筋子
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筋子(すじこ)とは、サケ科魚類の卵巣のこと。 その名の通り、筋の様な卵巣膜によって卵が繋がっている。この卵巣膜を取り除きバラバラにしたものをイクラもしくはバラ子と呼ぶ。
[編集] 概要
ばらす前の物は全て筋子と呼ばれるが、流通している物のほとんどが塩蔵加工した物であり、特に断りなく筋子と言った場合には塩蔵品を示す事がほとんどである。 このため特に未加工の筋子の事を生筋子と呼んで区別をつける。
イクラとして加工するか、塩漬けにするかして食べる事が多いが、この他にも醤油漬け、粕漬けなども作られる。 いずれにしても味をつけ込んだ物を生でそのまま食べ、火を通すことは稀である。
筋子としてそのまま食べるには皮の柔らかい未熟な物が好まれ、ある程度成熟した物はイクラに加工される。 河川に入り遡上をはじめた魚の物は、ほぼ完全に卵がほぐれて、ゴム毬のように硬くなっており食用には適さない。 なお、筋子の皮は消化されにくいため、アレルギー源となりやすい蛋白質である。
[編集] 別名
魚の種類に応じて以下の様な呼称も存在する。なお、「サケ子」の様に「子」だけ漢字を使いカタカナ表記される事が多い。またイクラに加工された場合は「紅イクラ」の様に「子」を「イクラ」に変えて魚の種類を現す事もある。
- 鮭子(サケコ)、チャム子、ハラ子
- 白鮭の筋子。
- 紅子(ベニコ)
- 紅鮭の筋子。
- 銀子(ギンコ)
- 銀鮭の筋子。
- 鱒子(マスコ)
- 樺太鱒(ピンクサーモン)の筋子。
- キング子(キングコ)
- 鱒の介(キングサーモン)の筋子。
[編集] 関連項目
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