全日本実業団対抗駅伝大会
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全日本実業団対抗駅伝(ぜんにほんじつぎょうだんたいこうえきでん)は、日本実業団陸上競技連合が主催する日本の駅伝大会である。
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[編集] 概要
1957年に第1回が開催され、1957年~1985年までが三重県、1986年が滋賀県で開催され、1988年の第32回から実施日が1月1日になり、群馬県で開催されるようになった。嘗ては85km程だったが、2001年の第45回大会からコースが変更され、全長100kmとなっている。スターターは群馬県知事の小寺弘之が担当する。なお、テレビ放送およびラジオ放送では東京放送(TBSテレビおよびTBSラジオ)が制作し、近年は山崎製パンが協賛していて、TBS系のテレビ番組名は『ヤマザキ新春スポーツスペシャル・ニューイヤー駅伝○○○○(年号)第○回全日本実業団駅伝』となっている。正式な大会名称は、全日本実業団対抗駅伝大会(ぜんにほんじつぎょうだんたいこうえきでんたいかい)。
また、選手はかつて大学時代に箱根駅伝を走ったことのある選手もいる。
[編集] コース紹介
- 7区、100kmで、群馬県庁をスタート・ゴールとし、群馬県南部の主要都市を通過するようになっている。
[編集] 1区(12.3km) 県庁前⇒高崎
- 群馬県庁(前橋市大手町)→ 高崎中継所(高崎市高松町、高崎市役所前)
- 群馬県庁(午前9時5分(JST)、スタート)→(群馬大橋)→(関越自動車道・前橋IC)→(上越新幹線と長野新幹線の高架)→(高崎市上並榎町)→高崎中継所
- 大歓声に包まれながら、午前9時5分に小寺・群馬県知事のスターターにより新年最初の大レースがスタート。道幅が広く、全体を通してフラットなため、中継所までだんご状態となることが多い。
[編集] 2区(22.0km) 高崎⇒伊勢崎
- 高崎中継所 → 伊勢崎中継所(伊勢崎市今泉町、伊勢崎市役所(本庁舎)前)
- 高崎中継所→(JR東日本上越線のガード)→(関越自動車道高崎IC)→(前橋市東善町交差点)→(北関東自動車道ガード)→(玉村町上福島十字路)→伊勢崎中継所
- 2001年、45回大会から旧2区・3区を合併させて誕生、ニューイヤー駅伝最長区間となる。全体を通して下り坂で、例年ならば追い風が見込めるため、毎年好記録が期待できる。
- なお、この区間は外国人選手の登録が禁止されている。
[編集] 3区(11.8km) 伊勢崎⇒尾島
- 伊勢崎中継所 → 尾島中継所(太田市安養寺町、太田市尾島総合支所前)
- 伊勢崎中継所→(伊勢崎市境木島)→(東武伊勢崎線踏切)→(伊勢崎市境地区)→(太田市世良田町)→尾島中継所
- 2区で外国人選手が走れない分、この3区にぶつけるチームが多い。その点、短い区間ながら、ごぼう抜き記録が出ることも多い。この区間も同様に下り坂主体。また、群馬県道14号伊勢崎深谷線の東武伊勢崎線剛志駅を越えた先から伊勢崎市境木島付近まで蛇行した道が続く。
[編集] 4区(10.5km) 尾島⇒太田
- 尾島中継所 → 太田中継所(太田市浜町、太田市役所(本庁舎)前)
- 尾島中継所→(太田市尾島地域)→(石田川)→(太田市高林交差点)→太田中継所
[編集] 5区(15.9km) 太田⇒桐生
- 太田中継所 → 桐生中継所(桐生市織姫町、桐生市役所(本庁舎)前)
- 太田中継所→(太田市追分Y字路)→(桐生市松原橋)→(渡良瀬川)→桐生中継所
- 別名・「恐怖の5区」と言われるこの区間。何故ならば箱根駅伝のエース区間・2区/鶴見→戸塚をも凌ぐ高低差、66mを誇るからだ。だからこそこの区間は、「マラソンよりきつい」といわれる過酷さ、といわれる。(※太田市追分Y字路より群馬県道316号太田桐生線に入ると次第に上り坂になってくる。)これに赤城おろしと呼ばれる空っ風が吹くと、その過酷さは計り知れないものになる。年によっては選手を左右に揺さ振る程の恐ろしい暴風も・・・。
- この区間でも外国人の登録禁止。しかし、後続にとってはここでトップに追いついておきたい。事実、この区間での逆転劇を演じたチームもある。
[編集] 6区(11.8km) 桐生⇒赤堀
- 桐生中継所 → 赤堀中継所(伊勢崎市西久保町、JA赤堀町)
- 桐生中継所→(渡良瀬川・桐生大橋)→(桐生競艇場)→(みどり市笠懸地区)→赤堀中継所
- 笠懸町阿左美から国道50号に入り、岩宿まで30mほど上った後、中継所まで下り坂となる。直角カーブも多く、ペースを乱しやすい区間。
- 最終・赤堀中継所でのたすき渡しも見もの。繰り上げスタートを避けて最後までたすきをつなげるのはどこまでか。ちなみに、全中継所(高崎、伊勢崎、尾島、太田、桐生、赤堀の6中継所)通じて先頭通過から10分前後で繰り上げスタートとなる。
[編集] 7区(15.7km) 赤堀⇒県庁前
- 赤堀中継所 → 群馬県庁(前橋市大手町)
- 赤堀中継所→(伊勢崎市赤堀地区)→(前橋市小島田町)→(前橋市天川大島町交差点)→ (前橋市本町二丁目交差点)群馬県庁(ゴール)
