国道170号
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国道170号(こくどう170ごう)は、大阪府高槻市を起点とし、大阪府泉佐野市を終点とする大阪府東部を縦断する一般国道。別名大阪外環状線(おおさかそとかんじょうせん)とも呼ばれ、大阪内環状線と呼ばれる国道479号線と対をなす。大阪府下の他の環状道路では、大阪府道2号大阪中央環状線がある。また大阪外環状線は他に国道171号の一部が含まれる。
大阪外環状線が一大幹線道路として整備されている一方、旧道は車1台が辛うじて通れる程度しかない狭路の区間が所々ある。道幅の狭さ故に概ね交通量も少ないので自転車や徒歩で通行する場合は一部区間を除き旧道の方が安全である。乗用車の場合は大阪外環状線、旧道とも国道標識があるので注意が必要である。
高槻市内沿線地域は、大阪府の景観形成地域に含まれる。
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[編集] 概要
- 陸上距離:74.0km
- 起点:大阪府高槻市(八丁畷(はっちょうなわて)交差点 = 国道171号交点)
- 終点:大阪府泉佐野市(上瓦屋(かみかわらや)交差点 = 国道26号交点)
- 重複区間:枚方市(走谷2交差点) - 枚方市(中振交差点)(国道1号)、河内長野市(菊水町交差点~本町(七つ辻)交差点)(国道310号)、和泉市(大野町北交差点 - 槇尾中学校前交差点)(国道480号)
- 指定区間:国道1号との重複区間のみ(将来は高槻市~枚方市が指定区間になる予定)
[編集] 歴史
- 1963年4月1日:二級国道170号高槻橋本線(大阪府高槻市~和歌山県橋本市) -- 旧170号は1959年4月に42号に昇格。
- 1965年4月1日:一般国道170号(大阪府高槻市~和歌山県橋本市)
- 1982年4月1日:一般国道170号(大阪府高槻市~大阪府泉佐野市)
- 元は東高野街道をたどる都市計画道路高槻橋本線として整備が始まった。しかし、大阪外環状線は関西国際空港へのアクセス路線として泉佐野方面に延長されることとなり、河内長野市から橋本市は国道371号の北伸に編入され現在のルートになった。
[編集] 通過市町村
[編集] 接続路線
- 国道171号(高槻市・八丁畷交点)
- 国道1号(枚方市・出口交点-枚方市・中振交点=重複)
- 国道163号(四條畷市・蔀屋(しとみや)交点、西中野交点、東中野交点)
- 阪奈道路(大東市・寺川交点、中垣内(なかがいと)地先)
- 国道308号・阪神高速道路13号東大阪線・第二阪奈有料道路(東大阪市・被服団地前交点、新石切駅前交点、東山町交点、箱殿交点)
- 国道25号(八尾市・志紀南交点、柏原市・柏原駅下り交点、安堂交点 ※国道25号重複=国道165号)
- 国道166号(羽曳野市・白鳥(はくちょう)交点)
- 西名阪自動車道(沢田交点→藤井寺IC)
- 南阪奈道路(羽曳野IC)
- 国道309号(富田林市・新家(しんけ)交点、川西南交点)
- 国道310号(河内長野市・原町北交点、菊水町交点-本町(七つ辻)交点=重複)
- 国道371号(河内長野市・上原町(うわはらちょう)交点、本町(七つ辻)交点)
- 国道480号(和泉市・大野町北交点-槇尾中学校前交点=重複、大野町交点)
- 国道26号(泉佐野市・上瓦屋交点)
[編集] 別名
[編集] 渋滞
大阪府の東部を縦断する道路であり、その名の通り環状の役割を果たすため、非常に通行量が多い。一部交差点は立体交差が施されているが、各地で渋滞が多い。原因としては以下が上げられる。
- 立体交差されていない交差点(平面交差)がまだまだ多い。
- 枚方市~柏原市にかけては国道170号線の旧道や大阪府道21号八尾枚方線などの並行する道路が貧弱である。旧道の東中野交差点(四條畷市)~瓢箪山駅付近の区間は路線バスが頻繁に通り、交通量も多く渋滞も頻発するため、歩行者や自転車利用者にとっても危険な区間である。
