藤井隆
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藤井 隆(ふじい たかし、1972年3月10日 - )は、お笑いタレントである。大阪府豊中市出身。吉本興業に所属している。血液型はA型。身長173.8㎝。妻はタレントの乙葉。
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[編集] 略歴
- 豊中市立南丘小学校、豊中市立第九中学校(女性シンガーソングライターの矢井田瞳も同校の出身)、大阪市立西商業高等学校(現・大阪市立西高等学校)卒業。高校在学中に阪神百貨店の「学生禁止」のアルバイトにあえて応募、接客テストで学生でない他の応募者より優秀だったのと、「顔が学生的ではない」という特別理由で採用された。
- 高校卒業後の数年間は化学薬品会社の経理課に勤務していた。1992年、サラリーマンを続けながらYSP(吉本新喜劇プロジェクト)へ。同年、毎日放送の「テレビのツボ」でテレビデビューを果たし、これを機に仕事を吉本興業に一本化。吉本興業の同期には、ココリコや中川家らがいる。
- 一時オランダを放浪していたが、1997年、全国放送となった「超・吉本新喜劇」番組内で演じたオカマキャラでブレイクした。同番組ではダウンタウンがゲスト出演した際に、松本人志の仕掛けにはまって浜田雅功とキスをするはめになった。これがきっかけでブレイクして以来、ダウンタウンの番組にも多数ゲスト出演。2001年には4年ぶりに復活した「ダウンタウンのものごっつええ感じスペシャル」にごっつええ感じのレギュラー達と並んで出演している。
- 1999年4月、「オレたちやってま~す」(MBSラジオ)で初のラジオレギュラーを務める。ラジオトークの実力に定評がある共演のよゐこにラジオの極意を教わる。9月には「オレたちXXXやってま~す」のMCとしてデビュー。共演はさとう珠緒、山口もえ。
- 2000年、浅倉大介のプロデュースによるシングル「ナンダカンダ」で歌手デビューし、同年「紅白歌合戦」(NHK)に初出場。この時ほかの出演者から「お前の歌なんて誰も聞かねえよ。」と言われビビっていたとか。翌年もRe:Japanのメンバーとして2年連続出場(ウルフルズとコラボレーション)し、「明日があるさ」を熱唱した。歌手としては2004年上海、ロサンゼルスでワールドツアーをおこなった。
- 2001年に放送がスタートした『BEST HIT TV』(現在は『Matthew's Best Hit UV』)でマシュー南というキャラクターとして司会を務める。マシュー南として、関連グッズの発売やテレ朝各番組への出演をはじめ、ハリウッド映画『ロスト・イン・トランスレーション』出演、「2005アンデルセン親善大使」などさまざまな活動をしている。
- 2005年5月7日に、乙葉との婚約を発表。同9日に会見を開いた。また出演番組『Matthew's Best Hit TV+』では婚約会見スペシャルと題してマシュー南と共演。
[編集] 人物
- 原則的に、ハイテンションで高慢で、ややオカマっぽい口調のキャラクターを常に演じている芸風。実際の性格は全く正反対で、とてもおとなしく礼儀正しい。テレビ出演初期は、その素の部分との落差を先輩に指摘されるというのもネタのひとつとしてあり、ブレイクのきっかけにもなった。
- 趣味はプラモデル作り。
- 持ちギャグはや「フォ――!!」など。2001年ごろまではテレビでの登場の際、ほぼすべての出演番組で「HOT!HOT!」といいながら出演することが多かったが、最近は売れてきたためかあまり言わなくなった(最後に言ったとされるテレビ番組は2004年に回答者として出演した「クイズ$ミリオネア」)。
- 「オレたちXXXやってま~す」初回、藤井隆が中心になる初めての番組という事で心配したよゐこが隠れゲストとしてゲリラ参加した際、よゐことしては、「必要ない!!」とツッコんでほしかったそうだが、藤井は感激のあまり放送中泣き出してしまい、結果その回は最後までよゐこが仕切り、藤井は聞き役に回った。
