石上布都魂神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石上布都魂神社 | |
---|---|
所在地 | 岡山県赤磐市石上字風呂谷1448 |
主祭神 | 素盞嗚尊 |
社格等 | 式内社(小社)・備前国一宮・郷社 |
創建 | -- |
本殿の様式 | -- |
例祭 | 10月20日(現在は10月20日に近い日曜日) |
主な神事 | -- |
石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)は、岡山県赤磐市(旧 赤磐郡吉井町)にある神社である。式内社(小社)、備前国一宮で、旧社格は郷社。
[編集] 歴史
現在の祭神は素盞嗚尊とされているが、明治時代までは、素盞嗚尊が八岐大蛇を斬ったときの剣である布都御魂と伝えられ、明治3年の「神社明細帳」では神話の記述に従って十握剣と書かれていた。この剣を祀ったのが当社の創始と伝えられる。この剣は崇神天皇の時代に大和国の石上神宮へ移されたとされており、このことは石上神宮の社伝にも記されている。
延喜式神名帳では小社に列し、備前国総社神名帳では128社中2位に記載されている。寛文9年(1669年)、備前藩主池田綱政が山頂にあった小祠を復興し、社領20石を寄進した。その後も歴代の藩主の崇敬を受けた。
明治6年に郷社に列した。祭神を素盞嗚尊に変更したのはこのときと見られる。明治40年、大火で山頂の社殿が焼失し、大正4年に中腹の現在地に再建された。昭和21年1月10日、内務省より由諸などから県社となるべき資格ありと認定されたが、この年の2月2日に社格制度が廃止された。