星のカービィ64
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星のカービィ64 | |
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ジャンル | アクション |
対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | HAL研究所 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1~4人用(本編は1人用) |
メディア | カセット |
発売日 | 2000年3月24日 |
価格 | 6800円(税別) |
売上本数 | 107万本 |
星のカービィ64(ほしのかーびぃろくじゅうよん)はHAL研究所開発、任天堂発売のNINTENDO64用ソフトである。冒険アクションゲームの星のカービィの第6作目にあたる。販売本数は約107万本。
世界観、ゲーム進行は、前作星のカービィ3を引き継ぐが、シリーズ初の3D作品となり、画質は大幅に向上した。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
「コピー能力ミックス」という、2種類のコピー能力を混ぜる機能がつけられたが、基本能力の数が7種類と少ない。そのためファンの間では不満もある。それでも基本7種類にミックスの組み合わせ28種類を合わせると、35種類の能力を使うことができる。
ほおばり+C上で、敵を肩車(リフトアップ)できる。この時一部の敵キャラを担ぐと、滑空できるようになったり頭上の敵が攻撃したりする。
目次 |
[編集] ストーリー
妖精たちの住む星「リップルスター」に突然不気味な黒い雲が現れた。その雲は星の宝物である「クリスタル」を狙ってやってきたのであった。リップルスターの姫は妖精の一人であるリボンにクリスタルを託して宇宙へ逃がす。ところが、黒い雲はリボンを追いかけてきて体当たり。クリスタルは砕け散って、星々に降り注がれた。
ポップスターでカービィが星空を見上げていると、空からリボンが落ちてきた。困っているリボンから話を聞いたカービィは、クリスタルを探すために新たな冒険へと旅立つのであった。
[編集] 惑星
- ポップスター
- カービィたちが住む星。デデデ城やプププランドもここにある。各ステージの最後には、敵に操られた人々との戦いが待っている。形は星型そのもの。ちなみにかつてこの星も、黒い雲に襲われたことがある(星のカービィ3での出来事)。
- ホロビタスター
- 何らかの原因で滅んだ星。星そのものが崩壊し、割れて、十数個の破片となっている。星の面積の多くは砂漠。随所に文明が栄えていた頃の遺跡が多数ある。
- ウルルンスター
- 水が豊富にある星。この星自体が大きな水滴に包まれているが、陸地もちゃんとある。周りに泡のような丸い物が多数ある。しずくのような形。
- コレカラスター
- 原始時代を思わせるような星。そのためか活火山や原生林などがあり、さらには原始人も住んでいる。北半球はジャングルで、南半球は穴(おそらく火山の火口)だらけ。これから時代が始まるとも考えられる。
- ブルブルスター
- 寒い雪に覆われた星。あまりの寒さで住民は他の星に引っ越してしまったのか?無人のデパートや地下工場、そして大都会も存在する(ボスステージ)。外見が地球の陸の位置と酷似している。純白な雲に覆われていて真っ白だが、かすかに地表が見える。
- リップルスター
- 妖精たちがすむ星。現在は黒い雲に覆われていて、地表も敵だらけである。ステージ1はポップスターとマップがよく似ている。ちなみに全てのクリスタルを集めてからボスを倒すと、覆っていた黒い雲は消えて、本来の姿を見ることができる。ハート型。
- ファイナルスター
- クリスタルを全て集めてリップルスターのボス、ミラクルマターを倒すと出現。エヌゼットしか出現しない。ここのボス、0²を倒すと真のエンディングが見られる。真っ黒な星(おそらくリップルスターを覆っていた黒い雲の本体)。
[編集] ミニゲーム
- けんけんレース
- けんけんで前へ進んでいく。足場は石の他、トラップとして水溜まりや浮き沈みする亀の甲羅、魚や蛙などもある。Aボタンで2マス、Bボタンで1マス進める。
- とるとるバトル
- 上から落ちてくる木の実などを集める。但し、爆弾を取ると持っていた木の実が全て消える。十字キー+Aで、他キャラと場所を入れ替えられる。
- おちおちファイト