[編集] 特に渋滞の激しい場所
- 八丁畷交差点(国道171号との交点)
- 外環状線の北端。ここは、京阪間の交通の要所なので、交通集中が発生する。十三高槻線が開通すれば、緩和すると思われる。
- 枚方大橋~中振交差点(国道1号との交点)
- 豊野交差点
- 寝屋川市。平面交差。
- 東中野交差点~四條畷神社前の区間(旧道)
- 東大阪変電所西交差点(北行きのみ)
- ラジオの交通情報での著名渋滞交差点。交通量の多い阪奈道路の大阪方面との交差点。
- 白鳥交差点(旧道)
- 河内長野警察署前交差点前後の区間
[編集] おもな沿線施設
- 高槻中学校・高等学校
- 大阪医科大学
- 高槻自動車教習所
- コジマNEW高槻店
- ニトリ高槻店
- ヤマダ電機テックランド高槻大塚店
- 平和堂アル・プラザ香里園店
- ホームズ寝屋川店
- ダイヤモンドシティ・寝屋川グリーンシティ
- 大阪府立高専
- 深北緑地
- 国土交通省近畿運輸局大阪運輸支局
- 大阪産業大学・大阪桐蔭中学校・高等学校
- 近鉄花園ラグビー場
- 大阪経済法科大学
- コーナンFC外環八尾山本店
- 八尾空港
- 古市古墳群
- 大阪府立大学羽曳野キャンパス
- パーフェクト リバティー教団本庁
- 大阪大谷大学
- 大阪府立花の文化園
- 金剛寺
- 関西サイクルスポーツセンター
- 国華園
- 大阪河﨑リハビリテーション大学
- 水間観音・水間寺
- 南海くまとりニュータウン
- 関西鍼灸大学
[編集] 備考
当道路の前身となる旧国道170号線については、現在の国道170号が制定され数年が経過した後も国道170号線名を保持し、通例となっている市町村移管による名称変更が行われて居ない。これに対する2004年5月時点における大阪府の見解は以下の3点。
- 大阪府道枚方富田林泉佐野線等、複数の道路と重なっている為、旧170号の名称を変更する事により1本の道路にも関わらず複数の道路名称が出現する事になり、道路利用者にとって混乱の元となる可能性が有る。
- 地元市町村においては、現170号を「外環」、旧170号を「旧170号」という愛称で使い分けされている現状を踏まえるにおいて、法的手続きにより道路名称を変更しても利用者の実用上の差異は余り無いとの推測。
- 法律により道路名称を変更した場合、道路標示の更改・道路台帳の修正等において多大な費用と時間が必要になる。
- (取材(Mail問合せ):近畿道の相談室)
旧道が170号線指定を解除されておらず、また旧道が新170号線と交差している地点が多数存在するため、これらの地点の前後には、全ての表示道が同一路線名(国道170号)となっている珍しい交通案内標識が何箇所もある。
- 新旧の国道170号同士が交差しあう交点一覧
- 木屋南交点(寝屋川市木屋町(こやちょう))
- 南前川高架橋(同市幸町)
- 秦北口交点(同市秦町(はだちょう))
- 応神陵前交点(羽曳野市誉田(こんだ)5丁目)
- 白鳥北交点(同市白鳥3丁目)
- 工業団地北交点(河内長野市上原町)
- 工業団地前交点(同)
- 天野第3トンネル付近(和泉市南面利町(なめりちょう):インターチェンジ状の立体交差)
- 福瀬町東交点(同市福瀬町(ふくぜちょう))
- 槇尾中学校南交点(同市仏並町(ぶつなみちょう))
- 阪和自動車道高架下付近(岸和田市内畑町)
- 奈良池前交点(同)
- 熊取交点(泉南郡熊取町紺屋2丁目)
東大阪市内(近鉄奈良線瓢箪山駅付近)には日本で長崎県長崎市の国道324号線とここの2ヵ所しかない国道中に商店街・アーケードがある。また、羽曳野市内・富田林市内区間等では、毎年8月1日、沿線のPL教団本庁において祭典(教祖祭PL花火芸術)が執り行われ、多数の見物客が付近一帯に押し寄せるため、国道170号を含む付近一帯が通行止となる。