超力戦隊オーレンジャー
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『超力戦隊オーレンジャー』(ちょうりきせんたいオーレンジャー)は、1995年(平成7年)3月3日から1996年(平成8年)2月23日までテレビ朝日系列で毎週金曜日17:30 - 17:55に全48話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第19作である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
スーパー戦隊シリーズ | ||
第18作 | 忍者戦隊 カクレンジャー |
1994年2月 ~1995年2月 |
第19作 | 超力戦隊 オーレンジャー |
1995年3月 ~1996年2月 |
第20作 | 激走戦隊 カーレンジャー |
1996年3月 ~1997年2月 |
目次 |
[編集] 概要
[編集] ストーリー
6億年前の超古代文明によって作られた機械生命体「バッカスフンド」は、人間に対して起こした反乱に敗れ宇宙に逃走した。そして西暦2000年 夏、そのバッカスフンドが率いるマシン帝国「バラノイア」は、地球支配を企み人類に宣戦布告した。それに対抗するために国際空軍(U・A)のメンバーから選抜されて組織されたチーム、それが「オーレンジャー」である。超古代文明が残した「THエネルギー」を浴びた5人の戦士がバラノイアに立ち向かう。
[編集] 特徴
この作品からスーパー戦隊シリーズというシリーズ名称においても、石ノ森章太郎原作の『秘密戦隊ゴレンジャー』、『ジャッカー電撃隊』が、明確な形で含まれるようになった。これにより、本作品以前(特に『超獣戦隊ライブマン』以降)の作品に関する「シリーズ第○作目」は放送当時とは+2でカウントされることになり、若干の混乱が発生する事になった(例えば、現在では12作目とされる『ライブマン』は放送当時は10作目の記念作品とされていた)。
このように東映側でのシリーズの捉え方の転換点となった当作は、ちょうどゴレンジャーの放送開始から20周年を迎える1995年に放送されることとなった。このことから第1作・ゴレンジャーでアオレンジャー・新命明を演じた宮内洋を戦隊指揮官として起用(この起用は大当たりし、特に古参のファンに支持された。)。また原点回帰を念頭に、戦闘のプロ集団であるゴレンジャーと同様にメンバーを職業軍人と設定、レッドを他のメンバーが「隊長」と呼んだりすることもあるなど、ハードな作風の作品を目指していた。なお、本作のモチーフには「古代文明」が選ばれ、これにまつわる様々な要素が使用されている。また、企画当初の番組名及び戦隊名は、このモチーフそのものの「古代戦隊ナゾレンジャー」であった。
しかし、放送開始前後に発生した様々な社会情勢(阪神・淡路大震災・地下鉄サリン事件等)などから、ハードなシリアス路線は途中で断念し、新たなる路線の模索を余儀なくされる。しかし、放送開始後の路線転換は困難を極める事となり、その後はシリーズ過去作品の焼き直しと思われるエピソードが増えた他、正義側の武器や巨大ロボット(ちなみに戦隊シリーズ中最多の6体が登場している)が唐突かつ無秩序に何体も登場したり、心を持たないバラノイアの敵幹部とマシン獣が心を持ったギャグキャラ化するなど、明らかに作品の方向性を見失っている迷走状態の展開が目立つようになった。その結果は視聴率低下という形で現れることとなり、平均視聴率も2006年現在までの戦隊シリーズでは史上最低の数字(4.5%)を記録してしまった。登場メカが多い事もありキャラクター玩具は多種多彩であったものの、番組の生命線でもある肝心の売上が低迷してしまい、そのため、本作後半以降(オーブロッカー導入以降)と次作の『激走戦隊カーレンジャー』で玩具販売がある程度持ち直すまでの間、玩具流通業界などではスーパー戦隊シリーズそのものの終了という噂が断続的に囁かれる事となった。また、「古代文明」というモチーフそのものが子供たちには難解で受け入れられなかった(主題歌においても古代文明に関連する語句は出ていなかった)との指摘もされ、翌年の『激走戦隊カーレンジャー』ではモチーフは「自動車」という玩具として確実に売れるものへ、そして物語そのものも明確に子供向けとしての作風に回帰してゆくことになった。
番組終了直後には前作の『忍者戦隊カクレンジャー』との夢の競演を実現させたVシネマ作品『オーレVSカクレンジャー』(バラノイア幹部のギャグキャラ化はこの映画でも尾を引いていた)を発表。以降スーパー戦隊Vシネマとして、このシリーズは戦隊の定番展開として定着していく。
また、オーレンジャーのゴーグルの意匠は「★■▼〓●」であり、彼らの苗字(星野、四日市、三田、二条、丸尾)は言うまでもなく、メカや武器にまでこれらのマークが使用されているのも特徴。この元ネタになったものについていくつかの説がある。
- ESPカード(●=1、〓=2、▼=3、■=4、★=5)
- 前作「カクレンジャー」のマークを一部加工したもの(ブラックの五角形→★に、ホワイトの楔形→〓に)
- 当時大人気だった「プレイステーション」のコントローラのボタン(○△□×)
