和田弘とマヒナスターズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和田弘とマヒナスターズ(わだひろしとまひなすたーず)とは、スチールギター奏者の和田弘をリーダーとする音楽グループ。ハワイアン、ムード歌謡の第一人者として知られる。マヒナはハワイ語で「月」を意味する。
本項では前身の「山口銀次とマヒナスターズ」についても記述する。
目次 |
[編集] 来歴
1953年、「山口銀次とマヒナスターズ」として結成。翌1954年、リーダーの山口銀次が引退、和田弘がリーダーとなり「和田弘とマヒナスターズ」に改名する。
1960年代前半には、松尾和子らの女性歌手をむかえるスタイルをとり、日本レコード大賞を受賞した「誰よりも君を愛す」、当時としては驚異的な300万枚の売上を記録した「お座敷小唄」をはじめ、「寒い朝」「愛して愛して愛しちゃったのよ」、「ウナ・セラ・ディ東京」など多数のヒット曲を残した。
その後メンバーの変動があったが、1989年に全盛期のメンバーが再集結した。同年「NHK紅白歌合戦」に再出場する快挙も達成する。
[編集] メンバー
- 和田弘(故人):リーダー、スチールギター担当
- 松平直樹:ヴォーカル。独特のニヤけた笑顔が特徴。
- 三原さと志(故人):ヴォーカル。
- 佐々木敢一:コーラス。彼独特のファルセット(裏声)の持ち主。北野ファンクラブ内で、セットの黒板に『マヒナスターズの裏声の人出演希望。連絡お待ちしています』と書かれていた。(実際に、佐々木を含むメンバー全員で北野ファンクラブに出演している。)
- 山田競生:俳優の広岡瞬の父親。
- 日高利明
など
[編集] ヒット曲
- 「誰よりも君を愛す」
- 「白銀は招くよ」
- 「北上夜曲」
- 「お座敷小唄」
- 「松の木小唄」
- 「愛して愛して愛しちゃったのよ」
- 「ウナ・セラ・ディ東京」(ザ・ピーナッツ、西田佐知子、坂本スミ子との競作)
- 「涙くんさよなら」(ジョニー・ティロットソン、坂本九、ジャニーズとの競作)
など。
[編集] その他
リード・コーラスの三原さと志(故人)は、「Cornelius」名義で活動しているミュージシャンの小山田圭吾の実父。