若林映子
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若林 映子(わかばやし あきこ、1939年12月13日 - )は、日本の女優。
東京市北千束出身。父親はエンジニアだった。東京都立青山高等学校の3年生だった1957年8月、ほんの軽い気持ちで東宝の『海鳴り』(制作中止)と『隠し砦の三悪人』の雪姫役に応募。結果は落選だったが、その後東宝から誘いを受け、1958年に本多猪四郎監督『花嫁三重奏』でデビュー。その後しばらく端役として映画出演が続く。エキゾチックな容姿から、日本国内よりも海外の方で人気を得て、1959年、ロモロ・マルチェリーニ監督のイタリア映画『レ・オリエンターリ』を皮切りに、1961年にはマルチェリーニ監督の推薦で日伊合作映画『アキコ』に題名と同じアキコ役で出演。同年、西ドイツ映画『遙かなる熱風』で日中混血のダンサー役を演じ、国際派女優として好評を博す。その後は、東宝でアクション、サラリーマン物、特撮映画と幅広いジャンルで活躍。1967年には、007シリーズ5作目の「007は二度死ぬ」に浜美枝と共にボンドガールに抜擢される。実は当初、若林が海女・キャシー鈴木役だったが、秘書・アキ役の予定だった浜美枝の英語が役に適してないと判断され、役柄が交換となった。
現在は女優業からは身を引いているが、東宝が発売するDVDのオーディオコメンタリーや、リバイバル上映のイベントなどに参加し、ファンに健在ぶりをアピールしている
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[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 花嫁三重奏(1958年2月11日、東宝)
- 野獣死すべし(1959年6月9日、東宝)
- 恐るべき火遊び(1959年11月15日、東宝)
- 新・三等重役 当たるも八卦の巻(1960年4月26日、東宝)
- アッちゃんのベビーギャング(1961年9月17日、東宝)
- 野盗風の中を走る(1961年11月22日、東宝)
- ガンパー課長(1961年12月17日、東宝)
- 乾杯!サラリーマン諸君(1962年1月14日、東宝)
- 紅の空(1962年3月21日、東宝)
- 愛のうず潮(1962年5月22日、東宝)
- 豚と金魚(1962年6月20日、東宝)
- キングコング対ゴジラ(1962年8月11日、東宝)
- 僕たちの失敗(1962年9月1日、東宝)
- サラリーマン権三と助十 恋愛交差点(1962年11月17日、東宝)
- 暗黒街の牙(1962年12月8日、東宝)
- 月給泥棒(1962年12月8日、東宝)
- 社長外遊記(1963年4月28日、東宝)
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年8月11日、東宝)
- 国際秘密警察 火薬の樽(1964年12月9日、東宝)
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年12月20日、東宝)
- 女の中にいる他人(1966年1月25日、東宝)
- 奇巌城の冒険(1966年4月28日、東宝)
- アルプスの若大将(1966年5月28日、東宝)
[編集] テレビドラマ
- 夫婦百景・エクボとアバタ(1963年 日本テレビ)
- シャドウマン(1965年 テレビ朝日)
- ウルトラQ(1966年2月27日 TBS、第9話「クモ男爵」ゲスト)
- 青春とはなんだ(1966年3月13日 日本テレビ、第21話「わが道を行く」ゲスト)
- ウルトラマン(1966年8月14日 TBS、第5話「ミロガンダの秘密」ゲスト)
[編集] コメンタリー
- DVD『三大怪獣 地球最大の決戦』
- DVD『アルプスの若大将』