また、この後のスペシャルウィークでは、再びゲストとして登場したよゐこに対し「一人でやって行けることを証明する」と宣言、張り切りすぎた結果、聴いているリスナーにとってはそれが“藤井一人の勝手な暴走”と映ってしまい、ラジオ中から次の週にかけて大量の苦情、批判がよせられ、翌週放送上で謝罪、それでも気がすまないとハガキを送ってきたリスナーに対しては自ら謝罪文を書いて返信するという事態になった。
- 2005年10月22日にテレビ朝日系列で放送されたプロ野球日本シリーズ第1戦「千葉ロッテマリーンズvs阪神タイガース」の始球式を「マシュー南」として務めた。しかし、野球、ロッテとは何の関連もない番宣目的での始球式であること、これから試合が行われるマウンドに落書きをしたことなどが一部の野球ファンなどから顰蹙を買った。
- また、非常に几帳面な性格でも知られる。きれい好きで有名な今田耕司からも「家政婦みたいや」と絶賛されるほどである。
- 礼儀正しく、腰が低いことでも有名である。取材でも記者との待ち合わせ時間に遅刻することはまずなく、相手の記者がたとえ5分でも早く来ていたときは「お待たせして申し訳ありませんでした」というらしい。そのため、同僚からもマスコミやスタッフの評判も非常に良い。吉本新喜劇の共演者からも「藤井くんはみんなに好かれているから、いいフリがたくさん来るんや」と評されていた。
- 最近は司会の仕事が多いが、彼が司会を務める番組は全て視聴率が今ひとつで、「藤井隆は司会者には向いていない」などと司会者としての評価は低い。
- 誰に対しても人当たりの良い人柄ではあるが、「HEY!HEY!HEY!」の企画でkiroroの玉城千春と何も知らされずお見合いさせられた時は乗り気ではないリアクションを連発し、最終的には交換した電話番号のメモを破り捨てるというギャグかまし玉城を泣かせてしまった。ダウンタウンにも「それはあかん!」と頭をはたかれまくられ、本人もやりすぎた事を自覚し平謝りしていた。
- デビュー曲「ナンダカンダ」の衣装をきた藤井のフィギュアが海洋堂で作られることになったのだが、「サイズ通りのバランスで作ると頭が大きくて倒れてしまうのでサイズを修正してよいか」と言われてショックを受けたらしい。藤井はこのことについて番組で「隆はこれで生きているんです!」と絶叫した。
- オカマキャラは彼の代表作だが、「テレビのツボ」では普通の好青年だった。さらに、このキャラは後の夫人となる乙葉が嫌っていたらしく、一定の人気を得たことと共に徐々にこのキャラ色を消していくことになる。
- オカマキャラだが、なぜか一人称は「わたし」ではなく「僕」。但し、オカマキャラを演じるとき、自分のことを「隆」と呼ぶこともある。
- 視力が悪く、コンタクトレンズを使用している。
[編集] 主な持ちギャグ
- 現在はタレント活動が主でギャグを見られる機会は少ない。
- 「フォーーーッ!!」
- 共演者が藤井の胸を触り「アッ、アッ、アッアッアワワワワワワッ・・・」と喘ぎながら手が股間に達した時に叫ぶ。ただし、最後に口を押さえられることがあり、その時は他の共演者が「フォーーーッ!!」と叫ぶことになっている。
- HOT!HOT!ダンス→「○○に出会えてよかった、うれしはずかしオーマイハート、○○に出会えてうれしい僕の体の一部がHOT!HOT!」(共演者に突っ込まれるまで「HOT!HOT!」を繰り返し続ける)。
- 「フレーッシュ!」
- (共演者)「お前オカマやろ?」(藤井)「僕はオカマじゃありません、ホモです!」
- 逆のパターンも存在する。
- 退場する時に誰かを紹介するように手を前方に差し出して「誰紹介してんねん」とツッコまれる。
- ヤクザなどに蹴られまくった際に尻を突き出して「も、もっと~~!」
- 「藤井さん、ハーフなんだって?」(藤井)「ええ、そうなんです。男と女の。」
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビ番組
[編集] 現在
- ベリーベリーサタデー!土曜8時30分~9時55分(関西テレビ制作・フジテレビ系)
- 土曜はダメよ!土曜16時55分~18時(読売テレビ)
- てれ土上海大腕土曜26時10分~26時40分(テレビ東京系)