- 100キロにも及ぶ長い戦いもいよいよ終盤。アンカー対決を制し、本町2丁目を曲がってゴールに通じる直線道路に姿を現すのはどのチームか。
- 最後の群馬県庁前のゴールテープまで、コースは至って平坦。レースが競った場合は、壮絶なアンカー対決が期待できる。
[編集] 通過する自治体
- 群馬県前橋市(群馬県庁)- 高崎市(高崎中継所)- 佐波郡玉村町 - 伊勢崎市(伊勢崎中継所)- 太田市(尾島中継所) - 太田市(太田中継所)- 桐生市(桐生中継所)- みどり市(旧笠懸町域) - 伊勢崎市(赤堀中継所)- 前橋市
[編集] ランナーが通過する主な道路
- 国道17号(高前バイパス)(前橋市大手町2丁目 - 高崎市高砂町)
- 群馬県道27号高崎駒形線(高崎市江木町 - 前橋市東善町)
- 群馬県道40号藤岡大胡線(前橋市東善町 - 佐波郡玉村町上福島)
- 群馬県道24号高崎伊勢崎線(佐波郡玉村町上福島 - 伊勢崎市連取町)
- 国道462号(伊勢崎市今泉町2丁目 - 伊勢崎市今泉町1丁目)
- 群馬県道14号伊勢崎深谷線(伊勢崎市今泉町1丁目 - 伊勢崎市境木島)
- 国道354号(伊勢崎市境木島 - 太田市高林東町)
- 国道407号(太田市高林東町 - 太田市東本町)
- 群馬県道341号太田熊谷線(太田市東本町 - 太田市熊野町)
- 国道407号(太田市熊野町地内)
- 群馬県道316号太田桐生線(太田市熊野町 - 桐生市広沢町6丁目)
- 群馬県道67号桐生岩舟線(桐生市境野町1丁目 - 桐生市錦町3丁目)
- 国道50号(みどり市笠懸町阿左美 - 前橋市大手町1丁目)
[編集] 放送
[編集] テレビ放送
制作著作 TBS (制作協力 群馬テレビ )
[編集] ラジオ放送
[編集] 総合実況
群馬テレビのスタジオより、解説者とともに中継を放送する。
[編集] 中継車
[編集] 天気予報
[編集] スペシャルゲスト
[編集] イメージソング
[編集] 歴代優勝チーム
年 | 回 | 優勝チーム |
---|---|---|
1957年 | 1 | 八幡製鐵 |
1958年 | 2 | リッカーミシン |
1959年 | 3 | リッカーミシン |
1960年 | 4 | 八幡製鐵 |
1960年 | 5 | リッカーミシン |
1961年 | 6 | 東京急行電鉄 |
1962年 | 7 | 八幡製鐵 |
1963年 | 8 | 東京急行電鉄 |
1964年 | 9 | 旭化成 |
1965年 | 10 | 旭化成 |
1966年 | 11 | 旭化成 |
1967年 | 12 | 電電中国 |
1968年 | 13 | 旭化成 |
1969年 | 14 | 東洋工業 |
1970年 | 15 | 電電中国 |
1971年 | 16 | 東洋工業 |
1972年 | 17 | クラレ |
1973年 | 18 | 旭化成 |
1974年 | 19 | 鐘紡 |
1975年 | 20 | 旭化成 |
1976年 | 21 | 鐘紡 |
1977年 | 22 | 鐘紡 |
1978年 | 23 | 旭化成 |
1979年 | 24 | 旭化成 |
1980年 | 25 | 旭化成 |
1981年 | 26 | 旭化成 |
1982年 | 27 | 旭化成 |
1983年 | 28 | 旭化成 |
1984年 | 29 | ヱスビー食品 |
1985年 | 30 | ヱスビー食品 |
1986年 | 31 | ヱスビー食品 |
1988年 | 32 | ヱスビー食品 |
1989年 | 33 | 日産自動車 |
1990年 | 34 | 旭化成 |
1991年 | 35 | 旭化成 |
1992年 | 36 | 旭化成 |
1993年 | 37 | 旭化成 |
1994年 | 38 | 旭化成 |
1995年 | 39 | 旭化成 |
1996年 | 40 | 鐘紡 |
1997年 | 41 | 旭化成 |
1998年 | 42 | 旭化成 |
1999年 | 43 | 旭化成 |
2000年 | 44 | 富士通 |
2001年 | 45 | コニカ |
2002年 | 46 | コニカ |
2003年 | 47 | コニカ |
2004年 | 48 | 中国電力 |
2005年 | 49 | コニカミノルタ |
2006年 | 50 | コニカミノルタ |
[編集] 2006年(第50回大会)出場チーム一覧
[編集] 東日本
- コニカミノルタ
- ホンダ
- JAL AGS
- 日清食品
- SUBARU(チームの本拠地は地元である群馬県太田市)
- 小森コーポレーション
- 日産自動車
- ヤクルト
- 自衛隊体育学校
- 日立電線
- 富士通
- 東日本連盟選抜…予選会となった東日本実業団対抗駅伝大会で出場権を逃したチームより選出=BOSCH・新電元工業
[編集] 中部
[編集] 北陸
- YKK
- 重川材木店
[編集] 関西
[編集] 中国
[編集] 九州
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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