宍戸錠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宍戸 錠(ししど じょう、1933年8月11日 - )は、大阪府出身で昭和後期・平成期(1950年代後半-)の俳優である。日活スターの一人。血液型は、B型。
小林旭と「渡り鳥シリーズ」など多数の映画で共演し、エースのジョーという愛称でも親しまれる。実子の宍戸開も俳優。
目次 |
[編集] 来歴・人物
父親が事業で成功し、5歳の時、家族で東京へ出るが、空襲で自宅が焼けたため小学校6年のとき宮城県白石市に疎開。以来、高校卒業までをそこで育つ。
日本大学芸術学部演劇科2年中退。日活撮影所ニューフェイス第一期生でデビュー。1956年に自ら豊頬手術を受け、それまでのただの二枚目から路線変更。タフでハードボイルドな役柄で人気を得る。これは、「アクの強い役=悪役」をやりたかったからとの事。頬のシリコンは2001年に摘出手術で取り除いた。
息子の宍戸開と親子2代にわたり、「くいしん坊!万才」のレポーターとなった。映画『溺れる魚』では「エースのジョー」役で出演した。
尚、同じ宍戸姓の俳優の宍戸勝と親子関係及び親戚関係と同じと思われがちだが、直接のつながりは無い。また、歌手で声優の宍戸留美と親子関係と思われがちだがこちらも無関係。
[編集] 出演作品
[編集] 映画
- 警察日記 (1955年、日活)
- 銀座の女 (1955年、日活)
- おふくろ (1955年、日活)
- 女中ッ子 (1955年、日活)
- 青空の仲間 (1955年、日活)
- 月夜の傘 (1955年、日活)
- 沙羅の花の峠 (1955年、日活)
- 顔役 (1955年、日活)
- 第8監房 (1956年、日活)
- 朝やけ決戦場 (1956年、日活)
- 神阪四郎の犯罪 (1956年、日活)
- 色ざんげ (1956年、日活)
- 青春をわれらに (1956年、日活)
- 雑居家族(1956年、日活)
- 三橋美智也のおんな船頭唄(1956年、日活)
- しあわせはどこに(1956年、日活)
- 感傷夫人 (1956年、日活)
- 若いお巡りさん (1956年、日活)
- 牛乳屋フランキー (1956年、日活)
- 川上哲治物語 背番号16 (1957年、日活)
- 「廓」より 無法一代(1957年、日活)
- 勝利者(1957年、日活)
- 反逆者(1957年、日活)
- 狂った関係(1957年、日活)
- 誘惑(1957年、日活)
- 裸女と拳銃(1957年、日活)
- 燃える肉体(1957年、日活)
- 乳房と銃弾(1958年、日活)
- 美しき不良少女(1958年、日活)
- 錆びたナイフ(1958年、日活)
- 場末のペット吹き(1958年、日活)
- 死の壁の脱出(1958年、日活)
- 踏みはずした春(1958年、日活)
- 裸身の聖女(1958年、日活)
- 船方さんよ(1958年、日活)
- 太陽をぶち落とせ(1958年、日活)
- 未練の波止場(1958年、日活)
- 影なき声(1958年、日活)
- 俺らは流しの人気者(1958年、日活)
- 危険な群像(1958年、日活)
- 雑踏に光る眼(1959年、日活)
- 今日に生きる(1959年、日活)
- 傷つける野獣(1959年、日活)
- 拳銃0号(1959.04.28 日活
- 東京の孤独(1959年、日活)
- 街が眠る時(1959年、日活)
- 非情な銃弾(1959年、日活)
- 事件記者(1959年、日活)
- 海の罠(1959年、日活)
- 0番街の狼(1959年、日活)
- 東京警部(1959年、日活)
- 銀座旋風児(1959年、日活)
- 渡り鳥シリーズ
- ギターを持った渡り鳥(1959年、日活)
- 渡り鳥いつまた帰る(1960年、日活)
- 赤い夕陽の渡り鳥(1960年、日活)
- 大草原の渡り鳥(1960年、日活)
- 波濤を越える渡り鳥(1961年、日活)
- 銀座旋風児 黒幕は誰だ(1959年、日活)
- 昼下りの暴力(1959年、日活)
- 口笛が流れる港町(1960年、日活)
- 鉄火場の風(1960年、日活)
- 拳銃無頼帖シリーズ
- 拳銃無頼帖 抜き射ちの竜(1960年、日活)
- 拳銃無頼帖 電光石火の男(1960年、日活)
