本田技術研究所

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本田技術研究所は本田技研工業の前身。1946年、本田宗一郎によって設立された。
本田技術研究所は本田技研工業の研究開発部門の子会社。本項で説明。

本田技術研究所（ほんだぎじゅつけんきゅうじょ、英語表記Honda R&D Co.,Ltd.）は、本田技研工業の研究開発部門を分社化した企業。本社は埼玉県和光市にあり、朝霞市、栃木県芳賀郡芳賀町などに研究所を持っている。伝統的に、本田宗一郎以降の本田技研工業の社長は、研究所出身者から選ばれている。

1960年設立。元々は藤沢武夫（当時本田技研工業専務）が「研究所を本社から分離することで、目先の業績に左右されない自由な研究環境が実現できるだけでなく、一般的な企業のピラミッド型組織と異なるフラットな組織の実現も容易に行え、研究員に対する待遇も改善できる」と考えたことがきっかけである。当初研究所の分離・独立に当たっては労働組合の分断工作であるとして猛烈な反発を受けたが、後にこの「ブルーカラーと研究者の職制を分離する」ことのメリットが理解されるにつれ多くの企業がこの動きに追随したことから、この考え方は非常に先進的なものであったといえよう。

また本田技研工業から研究所に対して、売上高に応じた委託研究費が支払われるという点もユニーク。ちなみにその割合は、設立当初は売上高の2.5％となっていたが、現在は5％とも6％とも言われている（詳細は不明）。

[編集] 研究開発施設(日本国内)

二輪開発センター 1973年11月設立埼玉県朝霞市二輪製品全般(競技車両含む)の開発を行う。
四輪開発センター(和光) 1960年7月設立埼玉県和光市四輪製品のデザインを行う。
四輪開発センター(栃木) 1979年4月設立栃木県芳賀郡四輪製品全般(競技車両含む)の開発を行う。
- 栃木プルービンググラウンド 1979年4月設立栃木県芳賀郡二輪車・四輪車、汎用製品をテストできる、総合テストコース。
- 鷹栖プルービンググラウンド 1996年5月設立北海道上川郡寒冷地テストのために作られた総合テストコース。
汎用開発センター 1975年9月設立埼玉県朝霞市汎用エンジン、発電機、耕運機、芝刈り機などの開発を行う。
航空機エンジン開発センター 2004年7月設立埼玉県和光市航空機用レシプロエンジン、航空機用ガスタービンエンジンの開発を行う。
基礎技術研究センター 1991年1月設立埼玉県和光市エレクトロニクス、バイオテクノロジー、新素材、コンピューター科学、燃料電池システム、小型ジェット機の機体や人間型ロボットの研究を行う。