- サルヂエ水曜19時58分~20時54分(中京テレビ制作日本テレビ系)- サルくん
- Oh♪dolly25金曜25時20分~25時50分(テレビ朝日・大分朝日放送)
- 都立水商!(2006年3月、日テレ系列)
- ニッポン旅×旅ショー木曜21時~21時54分(読売テレビ・日テレ系列)※2006年10月19日スタート
[編集] 以前
- テレビのツボ(毎日放送) - 2チャンネルくん
- ドラマ 明日があるさ(日本テレビ)
- 連続テレビ小説 まんてん(NHK)
- ドラマ 乱歩R(日本テレビ)
- ダンシン!(テレビ東京)
- フジリコ(読売テレビ・日本テレビ)
- よしもと新喜劇(毎日放送)
- モー。たいへんでした(日本テレビ)
- 森田一義アワー笑っていいとも!(フジテレビ)- 金曜→水曜レギュラー
- 妻の乙葉は藤井の出演末期に月曜レギュラーになり、2006年3月まで水曜レギュラーだった。
- キレイの法則(フジテレビ)
- AX MUSIC-TV 02 フジイロック(日本テレビ)
- ルートf(中京テレビ・日本テレビ)
- music-enta(テレビ朝日)
- ココロの扉(TBS)
- ドラマ ビューティ7(日本テレビ)
- Click!(日本テレビ) - 木曜日
- ザ・インジケーターX(フジテレビ)
- 知ったかぶりクイズ!あなた説明できますか(毎日放送制作TBS系)
- プチドル(よみうりテレビ)
- DAIBAッテキ!!(フジテレビ)
[編集] ラジオ番組
[編集] 現在
- ゴチャ・まぜっ!火曜日(MBSラジオ2006年10月10日~)
[編集] 以前
- オレたちやってま~す(毎日放送)
- オレたちXXXやってま~す
- もうすぐオレたちXXXやってま~す
- 藤井隆と花の藤井四姉妹
- 藤井隆のオールナイトニッポン
- 藤井隆の@llnightnippon.com→藤井隆の@llnightnippon.com Saturday Countdown
- 藤井隆のオールナイトニッポンR アイドル総合研究所
- MBSオレたちやってま~す
- 藤井隆 タカシックス・レディオショー
- 藤井隆 ラジオの手帖(TOKYO-FM)
- ルートASIA(TOKYO-FM)
[編集] CM
[編集] 以前
[編集] 音楽
[編集] シングル
- ナンダカンダ(2000.3.8)
- 8cmCD仕様。 浅倉大介がプロデュース。ジェイソン・ドノバンの「two many broken heart」とよく似てるのでは?との騒動もあった。
- アイモカワラズ(2000.11.1)
- 「ナンダカンダ」に続いて、浅倉大介プロデュース・GAKU-MCによる詞。
- 絶望グッドバイ(2001.12.12)
- 未確認飛行体 (2002.2.14)
- アルバム先行リリースワンコインシングル。
- わたしの青い空(2004.7.7)
- 吉本興業が運営するR&C Japanレーベルに移籍。初回盤のみDVD付。
- OH MY JULIET!(2005.10.19)
- Tommy february6がプロデュース。初回盤のみ特製ジャケット仕様・DVD付。
[編集] アルバム
- ロミオ道行(2002.2.14)
- 松本隆がプロデュース。その為、『ナンダカンダ』『アイモカワラズ』はボーナストラック扱いでの収録となった。
- オール バイ マイセルフ(2004.07.28)
- 上海大腕(2006.4.26)
- DVD付。島田珠代との「T&T」名義は作詞・作曲で行った。
[編集] DVD
- 藤井隆ファーストコンサート ロミオ道行(2002.12.18)
- ソニーミュージック内レーベル改変のため、この作品までアンティノスレコードから発売。アンティノスレコードを統轄したエピックレコードには移籍せず、契約を一旦終了する。
- 藤井隆ワールドツアー2004~わたしの青い空~(2005.10.19)
- 藤井隆ワールドツアー2005(2006.4.26)
[編集] VHS
- ナンダカンダ(2000.3.24)
- アイモカワラズ(2000.11.17)
- 藤井隆ファーストコンサート ロミオ道行(2002.12.18)