- 手に持ったステッキで足場をおとし、上にいるキャラも落とす。5回落ちたらリタイア。また、1人リタイアするごとに足場が1回りずつ狭くなっていく。
[編集] 仲間
- 主人公。リップルスターのクリスタルを元に戻すため、旅に出る。今作では、ホバリング回数に制限ができた。
- リップルスターから来た妖精。星々に飛び散ったクリスタルを集めて元に戻すため、カービィと一緒に旅をする。
- カービィと一緒にクリスタルを元に戻すため仲間になった。喋れないらしい。コース中でリフトやコースターなどの乗り物を用意してくれる。ちなみにリフト以外の乗り物は必ず最終的にどこかにぶつかってカービィが放り出される。
- 絵描きの修行をするため、ポップスターに留学(?)してきた女の子。通称「アド」。彼女もクリスタルを元に戻すため、一緒に旅に出る。マキシムトマトやクリスタルを見つけるヒントをくれたり、アイテムをくれる(この時、カービィの体力が満タンなら1up、それ以外ならマキシムトマトをくれる)。カービィの身長(20cm)から考えると、背の高さは60cmくらい。
- 元々、カービィとはライバルであるが、今回だけは仲間である。ステージの中盤などに現れ、岩を砕いたり、いろいろ助けてくれる。特定の場所ではデデデ大王を操作して進む。Aボタンでハンマー攻撃。この時、体力が0になるとカービィは倒れてはいないがダウン扱いになる。
[編集] コピー能力
[編集] 基本能力
- バーニング
- カービィが炎を体にまとって体当たりする。炎をまとっている間はダメージを受けないが、止まると少し操作が不能になるので、敵が沢山いるところではあまり使えない。
- ストーン
- カービィが石像になる。また、今回はストーンのままで歩ける。敵に当たるとその敵はダメージを受ける。ジャンプ・ホバリング等は出来ない。
- アイス
- 回転しながら冷気を吐き、敵を攻撃する。攻撃が当たった敵は凍る。凍った敵は飛ばして別の敵に当てられる。
- ニードル
- 体中からトゲを出して攻撃する。当然ながら当たった敵はダメージ。ニードルになったまま坂を転がり落ちることは出来ない。
- ボム
- 爆弾を投げて敵を攻撃する。投げる距離は調節できる。
- スパーク
- 体の周りに電気エネルギーを放出する。そのまま歩けるが、若干威力が弱まる。
- カッター
- 今回は、体の一部をブーメランのように飛ばして攻撃する。攻撃中は、空気砲やホバリングが出来なくなる。
[編集] コピー能力ミックス
なお、コピー能力ミックス時の呼称は、二つの能力の名前をつなぎ合わせたものとなる。一度吸い込みコピーした能力を一旦持ち上げ投げるか吐き飛ばし、能力をもった敵にヒットすると★と★が合わさったような物体になり、それをコピーすることでミックス能力を使用できる。
- バーニング+バーニング
- 普段のバーニングよりもさらに大きな炎をまとって突進する。隙も大きくなる。
- バーニング+ストーン
- 頭から火山弾を発射して攻撃をする。十字キーで方向の調節。
- バーニング+アイス
- 体から水蒸気を発生させて攻撃をする。
- バーニング+ニードル
- 体が弓に変化し、火矢を射て攻撃する。Bボタンを押し続けて角度調整をして、離して発射。
- バーニング+ボム
- ジャンプしながら花火の様に火の粉を撒き散らす。連続で3回ジャンプでき、少しずつ範囲が広くなっていく。
- バーニング+スパーク
- 頭を下敷きのようなもので擦り、発生した静電気で頭が燃え上がり、体当たりで攻撃をする。
- バーニング+カッター
- 口から炎の剣を取り出して攻撃する。投げつけることも出来る。
- ストーン+ストーン
- カービィが巨大な岩に変身する。そのまま歩いて攻撃できる。
- ストーン+カッター
- 石の体を彫刻のように削りランダムに星のカービィ3の仲間キャラに変身し、特殊な能力を発揮する。
- ちなみにリック(ハムスターのようなキャラ)のときに、壁に向かって十字キーをおして、タイミングよくAボタンを押すと壁をどこまでものぼることが出来る。
- 石の体を彫刻のように削りランダムに星のカービィ3の仲間キャラに変身し、特殊な能力を発揮する。
- ストーン+ボム
- ダイナマイトを出し、一定時間後に大爆発する。爆発時は画面内全体にダメージを与えるので、ヘルメット(下キーで出現)で身を守らないといけない。
- ストーン+ニードル
- 右腕をドリルに変化させ、自動的に前へ進んでいく。Bボタンを離すとドリルだけが前へ飛んでいく。
- ジャンプしてから下キー+Bで下方向にドリルを出せる。
- アイス+アイス
- 巨大な雪玉になり、敵キャラを巻き込みながら転がって進んでいく。移動速度を速めるのにも効果的。
