運営する、日本大学準付属の私立中学校・高等学校。
佐野市を中心とする安佐地域の地元市町村による誘致に日本大学が応える形で設置された。校訓には『文武両道』『師弟同行』『自主創造』を掲げ、『人づくりの佐野日大』をモットーにしている。
2004年度(平成16年度)には栃木県英語スピーチコンテストで優勝者を輩出。2006年度(平成18年度)から文部科学省より理系教育に重点をおくスーパーサイエンスハイスクール (SSH) の実施校に指定された。(特進コースβ専攻にSSHクラスを1クラス設置)略称:佐野日大・佐日。
学校長=浦田奨、副校長=倉持勇。(2006年4月現在)
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[編集] 沿革
- 1964年(昭和39年)5月1日 学校法人佐野学園設立。佐野日本大学高等学校(普通科)創立
- 1967年(昭和42年)4月1日 商業科を設置
- 1973年(昭和48年)11月17日 創立10周年記念式典挙行
- 1978年(昭和53年)11月1日 創立15周年記念式典挙行
- 1987年(昭和62年)4月1日 法人名称を佐野日本大学学園に変更
- 1988年(昭和63年)4月1日 佐野日本大学中学校開校
- 1988年(昭和63年)5月14日 創立25周年記念式典挙行
- 1989年(平成元年)4月1日 商業科募集停止、国際教養科設置
- 1993年(平成5年)11月27日 創立30周年記念式典挙行
- 1993年(平成5年)12月31日 総合グラウンド・スタジアム30竣工
- 1996年(平成8年)3月31日 国際教養科募集停止
- 2001年(平成13年)4月1日 普通科グローバルコミュニケーションコース(高校)
- 2001年(平成13年)4月1日 普通科スポーツ進学コース開設(高校)
- 2003年(平成15年)4月1日 人間科学進学コース開設(高校)
- 2004年(平成16年)9月1日 講堂兼総合体育館・プラザ40竣工
- 2004年(平成16年)10月14日 英国Grammar School For Girls 姉妹校提携調印式
- 2004年(平成16年)10月16日 創立40周年記念式典挙行(養老孟司氏の講演等)
[編集] 教育環境
[編集] 中学校
- 英進クラス…幅広い進路選択に向け、確かな実力をつける。
- 医歯薬クラス…目的意識を確立し、確かな実力をつける。
[編集] 高等学校
- 特別進学コース
- 進学コース…日本大学をはじめ四年制大学への現役合格を目指す。
- 人間科学進学コース
- スポーツ科学専攻…専門競技の技を磨いてトップアスリートへ。
- グローバル専攻…留学(二年次)による異文化交流を目指してコミュニケーション能力をつける。
- コミュニケーションデザイン専攻…技能と感性を磨き美術系大学へ。
- 人間福祉専攻…福祉分野で活躍できる力を身につける。
(2005年度まで一貫コース高等部が設置されていたが、解消された。現在、佐野日本大学中学校の生徒は主に内部での推薦等を利用し希望のコースに進学するが、他の高等学校を選択する者も多からず存在する。)
[編集] 進学面
「生徒の夢を実現へ」をモットーに比較的熱心に進路指導を行っている。
合格者・進学者とも日本大学が中心で、日本大学への生徒輩出率は付属高校中トップである。また、少数ではあるが東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学、医歯薬学部にも合格者を送り出している。現役合格率は平均して9割を越えている。併設校である佐野短期大学への内部推薦入学制度もあるが、利用する生徒は年間2~3人程度である。
入試対策として奇数週の土曜日に代々木ゼミナールの英語、現代文、数学の講師を招聘し、1,2年生の希望者に講義をしている。(特進コースは全員参加)
進学コースでは奇数週の土曜日及び、火曜日~金曜日の放課後に課外授業を行っている。
