東葉高速鉄道2000系電車
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東葉高速鉄道2000系電車 | |
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2000系(東西線・南砂町~西葛西) | |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
営業最高速度 | 100km/h |
設計最高速度 | 120km/h |
減速度 | 3.5km/h/s(通常) 5.0km/h/s(非常) |
編成定員 | 1518人(座席:504人) |
全長 | 20,000mm |
全幅 | 2,850mm |
全高 | 4,022mm |
編成重量 | 271.5t |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V架空電車線方式 |
駆動装置 | WN平行カルダン駆動方式 |
編成出力 | 165kW×20台=3,300kW |
制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ |
保安装置 | WS-ATC |
備考 |
2000系電車(2000けいでんしゃ)は、東葉高速鉄道の通勤形電車。
2004年(平成16年)10月に第1編成が日立製作所笠戸工場で落成し、同年12月7日から営業運転を開始した。
目次 |
[編集] 概要
開業当初から使用している1000系は種車である帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄(東京メトロ))5000系と共に老朽化が進んでおり、かつ鋼体の痛みも激しく、東京メトロ東西線の新型CS-ATC対応工事を施工しても工事費が膨大に掛かる割には長期間使えないため、新車を投入する事になった。
1000系と同様にATS-Pなど東日本旅客鉄道(JR東日本)中央緩行線への乗り入れ装備は省略した。ただし保安装置以外の運行機器の機能はすべて東京メトロ車と同一のものを搭載した関係で、行先表示には三鷹と津田沼の設定がある。実際にダイヤが乱れた時に途中まで行先を三鷹行と表示して走り、中野で運転を打ち切った事例がある。
[編集] 車両諸元
全体が東京メトロ05系の第40編成以降の車両と同じスタイルで設計・製造されている。
- 編成:MT比は電動車5両と付随車5両(5M5T)の10両編成。
- クハ2100(TC-1)-モハ2200(M-1)-モハ2300(M-2)-サハ2400(T-1)-モハ2500(M-3)-サハ2600(T-1)-サハ2700(T-1)-モハ2800(M-1)-モハ2900(M-2)-クハ2000(TC-2)
- 構造:日立製作所の商品である『A-train』の構体を採用している。同一構体としては阪急電鉄の9300系や首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)のTX-2000系などがある。
- 制御:05系第40編成以降と同一の三菱電機製2レベルIGBT素子を使用しIPMによるVVVFインバータ制御を採用している。
[編集] 車内
- 東京メトロ05系第40編成以降とほぼ同じだが、LED式の旅客案内表示器は扉の上部に一体的に設置しており、かつ千鳥配置となっている。設置しない箇所にはドア開閉ランプを設置する。座席モケットの柄は05系の紫色に対し、2000系では黄緑と緑を交互に配置している。
- ステッカーも東京メトロ05系と同じ位置に貼付するが、このうち「ドアにご注意!」のみMannaちゃんが描かれる東葉高速のオリジナルになっている。
[編集] 現状
- 2006年11月9日現在、10両編成10本の計100両が在籍する。同年度には残り10両編成1本(10両)を新製し、最終的には10両編成11本(110両)の在籍となり、1000系を置き換える予定になっている。最終編成は1000系の置き換えではなく、列車増発用として投入する事になっている。11月1日から3日には2110編成が甲種輸送された。12月には2111編成が甲種輸送される。当初は東京メトロ05系も10両編成4本を製造して5000系を置き換える予定だったが、有楽町線・13号線用の10000系投入に伴う計画の変更で07系10両編成4本を東西線へ転用することとなった。
- 2006年4月27日~5月31日に、一部編成の先頭車の前面に東葉高速線開通10周年と東葉高速線~東西線相互乗り入れ10周年の記念マークを装着した列車を運行した。2101編成(直通10周年・マークのみ)と2107編成(開通10周年・先頭車に10周年のラッピングを施行)、東京メトロ05系の第36編成(直通10周年)が対象であった。
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