- 拳銃無頼帖 不敵に笑う男(1960年、日活)
- 拳銃無頼帖 明日なき男(1960年、日活)
- 抜き射ちの竜 拳銃の歌(1964年、日活)
- 拳銃無頼 流れ者の群れ(1965年、日活)
- 流れ者シリーズ
- 海から来た流れ者(1960年、日活)
- 海を渡る波止場の風(1960年、日活)
- 南海の狼火(1960年、日活)
- 大暴れ風来坊(1960年、日活)
- 太平洋のかつぎ屋(1961年、日活)
- 稼業シリーズ
- ろくでなし稼業(1961年、日活)
- 用心棒稼業(1961年、日活)
- 助っ人稼業(1961年、日活)
- 早射ち野郎(1961年、日活)
- 三つの竜の刺青(1961年、日活)
- 海の勝負師(1961年、日活)
- 赤い荒野(1961年、日活)
- ノサップの銃(1961年、日活)
- 俺は地獄へ行く(1961年、日活)
- 紅の銃帯(1961年、日活)
- 早討ち無頼 大平原の男(1961年、日活)
- メキシコ無宿(1962年、日活)
- 気まぐれ渡世(1962年、日活)
- 抜き射ち風来坊(1962年、日活)
- 大氷原(1962年、日活)
- ひとり旅(1962年、日活)
- 燃える南十字星(1962年、日活)
- 銃弾の嵐(1962年、日活)
- 硝子のジョニー 野獣のように見えて(1962年、日活)
- 危いことなら銭になる(1962年、日活)
- 危険な商売 鉛をぶちこめ(1962年、日活)
- 探偵事務所23シリーズ
- 探偵事務所23 くたばれ悪党ども(1963年、日活)
- 探偵事務所23 銭と女に弱い男(1963年、日活)
- 悪名高きろくでなし(1963年、日活)
- 野獣の青春(1963年、日活)
- 赤い靴とろくでなし(1963年、日活)
- 関東遊侠伝(1963年、日活)
- 虎の子作戦(1963年、日活)
- 遊侠無頼(1963年、日活)
- 地獄の祭典(1963年、日活)
- 東海遊侠伝(1964年、日活)
- 拳銃残酷物語(1964年、日活)
- 人生劇場(1964年、日活)
- 河内ぞろ どけち虫(1964年、日活)
- 肉体の門(1964年、日活)
- 海賊船 海の虎(1964年、日活)
- 早射ちジョー 砂丘の決斗(1964年、日活)
- 河内ぞろ 喧嘩軍鶏(1964年、日活)
- 現代悪党仁義(1965年、日活)
- あばれ騎士道(1965年、日活)
- 河内ぞろ あばれ凧(1965年、日活)
- 命しらずのろくでなし(1965年、日活)
- 大日本殺し屋伝(1965年、日活)
- 三匹の野良犬(1965年、日活)
- 怪盗X 首のない男(1965年、日活)
- マカオの竜(1965年、日活)
- 男の紋章 竜虎無情(1966年、日活)
- 賭場の牝猫 捨身の勝負(1966年、日活)
- 日本仁侠伝 血祭り喧嘩状(1966年、日活)
- 夜霧の慕情(1966年、日活)
- 大悪党作戦(1966年、松竹大船)
- 骨まで愛して(1966年、日活)
- あなたの命(1966年、日活)
- 暗黒航路(1966年、日活)
- アジア秘密警察(1966年、日活)
- 拳銃は俺のパスポート(1967年、日活)
- 燃える雲(1967年、日活)
- 殺しの烙印(1967年、日活)
- 七人の野獣(1967.08.01 日活
- みな殺しの拳銃(1967年、日活)
- 紅の流れ星(1967年、日活)
- 七人の野獣 血の宣言(1967年、日活)
- 君は恋人(1967年、日活)
- 赤木圭一郎は生きている 激流に生きる男(1967年、日活)
- 東京市街戦(1967年、日活)
- 黄金の野郎ども(1967年、日活)
- 星影の波止場(1968年、日活)
- 縄張はもらった(1968年、日活)
- 魔性の女(1968年、アカデミー・プロ)
- 地獄の破門状(1969年、日活)
- 夜の牝 花と蝶(1969年、日活)
- やくざ渡り鳥 悪党稼業(1969年、日活)
- 博徒百人(1969年、日活)
- あらくれ(1969年、日活)
- 前科 ドス嵐(1969年、日活)
- 博徒百人 仁侠道(1969年、日活)
- 傷害恐喝 前科十三犯(1969年、日活)
- 刺客列伝(1969年、日活)
