名古屋臨海高速鉄道1000形電車
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名古屋臨海高速鉄道1000形電車(なごやりんかいこうそくてつどう1000けいでんしゃ)は、名古屋臨海高速鉄道があおなみ線開業(西名古屋港線旅客化)に伴い、投入した鉄道車両。
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[編集] 概要
2004年(平成16年)10月の同線開業前に、4両編成8本32両が日本車輌製造で新製された。
3扉のブロック式軽量ステンレス製車両。座席はすべてロングシートとなっており、1人分ずつ460mmの幅で区切られている。側窓は固定式で、紫外線をカットするため黒みがかかっており、カーテンは省略している。床高さは1120mm。車外のカラーは窓の部分のみ濃淡違う青2色の帯を巻く。
前面は非貫通構造で、沿線が全線高架の上ホームドアもあることから排障器は小型である。また、定位置停止装置(TASC)を搭載している。
[編集] 諸元
- 軌間:1067mm(狭軌)
- 電気方式:直流1500V
- 最高運転速度:110km/h
- 車体長:20,000mm
- 車体幅:2,800mm
- 屋根までの高さ:3,610mm
- パンタ折りたたみ時の車高:3,980mm
- 台車中心間距離:13,800mm
- 車体重量:電動車32.3t・制御車25.7t
- 台車:電動車ND734・制御車ND734T(ボルスタレス台車、ウイング式ゴムバネ)
- 台車軸間距離:2,100mm
- 歯車比:1:6.53
- 主電動機:MB-5108-A形かご形三相誘導電動機・出力185kw
- 主回路:可変電圧可変周波数制御
- 制御単位:1両当り1C2M×2
- 主回路素子:IGBT
- 制動装置:回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(遅れ込め制御)
- 補助電源:静止形インバータ
- 空調装置:屋上1基搭載・冷房出力48.8kw
車体は異なるものの、台車・制御装置・主電動機など走り装置に関しては、東海旅客鉄道(JR東海)の313系電車とほぼ同一の物が用いられている。これは、同社が名古屋臨海高速鉄道に出資していること、後述のように主要検査を同社に委託していることなどから、技術協力が行われ、共通の仕様となった。
[編集] 方向幕
- 01 回送
- 02 試運転
- 03 臨時
- 04
- 05 名古屋
- 06
- 07
- 08 金城ふ頭
- 09
- 10 ささしまライブ
- 11 稲永
- 12 野跡
- 13
[編集] 神領車両区への回送
あおなみ線の潮凪車庫では、簡単な点検しかできない。そのため主要検査はJR東海神領車両区に委託しているが、その際この1000系が中央西線を回送で走行する場面を見ることができる。走行機会は希少だが、普段高架線ばかりを走る列車が踏切や鉄橋を渡るのは鉄道ファンにとっては非常に新鮮に映る。
[編集] 関連項目
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