赤坂憲雄
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赤坂憲雄(あかさかのりお、1953年5月23日 - )は日本の民俗学者、東北芸術工科大学教授、同大学東北文化研究センター所長、福島県立博物館館長。小平市在住。
東北学を提唱、確立したことで有名。2004年には、季刊誌『東北学』(柏書房)を創刊、編集に携わっている。大学に常勤職を持たない在野の学者として有名であったが、1992年に東北芸術工科大学助教授に就任した。
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[編集] 経歴
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『異人論序説』 (砂子屋書房, 1985年/筑摩書房[ちくま学芸文庫], 1992年)
- 『排除の現象学』 (洋泉社, 1986年/筑摩書房[ちくま学芸文庫], 1995年)
- 『王と天皇』 (筑摩書房, 1988年/ちくま学芸文庫, 1993年)
- 『境界の発生』 (砂子屋書房, 1989年/講談社[講談社学術文庫], 2002年)
- 『象徴天皇という物語』 (筑摩書房, 1990年)
- 『山の精神史――柳田国男の発生』 (小学館, 1991年)
- 『結社と王権』 (作品社, 1993年)
- 『漂泊の精神史――柳田国男の発生』 (小学館, 1994年)
- 『遠野物語考』 (宝島社, 1994年/筑摩書房[ちくま学芸文庫], 1998年)
- 『子守り唄の誕生――五木の子守唄をめぐる精神史』 (講談社[講談社現代新書], 1994年 [講談社学術文庫] , 2006年)
- 『柳田国男の読み方――もうひとつの民俗学は可能か』 (筑摩書房[ちくま新書], 1994年)
- 『物語からの風』 (五柳書院, 1996年)
- 『東北学へ(1)もうひとつの東北から』 (作品社, 1996年)
- 『東北学へ(2)聞き書き・最上に生きる』 (作品社, 1996年)
- 『東北学へ(3)東北ルネッサンス』 (作品社, 1998年)
- 『山野河海まんだら――東北から民俗誌を織る』 (筑摩書房, 1999年)
- 『東西/南北考――いくつもの日本へ』 (岩波書店 [岩波新書], 2000年)
- 『一国民俗学を越えて』 (五柳書院, 2002年)
[編集] 共著
- (小松和彦・山折哲雄・宮田登)『異界が覗く市街図』 (青弓社, 1988年)
- (吉本隆明・上原成男・比嘉政夫・嵩元政秀・渡名喜明・高良勉)『琉球弧の喚起力と南島論』 (河出書房新社, 1989年)
- (色川大吉・網野善彦・安丸良夫)『天皇制――歴史・王権・大嘗祭』 (河出書房新社, 1990年)
- (吉本隆明)『天皇制の基層』 (作品社, 1990年/講談社[講談社学術文庫], 2003年)
- (小松和彦・佐々木宏幹・真野俊和・中野三敏・高橋敏)『ものがたり日本列島に生きた人たち(7)伝承と文学(下)』 (岩波書店, 2001年)
- (中沢新一)『網野善彦を継ぐ。』 (講談社, 2004年)
[編集] 編著
[編集] 共編著
- 『物語・差別・天皇制』 (五月社, 1985年)
- (吉田文憲)『『注文の多い料理店』考――イーハトヴからの風信』 (五柳書院, 1995年)
- (中村生雄・原田信男・三浦佑之)『いくつもの日本(全7巻)』 (岩波書店, 2002年-2003年)
[編集] 受章
山崎賞、1995年
イーハトーブ賞、2003年