- 嵐の勇者たち(1969年、日活)
- やくざの横顔(1970年、日活)
- 日本最大の顔役(1970年、日活)
- 捨て身のならず者(1970年、日活)
- ハレンチ学園シリーズ
- ハレンチ学園(1970年、日東プロ=ピロ企画)
- ハレンチ学園 身体検査の巻(1970年、日活)
- ハレンチ学園 タックルキスの巻(1970年、日活)
- 新・ハレンチ学園(1971年、日活)
- 喜劇 女もつらいわ(1970年、新国劇映画)
- ズンドコズンドコ 全員集合!!(1970年、松竹大船)
- 新網走番外地 大森林の決斗(1970年、東映東京)
- 男の世界(1971年、石原プロ=日活)
- 谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座(1971年、日活)
- 奥様は18歳 新婚教室(1971年、国際プロデュースセンター=ロープロモーション)
- 組織暴力 流血の抗争(1971年、日活)
- 極楽坊主(1971年、日活)
- 不良少女 魔子(1971年、日活)
- 新兵隊やくざ 火線(1972年、勝プロ)
- 新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義(1972年、東映東京)
- 高校生無頼控(1972年、国際放映)
- 喜劇ここから始まる物語(1973年、渡辺プロ)
- 三池監獄 兇悪犯(1973年、東映京都)
- 東京ド真ン中(1974年、松竹大船)
- 仁義なき戦い 完結篇(1974年、東映京都)
- 新仁義なき戦い(1974年、東映京都)
- 日本任侠道 激突篇(1975年、東映京都)
- 東京湾炎上(1975年、東宝映画=東宝映像)
- 任侠外伝 玄海灘(1976年、唐プロ=ATG)
- アラスカ物語(1977年、東京映画)
- 悲愁物語(1977年、三協映画=松竹)
- 俺の空(1977年、東宝=東京ムービー新社)
- 仁義の抗争(1977年、東映京都)
- BLACK JACK/瞳の中の訪問者(1977年、ホリ企画制作)
- 雲霧仁左衛門(1978年、松竹=俳優座)
- 看護婦のオヤジがんばる(1980年、近代映画協会)
- 土佐の一本釣り(1980年、松竹=キティフィルム)
- ブルージーンズメモリー(1981年、東宝映画)
- 北斎漫画(1981年、松竹)
- 転校生(1982年、日本テレビ=日本ATG)
- 俺っちのウエディング(1983年、セントラルアーツ=日本テレビ)
- すかんぴんウォーク(1984年、渡辺プロ=シネマハウト=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ)
- アゲイン(1984年、ニューセンチュリープロデュサーズ=キネマ旬報社)
- トロピカルミステリー 青春共和国(1984年、大映企画)
- ユー★ガッタ★チャンス(1985年、渡辺プロ=N・C・P=シネマハウト)
- カリブ・愛のシンフォニー(1985年、東宝映画=サンミュージック)
- みんなあげちゃう[ハート](1985年、にっかつ)
- ザ・サムライ(1986年、アジャックス)
- テイク・イット・イージー(1986年、渡辺プロ=ニュー・センチュリー・プロデュース)
- 野ゆき山ゆき海べゆき(1986年、日本テレビ=バップ)
- 帝都物語(1988年、エクゼ)
- マイフェニックス(1989年、東宝=東急エージェンシー)
- 赤いカラスと幽霊船(1989年、横浜博覧会協会=NHK)
- 君は僕をスキになる(1989年、東宝映画=プルミエ・インターナショナル)
- のぞみ[ハート]ウィッチィズ(1990年、エクセレント・クリエイティブ)
- カンバック(1990年、ガッツエンタープライズ)
- ハネムーンは無人島(1991年、TBS=ビックバン)
- セイリング 海にはばたく(1992年、テレビ東京)
- 落陽(1992年、にっかつ撮影所)
- 勝利者たち(1992年、円谷プロ)
- 200X年・翔(1992年、中央宣興)
- 8マン すべて寂しいよるのために(1992年、リム出版)
- カッパの三平(1993年、にっかつ児童映画=ロマン企画=にっかつビデオ)
- 私立探偵濱マイク
