岩手県立一関第一高等学校
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岩手県立一関第一高等学校 | |
創立 | 1898年 10月1日 |
校長 | 平野清八 2006年 4月1日~ |
設置学科 | 普通科 理数科 |
所在地 | 〒021-0894 一関市磐井町9番1号 |
電話番号 | (0191)23-4311 (0191)23-4661 FAX |
岩手県立 一関第一高等学校(いわてけんりつ いちのせきだいいちこうとうがっこう)は、岩手県一関市にある公立の高等学校。男女共学。
スポーツが盛んである。
略称は関高(かんこう)、関一(せきいち)、一高(いちこう)など。
目次 |
[編集] 概要
歴史は古く、設立は盛岡一高に次ぎ旧制中学では県内で二番目で、百年以上の歴史がある。
部活動や応援団の活動が活発であり、毎年四月には壮絶な応援歌練習が繰り広げられる。 県内でも屈指の進学校であり、ほとんどの生徒が卒業後大学に進学する。岩手県で一番南にある進学校であるため、隣県の宮城県からも多くの生徒が通学している。
2005年度入試より、県立高等学校新整備計画[1]の対象となり、普通科が1クラス減り、普通科5クラス、理数科1クラスとなった。
2005年現在、テニスコートやグラウンドとして利用されていた敷地に新校舎を建設中。完成予定は2007年。
[編集] 校訓
- 遂げずばやまじ
[編集] 教育目標
- 社会の進歩・発展に積極的に寄与する姿勢とその資質・能力を備えた人間を育成する。
- 広く世界に目を向けて感性を磨き、創造性と進取の気性に富んだ人間を育成する。
- 思いやりのある豊かな心、高い知性を持ち、たくましく生きる人間を育成する。
[編集] 沿革
- 1898年(明治31年) 岩手県一関尋常中学校として創立。
- 1901年(明治34年) 岩手県立一関中学校と改称。
- 1948年(昭和23年) 岩手県立一関第一高等学校と改称、定時制課程を併設、流、真滝、平泉の3分校を設置。
- 1949年(昭和24年) 一関第二高等学校、一関市立女子高等学校と組合立一関農業高等学校を統合し、岩手県立一関高等学校となる(流分校は独立して岩手県立花泉高等学校となる)。
- 1949年(昭和24年) 定時制(昼間)舞川分校を設置。
- 1950年(昭和25年) 商業科設置、定時制(昼間)厳美分校設置。
- 1951年(昭和26年) 定時制平泉分校を廃止。
- 1951年(昭和26年) 学校分離により岩手県立一関第一高等学校となる(一関二高分離)。
- 1960年(昭和35年) 火災により校舎本館、第二校舎、付属建物等を焼失。
- 1963年(昭和38年) 定時制真滝分校廃止。
- 1965年(昭和40年) 定時制厳美分校廃止。
- 1968年(昭和43年) 定時制舞川分校廃止。
- 1972年(昭和47年) 商業科募集停止。
- 1972年(昭和47年) 理数科1学級設置。
- 1998年(平成10年) 創立100周年記念式典挙行。
- 2004年(平成16年) 第76回選抜高等学校野球大会に出場。
- 2006年(平成18年) 3年生の一部に対し学習指導要領で必修とされている世界史の授業などを行っていなかったことが判明した。
[編集] 学校生活
[編集] 学習
四学期制で、45分7時間授業を採用している。
週休二日制による学力低下を防ぐため、土曜日にPTA主体で関高切磋琢磨の日が隔週で実施されている。4月に参加アンケートを取るが実際はほぼ強制である。
[編集] 主な行事
対面式
- 新入生にとって入学して最初の試練を味わう対面式。内容についてはここでは述べないが、応援団幹部・有志の気迫には驚愕するであろう。男子は制帽を忘れずに。大変なことになります。
応援歌練習