特進コース3年生には、奇数週の土曜日に選択科目を中心とした同校教員による土曜講座を実施している。現代文のみ、希望者に土曜講座終了後に代々木ゼミナール講師による講義を実施。
各学年対象の夏期セミナーに加え、特進コースでは、10月から12月にかけて難関国公立大学志望者を対象にさくら寮を利用し、『プロジェクトT』と称した泊り込み勉強合宿を実施している。
模試は全学年に進研模試(ベネッセ)、1,2年生に代ゼミ模試(JEC株式会社日本入試センター)を実施。そのほかの各種模試も学校申し込みが可能。
[編集] 施設
事務施設等のある本館、図書館等を備える中学校棟、望遠鏡のある理科棟、特別教室棟、進学コース・人間科学進学コースが使用する1・2号棟、特別進学コースが使用する3号棟、さくら寮、研修寮がある。また、各コースごとに職員室が計三か所ある(ほかに2つの体育教官室と中学校職員室も敷地内にある)。2004年度に創立40年を迎え屋内プール付の講堂兼総合体育館『プラザ40』を竣工した(30周年時には総合グラウンド『スタジアム30』を竣工)。
[編集] 部活動
部活動は体育系・文化系双方で、全国レベルの部活動が多い。
プロ野球選手も輩出し、97年にベスト8、98年には栃木県史上初の2年連続夏の甲子園出場を果たした硬式野球部を筆頭に、 全国大会で毎年上位に入り、フジサンケイジュニアクラシックなどへ出場しているゴルフ部、全国高校駅伝10位の成績を残し、後の箱根駅伝などで活躍した選手やインターハイ走り高跳び二連覇の選手を輩出した陸上競技部、Jリーガーを輩出しているサッカー部、NHK杯全国高等学校放送コンテストに何度も出場し、近年には創作テレビドラマ部門で全国入賞をしているデジタル放映部、ほぼ毎年入選作品を輩出する美術部、国体出場経験のあるスキー部。これらが全国レベルでの活躍が目立つ部活動である。
その他に形式的ながらスケート部なども存在している。また水泳部もプール開設と共に設置された。
[編集] 中学校
- 運動部
野球部 サッカー部 男子バスケ 女子バスケ 剣道部 水泳部 体操競技部 テニス部
- 文化部
美術 合唱 演劇 管弦楽部 和太鼓
- 愛好会
古武術
[編集] 高等学校
- 運動部
硬式野球 サッカー 陸上競技 ゴルフ 剣道 柔道 和弓 バレーボール バスケット 硬式テニス 軟式テニス 軟式野球 ラクビー スキー
- 文化部
管弦楽 書道 演劇 美術 無線 文芸 理科研究 JRC 写真 数学研究 英語研究 歴史研究 バトン 華道 デジタル放映 イラストアニメ 茶道 合唱
- 愛好会
ダンス 水泳 バドミントン 古武術 馬術 卓球 囲碁将棋 料理研究 古典文学
[編集] 在校生・教職員
北関東3県や埼玉県の出身者が多い。2005年4月現在で総生徒数1725人。教職員数約180名。
[編集] 交通
それぞれスクールバスで、佐野駅から15分・吉水駅から7分・足利駅、足利市駅から25分・静和駅から25分。その他小山駅・太田駅・栃木駅からもスクールバスを運行。スクールバスは一部関東自動車への委託による運行。
自転車なら佐野駅から30分・富田駅から30分・吉水駅から15分。
昼間に一般の人が訪問するにはタクシーしかない。
[編集] 関連団体
佐野日本大学中学校(併設校)、佐野短期大学、姉妹法人に社会福祉法人桜和会(おうわかい)がある。
[編集] 著名な卒業生
- 麦倉洋一(元阪神タイガース投手)
- 海老沼秀樹(順天堂大学卒、元ユースサッカー日本代表、現同校体育科教諭)
- 会田有志(中央大学卒、現読売ジャイアンツ投手)
- 野沢秀行(サザンオールスターズ)
- 小林成光(Jリーグ・サガン鳥栖・MF)
- 前田和也(Jリーグ・モンテディオ山形・DF)など
[編集] 関連キーワード
- から弁…同校北隣りに位置するまんぷく食堂のから揚げ弁当。文化祭前などには売り切れるほどに人気。かなりのボリューム。大盛り500円、普通盛り400円、から揚げ単品200円。