毒霧
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毒霧(どくぎり)は、口から霧状のものを吹き付ける、日本人レスラーがよく使うプロレスの技である。
主にヒール系のプロレスラーが用いる。口から赤または緑色の液体を相手レスラーの顔めがけて噴射する。粉末を用いることもある。液体では有るが凶器による攻撃の一つであり、基本的には反則技である。そのため、レフリーが目を放した一瞬の隙に技が繰り出される事が多い。攻撃目的以外に、威嚇目的、あるいはパフォーマンスとして使用される。
毒霧をどのようにレスラーが吹いているのかはプロレス界の大きな謎とされている。試合前から口に毒霧の素を含んでいて狙った都度に吹いているようだが、口に含んだままでは呼吸や発声が満足にできないうえ、受けた攻撃の衝撃で吐き出してしまうと思われるがそれが確認されたことはないと思われる。
過去にWWE時代のTAJIRIが、顔面に攻撃を受け、赤い液体を口からダラダラと流した事を見た事があります。 この赤い液体が毒霧の素だと思われる。
時折選手が場外に下りた際、あるいはリング下に潜った際に口に補充したり含んだりしているとされている。 「毒霧の素となるものが入ったコンドーム状のものを口の中に入れており試合中に噛み切り吹いている」とも言われている。
毒霧の成分についてはアンモニア水説、ニンニク説、炭酸水説などあるが、明らかにはされていない。
緑の霧を吹いたその直後にすぐさま赤の霧を吹き出すことさえある。
毒霧はアメリカにおいてザ・グレート・カブキが使い出したのが最初とされる。ギミック上の息子であるザ・グレート・ムタも同様に毒霧を繰り出す。ECW、WWEで活躍したタジリも毒霧を使用している。
なお、ザ・グレート・ムタはパワー・ウォリアー戦で至近距離で放った毒霧をイスを盾にして跳ね返され、自分が毒霧を食らってしまったことがある。