- 新入生にとって最も長い1週間に感ずる応援歌練習。昼休みの練習と1時間30分ノンストップで行われる放課後の合計2回の練習がある。どちらも、緊張感の雰囲気が漂い、時には気分が悪くなる生徒が現れ、時には泣き出す生徒が現れる。サイレントモーションの練習は酷であるが、最終日に行われる磐井川沿いの堤防での練習終了後には、感動の涙を流す生徒も多い。応援歌練習の期間中は特別時間割によって授業は進められる。なお、応援歌練習期間中は、朝は応援団幹部・放課後は音楽部から応援歌を教わることができる。
クラスマッチ
- 5月上旬に2日半の日程で行われる。種目はサッカー・ソフトボール・ソフトテニス・バレーボール・バスケットボール・バドミントン・ドッジボール(1~3年の縦割り3クラスの合同チーム)・卓球である。一人4種目まで出場可能だが、自分が所属する種目(硬式・軟式野球部ならソフトボール、バドミントン部ならバドミントン)には出場できない。しかし、マネージャーは出場することができる。理数科のクラスなど、明らかに女子の人数が足りないときは、女子の教諭が「助け舟」として出場してくれる
が、有利になるわけではない。
体育祭
- 1~3年の縦割り3クラスの合同チームごとによって行われる。種目は男子が「騎馬戦・棒倒し」、女子が「綱引き・アマゾネス(タイヤの取り合い)」、1年生が「関高幼稚園」、2年生が「全員リレー」、3年生が「応援合戦」、最後に「最強リレー」が行われる。「棒倒し」では、怪我のため毎年何人かが保健室送りとなっており、「アマゾネス」では、憧れの女子の奮闘ぶりに唖然とする男子生徒も多い。硬式・軟式野球部員は「騎馬戦・棒倒し」に参加することができず(怪我を回避するため)、審判員として参加する。なお、前日には一年生が仮装して市内に宣伝しに行くという「宣伝行列」が行われる。
合唱コンクール
- 一関文化センター大ホールで公開で行われる。課題曲と自由曲の2曲を各クラスごと発表する。審査員は外部からの合唱関係者3名が務め、審査員3名の合計点数によって順位が決められる(全日本合唱コンクールでは典型的な審査方法である「リーグ戦」によって順位を決めるという案が実行委員会で提案されたが、面倒な作業を行うということになるので、即廃案となった)。全体の1~3位、各学年の1~3位、全クラスの中から審査員が選んだ特別賞(古藤賞・一関一高の音楽教育に名を刻んだ先生の名から)に対して表彰される。音楽部が出場する全日本合唱コンクール・岩手県大会が近いため、音楽部員は思うように自分のクラスの練習に参加することができない。また、理数科・理系コースにおいては、男女比に差があるため、上位に入賞することは難しいようである。
文化祭
- 合唱コンクールの数日後の日曜日に公開で行われる。1年生が学校全体の装飾、2年生が各クラスごとの展示、3年生が屋台(文系は軽食中心・理系は食堂)が典型となっている。
[編集] 部活動
※音楽部、カメラ部は合唱部、写真部のこと
[編集] 進路状況
進学状況(平成17年度卒)
帯広畜産大学1,北見工業大学2,北海道大学1,北海道教育大学函館校1,北海道教育大学旭川校1,北海道教育大学釧路校4,室蘭工業大学2,弘前大学6,岩手大学30,東北大学9,宮城教育大学5,秋田大学2,山形大学10,福島大学9,筑波大学2,宇都宮大学1,埼玉大学3,千葉大学3,東京大学1,横浜国立大学2,新潟大学2,富山大学1,信州大学4,琉球大学1, 計103人
釧路公立大学1,青森県立保健大学3,青森公立大学2,国際教養大学1,岩手県立大学6,宮城大学1,秋田県立大学5,前橋工科大学1,群馬県立県民健康科学大学1,首都大学東京1,横浜市立大学1,都留文科大学4,山梨県立大学1,滋賀県立大学1,下関市立大学1,山口県立大学1,熊本県立大学1,沖縄県立芸術大学1, 計35人
198人
6人
7人
33人
(学校公式HPより引用[2])
[編集] 設置課程
[編集] アクセス
[編集] 著名な出身者
- 内海隆一郎 - 作家
- 加藤楸邨 - 俳人
- 中津文彦 - 作家
- 星亮一 - 作家
- 光瀬龍 - SF作家
- 三好京三 - 直木賞作家
- 千葉絢子 - アナウンサー
- きくち伸 - フジテレビプロデューサー
- 木村正太 - プロ野球選手 読売ジャイアンツ
- 相沢三郎 - 陸軍中佐、2.26事件決起将校