広島地区共通カード
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広島地区共通カード(ひろしまちくきょうつう-)は、1993年に導入された広島県西部(大竹市を除く)・北部地区で共通利用出来る乗車カードシステムの総称。
なお、カード自体の正式名称は発行会社によって異なり、広島電鉄・エイチ・ディー西広島はパセオカード、アストラムラインはアストラムカード、その他のバス会社局は全てバスカードである。原則としてどの社局で発売されたカードでも、加盟社局間相互に使用が可能だが、パスネットやスルッとKANSAIのような共通利用システムに対するブランド名はないため、ここでは便宜的に「広島地区共通カード」と呼称する。
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[編集] 利用可能社局
[編集] 現在
- 広島電鉄(電車・バス)
- 広島バス
- 広島交通
- 芸陽バス
- 備北交通
- 中国JRバス
- 呉市交通局〈呉市営バス〉
- 広島高速交通〈アストラムライン〉
- エイチ・ディー西広島〈ボン・バス〉
- 広今あきなだ高速(蒲刈線のみ)
- 広交観光(井原線のみ)
- 宮島松大汽船
- JR西日本宮島航路
[編集] 過去
- 広交タクシー(フジハイツ線のみ)※同社のバス事業廃止にともない利用不可になった。なお、フジハイツ線はエイチ・ディー西広島に移管。バスカード利用可能。
[編集] 歴史
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- 1993年(平成5年)3月25日 広島電鉄(バスのみ)、広島バス、広島交通、芸陽バス、備北交通、中国JRバスで利用可能な6社共通バスカードを導入。
- 1994年(平成6年)8月20日 広島高速交通が参入。従来6社発行のカードはバスカード、広島高速交通発行のカードはアストラムカードとなる。
- 1996年(平成8年)8月31日 呉市交通局が参入。ただし、この時は広島線のみ利用可能。
- 1997年(平成9年)3月31日 広島電鉄が電車にも導入。広島電鉄発行のカードのみパセオカードと名称を変更する。
- 199X年(平成X年)XX月XX日 宮島松大観光船(現:宮島松大汽船)が参入。
- 1999年(平成11年)XX月XX日 エイチ・ディー西広島が参入。広島電鉄の子会社であるため、カード名称はパセオカード。
- 2000年(平成12年)1月19日 広島あきなだ高速(現:広今あきなだ高速)が参入。蒲刈線のみ利用可能に。
- 2001年(平成13年)9月XX日? 広交タクシーが参入。フジハイツ線のみ利用可能に。
- 2002年(平成14年)3月1日 呉市交通局の一般路線(一部)での導入開始。
- 2003年(平成15年)4月1日 広交観光井原線で利用可能になる。(中国JRバスからの移管に伴うもの。)
- 2003年(平成15年)10月1日 広交タクシーが撤退。(理由は前述。)府中町のコミュニティバス「つばきバス」で利用可能になる。呉市交通局全路線で利用可能になる。
- 2005年(平成17年)4月1日 JR西日本宮島航路で利用可能になる。
- 2006年(平成18年)6月2日 廿日市市のコミュニティバス「廿日市さくらバス」で利用可能となる。
[編集] 概要
- 発売額は1000円、3000円、5000円の3種。子供用や複数人用はない。
- それぞれ発売額の10%のプレミア(1000円発売→1100円利用可能)が付く。いわば回数券カードの役割を果たしている。
- 広島電鉄発行のカードは裏面左上に「1自」「2自」「電車」の表示がある。これは発行したバス・電車の営業グループを示すと思われる。(第2自動車部=現在の地域輸送グループ・IPブランチ、第1自動車部=現在の都市圏輸送グループの勢力にほぼ一致)