- アイス+ストーン
- カービィがカーリングのストーンに変身し、地面を滑って攻撃する。
- アイス+ニードル
- 巨大な氷の結晶に変身し、触れた敵を凍らせる。
- アイス+ボム
- 爆弾を頭に乗せた雪だるまになって歩く。一定時間が経つか、敵に触れると爆発する。
- アイス+スパーク
- 冷蔵庫に変身し、中から食べ物を出して攻撃する。食べ物は取ることで体力回復にも使える。一度に3つまで出せる。
- アイス+カッター
- スケートで滑走して、回転ジャンプで攻撃する。
- ニードル+ニードル
- 鉛筆やサボテンなど、尖ったものを体の周りに出して攻撃する。
- ニードル+ボム
- 敵キャラのゴルドーような姿に変身して、周りのトゲを発射して攻撃する。
- ニードル+カッター
- 両手がトゲバサミになり、敵を挟んで攻撃する。
- ボム+ボム
- 敵に向かって飛んでいく誘導性ミサイルを最大で3発発射する。Bボタンを押した長さで発射する弾数が決まる
- スパーク+スパーク
- 体の周りに広範囲の電界を張り、敵が電界の中に入ると自動的に稲妻を出して攻撃する。
- スパーク+ストーン
- 巨大な岩を出し、それを電磁力で操って振り回す。岩はカービィに当たると壊れる。
- スパーク+ニードル
- 避雷針に変身して、落雷を起こして攻撃する。
- スパーク+ボム
- 電球に変身して、真っ暗な部屋を照らす。一定時間が経つと爆発して攻撃できる。アドレーヌのいる暗い部屋で必要。
- スパーク+カッター
- 両端が電気の刃になっている剣を取り出して振り回す。剣はしゃがむと消える。
- カッター+カッター
- 体の半分を巨大なカッターに変えてブーメランのように飛ばして攻撃する。カッターでは届かない下方向のブロックを壊せる。
- その大きさ故、投げている間は空気を裂く音がはっきり聞こえる。
- カッター+ボム
- 高速で手裏剣を発射する。直線上の敵や壁などの障害物に当たると爆発する。
- リボン+クリスタル
- 対02戦用リボンの力で浮き、クリスタル銃で攻撃する。
[編集] ボス
- ウィスピーウッズ
- カービィシリーズに必ずと言っていいほど出てくるボス。弱い。前半は、周囲にいるウイスピーJr.に攻撃を任せ、全滅すると空気砲と不規則に現れる根で攻撃してくる。
- ウイスピーJr.
- ウィスピーウッズと共に登場する。小刻みにジャンプしながら空気砲を撃ってくる。
- ピクス
- ピラミッドの防衛システム。赤・緑・青の3体いる。前半はビームで、後半は合体しての体当たりで攻撃してくる。動きがとても読みにくい。反撃のチャンスは後半戦が始まってから。
- 出現するコアで攻撃できるが、その際、コアと同じ色のピクスに当てる様にすると、多少強い攻撃が出来る。
- アクロ
- 海底に棲むシャチ。色々なものを吐き出してくる。前半はアクロバットに動き回り、後半は狭い通路を強制的に登らせてくる。後半では、スクロールに取り残されるとミスになる。
- ヨガン
- 生きた溶岩。前半は画面後方から溶岩の触手を操って攻撃し、後半は火炎放射やザコキャラを放出して攻撃してくる。
- HR-H
- HR-E
- HR-Hを倒すと変形。一変してザリガニの様な姿になる。
- 距離が近い時は両腕の鋏、遠い時は2種のミサイルで攻撃してくる。この内、大きなミサイルは吸い込んでも後ろ半分が残ってしまい、再攻撃してくる。
- HR-Eより後ろの足場は崩れていくので、必然的にHR-Eより前で戦う事になる。しかも倒さないでいつまでも逃げ回っていると足場の終点に辿り着いてしまうので強制的にミスとなってしまう。
- ミラクルマター
- 色々な形態に変形し、その形態と同じ能力でなければダメージを与える事が出来ない。尚、各形態はカービィのコピー技と対応しており、ミックスコピー状態だと、コピーしている両方の形態にダメージを与えられる。
- 0²(ゼロツー)
- ファイナルスターの最奥に陣取る最終ボス。前作のゼロに羽根と天使の輪、尾がついたもの。目玉から爆発する玉を出したり、丸い光線を出したりして攻撃してくる。頭にあるバンデード(いわゆる絆創膏。前作のカービィとの戦いでの傷と思われる)を攻撃すると弱点の緑色のしっぽのようなものが現れ、それを攻撃するとダメージを与えられる。
[編集] その他
- このゲームのデデデ大王の声は桜井政博である。
- エンディングには、カービィがリボンにキスされて照れるシーンがあり、カービィの性別が男ではないかと推測できる。
- 敵キャラの名前は、ゴール時に取れるカードを見ることで知る事が出来る。