内ゲバ
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内ゲバ(うちげば)は、内部ゲバルト(ゲヴァルトとも。独:Gewalt、威力・暴力)の略で、学生運動などにおいて思想を同一とする運動団体内での意見の対立により、個人対個人や派閥間で行われる内部抗争や暴力行為の総称。
[編集] 語源
内ゲバの呼称は1971年頃より日本のマスコミで使われ始めた。
初期はそれほど激しくない暴力が主であったが、ピークとなる1975年頃には殺し合いへとエスカレートし、多くの死者を出した。内ゲバによる通算の死者は100名以上、負傷者(傷痍軍人)は数千人と言われている。新左翼各派間、特に中核派・革労協と革マル派との間の内ゲバでの死傷者が多かった。
[編集] スラング
これらから転じて、同じ組織に属する人間間の対立、仲間割れによる不毛な論争も「内ゲバ」と称する事が多い。
特に21世紀初期現在では、特定ゲームファンの中で認識が異なっていたときに起きる過激な内部論争を「内ゲバ」「内戦」などと呼ぶことが多い。特にマイナーな作品ほど内ゲバと呼ばれる状況を発生しやすく、それらを引き起こす原因の大半は一般に語るに及ばないほど低廉なものが多い。
各作品の制作者側や一般的ファンもこうした過激なファンやその醜い争いを忌み嫌っていることが多く、公式の場で不快感を表したり、ファンのネットコミュニティで批判されたりしている。有名なものを書く。
- バンプレストスーパーロボット対戦を絶賛し他のゲームを否定する者を2ちゃんねるなどでは「スパ厨(スパロボ厨房)」と呼ばれている。
- 任天堂MOTHERシリーズの2作目だけを盲目的に絶賛していた一部ファンが新作を評価するファンに対して人格攻撃を行ったり原作者糸井重里を誹謗中傷したためファン間で内ゲバになった。後日こうしたファンが糸井重里のサイトで「マザー信者」と揶揄された。
- その他エロゲーの過激なファンは定期的に内ゲバを起こしている。