- 我が人生最悪の時(1994年、フォーライフレコード=映像探偵社)
- 遥かな時代の階段を(1995年、フォーライフレコード=映像探偵社)
- 罠 THE TRAP(1996年、フォーライフレコード=映像探偵社)
- 女ざかり(1994年、松竹=テレビ東京=アミューズ=日本出版販売)
- 武闘派刑事 銀座警察(1994年、シネマパラダイス)
- 武闘派刑事2 HEART CRASH(1995年、シネマパラダイス)
- 復讐の帝王(1995年、シネマパラダイス)
- さすらいのトラブルマスター(1996年、松竹=日本テレビ)
- 秋桜(1997年、映画『秋桜』製作委員会)
- 愛する(1997年、日活)
- 故郷(1999年、Mukai Production
- 新極道渡世の素敵な面々 きりとりブルース(1999年、ムービーブラザース)
- 平成金融道 マルヒの女(2000年、ムービーブラザーズ)
- 借王 THE MOVIE 2000(2000年、日活)
- 「紅の拳銃」よ永遠に(2000年、日活芸術学院)
- ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説(2000年、日本テレビ=バップ=マセキ芸能社)
- 溺れる魚(2001年、東映=エイチ・エム・ピィ=東映エージェン)
- 九州マフィア外伝(2001年、アーバンアクターズプロ)
- 極道聖戦 ジハード1(2002年、シネマパラダイス)
- 新・日本の首領
- 新・日本の首領(2004年、GPミュージアム)
- 新・日本の首領2(2004年、GPミュージアム)
- 新・日本の首領3(2004年、GPミュージアム)
- 同窓會(2004年、向井プロ)
- ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状(2006年、BS-i)
- ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森(2007年、BS-i)
[編集] ドラマ
- 「ダイヤル110番」
- 「国盗り物語」
- 「風と雲と虹と」
- 「武田信玄」
- 「夕日が丘の総理大臣」
- 「大都会」
- 「名古屋お金物語」
- 「君の名は」
- 「甘辛しゃん」
- 「お嬢様は名探偵」
- 「勇気をだして」
- 「遠い親戚近くの他人?」
- 「葵~徳川三代」
- 「アートの遺伝子Z」
- 「金田一少年の事件簿」
[編集] バラエティ
- 「何でもやりまショー」
- 「元祖どっきりカメラ」
- 「巨泉・前武のゲバゲバ90分!!」
- 「お昼のゴールデンショー」
- 「くいしん坊!万才」
- 「おもいッきりテレビ」
- 「バリキン7 賢者の戦略」
[編集] 特撮
[編集] その他
- カリキュラマシーン(えんぴつのジョー)
[編集] 舞台
- 「サーカス殺人事件」
- 「リリーとリリー」
- 「シュガー」
- 「マジック狂時代」
- 「馬喰一代」
- 「花咲ける騎士道」
[編集] ビデオシネマ
- ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~(1990年、東北新社=東映ビデオ)
- コードネーム348 女刑事 サシバ(1990年、松竹ビデオ事業部=獅子プロ)
- 野獣駆けろ(1990年、東映ビデオ)
- 汚れし者の伝説(1991年、日本ビデオ映画)
- ネオチンピラ 続・鉄砲玉ぴゅ~ (1991年、東映ビデオ)
- 神様のピンチヒッター(1991年、にっかつビデオ)
- DANGER POINT 地獄への道(1991年、東映ビデオ)
- ザ・ギャンブラー(1992年、にっかつ=にっかつビデオ)
- 狼たちの賭け JACK KNIFE(1993年、東映ビデオ)
- 雀鬼3 治外法権麻雀(1994年、竹書房)
- 仁義絶叫
- 仁義絶叫(1999年、松竹ホームビデオ)
- 仁義絶叫2 修羅の仁義(1999年、シネマパラダイス)
- 仁義絶叫3 仁義関東嵐(1999年、シネマパラダイス)
- 仁義絶叫4 仁義の挽歌(2000年、松竹)
- 暗黒街 渋谷ミッドナイト・ウォー(2001年、ミュージアム)
[編集] CM
[編集] 著作
- 「シシド 小説・日活撮影所」(新潮社刊)