- 購入は広電電車・各バスの車内・広島バスセンター・定期券売り場など。ちなみに広島バスセンターでは各社の様々な絵柄のカードがまとめて1台の券売機に入っており絵柄がしばしば売上げを左右するのではないかと思われる(どのカードも基本機能は共通のため)。またアストラムラインの券売機でも購入が可能。
[編集] 利用方法
[編集] 各バス社局・広電電車
- 乗車時
- 乗車口のカードリーダーにカードを通す。この際カードに乗車駅・乗車停留所が記録されるため、整理券を取る必要は無い。
- 広電電車では、電停や駅にカードリーダーが設置されている所もある。乗車前に、ここにカードを通しておけば、乗車口のカードリーダーに再度カードを投入する必要は無い。
- 降車時
- 降車口のカードリーダーにカードを通す。運賃は、この時に一括して引き落とされる。
- 大人1人での使用時は、直接運賃箱横のカードリーダーにカードを通し降車すれば良い。
- 子供・運賃割引適用者が利用する場合や、1枚のカードで複数人の運賃を支払う場合は、「こども運賃」「大人○人、子供○人での利用」のように、子供・割引運賃の適用者である事や、カードで運賃を支払う大人と子供の人数をそれぞれはっきりと乗務員に伝え、乗務員の指示を受けてからカードを通す(乗務員がカードリーダーの設定を変更する必要があるため)。なお、乗車時は特に乗務員に声を掛ける必要は無い。
- 運賃がカード残額に満たない場合は、現金の他、別のカードで不足分を支払う事ができる。
- 乗り換え・乗り継ぎ
- 広電電車から別系統の広電電車に乗換指定電停で乗り換える場合、乗り換えた電車の運賃は無料(運賃の異なる白島線から別系統への乗り換えは50円加算)。
- 現金での乗り換えのように乗務員から乗換カード受け取る必要は無く、最初に乗った電車、乗り換えた電車ともに、通常の乗車時のようにカードリーダーにカードを通すだけで、自動的に処理される。
- 広電電車から各社局バス相互の乗り換え、バス相互の乗り換えは、同一社局間、異社局間に関わらず、60分以内であれば乗り換えた電車・バスの運賃が一律20円引き。ただし、バスからバスへの乗り換えの場合、同一系統の乗り継ぎ(いわゆる途中下車)、往復乗車は対象外。
[編集] 広島高速交通
アストラムラインでは、駅での入出場時、自動改札機にカードを投入すると、自動的に運賃が引き落とされる。
- 注意事項
以下の場合は、入場前に自動券売機にてきっぷへの引き換え・差額の支払いが必要となる。
- 入場券として利用するとき。
- カードの残額が180円に満たないとき。
- 複数人で使用するとき。
- こども
- 運賃が半額となる、割引運賃対象者も同様。
[編集] 宮島航路
- 全て宮島(宮島駅・宮島桟橋)側の改札口で処理される。
- 宮島口から宮島に向かう場合は上陸時、宮島から宮島口に向かう場合は乗船時、改札口のカードリーダーにカードを通せば、大人1人分の運賃が引き落とされる。
- こども、割引運賃の適用者、複数人での利用時は、カードを通す前に係員に申し出る必要がある。
[編集] 備考
- 広島県内発行の広島電鉄・中国JRバスのカードは、広島地区共通カードの他に、島根県内の一部でも利用可能ないさりびカード(3,000円・5,000円の2種)を発売している。いさりびカードの場合は、広島地区共通カードとして利用出来る他、広島電鉄の広島-浜田線、広島-益田線、中国JRバスの広島-浜田線、石見交通(広島-浜田線、広島-益田線を含む)でも利用可能。
- 広島シティネットワークの自動改札機及びICOCAの導入に伴い、広島地区共通カードもICカード化して相互利用を図る計画が検討されている。しかし、共通カード側(広島電鉄、広島高速交通、各バス会社局)の数億円に及ぶと言われる設備投資がネックとなって、現在のところ具体的な目途は立っていない。広島駅#JR広島駅も参照されたい。
[編集] 外部リンク
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