自動進路制御装置
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自動進路制御装置(じどうしんろせいぎょそうち、通称PRC:Programmed Route Control)とは、信号や分岐器を自動操作するコンピュータシステムの一つ。
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[編集] 概要
従来、信号や分岐器の取り扱いを人間が行っていた時代には、勘違い等のミスにより列車の追突や正面衝突などの重大事故が発生することがあった。PRCは、この作業をコンピュータ化することで列車運転の保安性を高めるものである。予め列車の出発順序や信号・分岐器の操作をプログラムしておくことで、自動的に列車の出発順序で信号や分岐器が操作される。
一方で5分程度以上のダイヤの遅れが生じてしまうと、このプログラムを操作に使用することは不可能になってしまう。このような場合、最終的には人間の操作に頼らざるを得ない。この問題を解決すべく、後に運転整理機能も付加された列車運行管理システム(PTC)が開発された。
尚、PRC装置は一般には列車集中制御装置(CTC)に組み込まれて使用されるもので、運転事故や輸送障害が発生しない限り運転要員は監視作業だけで済む。CTCを導入していない路線でも、駅構内の分岐器や信号を自動制御する「駅PRC」を導入している路線もある。
[編集] 導入例
比較的列車の運転本数が多いCTC区間に導入されている。導入例を以下に述べる。
[編集] 現在使用中の路線
など。
[編集] 使用を停止した路線
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