[編集] キャスティング
オーピンク・丸尾桃を演じたさとう珠緒、オーブルー・三田裕司を演じた合田雅吏の自他共に認める出世作になったその功績は大きく、また、両者の成功はとりわけ芸能界で大きな注目を集め、それまでも若手アクション俳優の登竜門的存在としてそれなりに意識されていたスーパー戦隊シリーズであったが、これ以降、オーディションに応募する者が増加し、特に戦隊メンバーの配役については競争率が上昇、まさに狭き門になっていった。現在では俳優や俳優志願者はもとよりモデル、グラビアアイドル、さらには元スポーツ選手まで非常に多種多様な若手芸能人がオーディションに参加している。
なお本作品における敵組織「バラノイア」は、シリーズで初めてレギュラーに着ぐるみのキャラしかおらず、俳優が演じた幹部が一人もいない唯一の組織である(2005年現在)。その影響もあり敵味方問わず多数の声優陣が起用されているが、関智一、檜山修之等の当時売り出し中の若手声優や、戦隊オールドファンにはおなじみの大平透(科学戦隊ダイナマンまでと恐竜戦隊ジュウレンジャーでナレーターを務めてきた)と神谷明(後楽園ゆうえんちのヒーローショーのCMでナレーターを務めていた)、また肝付兼太、松島みのり等のベテラン声優が競演し、その面でも注目された。また、ナレーションは「高速戦隊ターボレンジャー」以来の登板となる田中信夫が務めた。
[編集] 製作者
音楽担当は『聖闘士星矢』『超人機メタルダー』や『特警ウインスペクター』も手がけたベテランの横山青児が起用された(戦隊シリーズでは唯一の登板)。サントラは『交響組曲』と称しシリーズ初の海外でのフルオーケストラ録音が行われた。挿入歌でもオーレンジャーロボのテーマソングの作曲を『大戦隊ゴーグルファイブ』以来の参加となった渡辺宙明が手がけ、音楽面でも20周年記念作品に相応しい物を、というスタッフの意気込みが伝わってくる。
長年に渡り、シリーズを長寿番組へと導いた東映のメインプロデューサー鈴木武幸の引退作品である。なお鈴木は、翌年以後は営業専念することになったが、特捜戦隊デカレンジャー・魔法戦隊マジレンジャーで制作統括で復帰している。
[編集] 登場人物
[編集] オーレンジャー
超古代文明の残したオーバーテクノロジーを利用して戦う国際空軍の特別チームの総称。彼らが着用する強化服は、キングレンジャーが着用している古代文明の強化服についての資料を元に作られたレプリカというべきもの。そのためオーレンジャーとリキは変身プロセスが全く同じである。
- オーレッド/星野吾郎 中尉→大尉(ほしの ごろう) - 演:宍戸勝/スーツアクター:横山一敏、福沢博文
- 25歳。冷静な判断力と推理力に長けた超力戦隊の隊長。空手・剣道・柔道などの日本武道を得意とし、日本一長い母からの手紙(当時の人気ドラマ)を大事にしているという昔ながらの日本男児。冷静ではあるが熱血漢である、というそのリーダーらしい性格から他のメンバーからの信頼は非常に厚い。反面真面目さゆえ堅物的なところがあり、そこをつかれてバラノイアに裏をかかれるなど、度々オーレンジャーのピンチを招いてしまった面も。ゴーグルの形は星型。変身後のキック力は太さ100mmの鉄柱もへし折る。
- オーグリーン/四日市昌平 中尉(よっかいち しょうへい) - 演:正岡邦夫/スーツアクター:武智健二、今井靖彦
- 26歳。超力戦隊の副隊長で、吾郎を除いた同格の4人の中では、彼らが元々同じ部隊から選抜されているせいもありリーダー的存在。ボクシングを得意としている。明るく陽気な性格で子供に好かれているが、最年長だけあって落ち着いた面もある。思考力や推理力に優れているが、たまにピントが外れていることも。大好物はラーメンとチャーハンで、餃子は自分で作るのもうまい。バラボクサーとの対決では最後まで戦線離脱に追い込まれるなど、損な役回りも多かった。ゴーグルの形は四角(長方形)。
- オーブルー/三田裕司 中尉(みた ゆうじ) - 演:合田雅吏/スーツアクター:竹内康博
- 21歳。フェンシングや器械体操が得意。非常に優しい性格であり、そこを狙われることもしばしば。多少おっとりした面と、怒ると無鉄砲に相手に挑戦する面の両極端なところがあり、その情に傾きがちな性格は5人の中で一番子供っぽいとも言える(実際、劇中で子供っぽいセリフをたくさん吐いている)。残金3982円の預金通帳を大事にしている。ゴーグルの形は逆三角形。
- オーイエロー/二条樹里 中尉(にじょう じゅり) - 演:麻生あゆみ/スーツアクター:中川清人、橋本恵子
- 22歳。173cmの長身でマーシャルアーツの使い手。またエアロビクスなどのダンス全般を得意とし、戦闘時においても効果的に利用している。自意識過剰で男勝りではあるがファッションにはうるさく、桃はこの点ではライバル。実という甥っ子がいる。意外に努力と根性の人。ゴーグルは上下二段のライン状(「二」という形)になっている。変身後のキック力は一発で敵を数10m先まで跳ね飛ばす。
- オーピンク/丸尾桃 中尉(まるお もも) - 演:珠緒/スーツアクター:村上利恵、中川素州
- 20歳。中国拳法と合気道が得意。東京都墨田区出身の下町育ちのせいか、昔の遊びや街が大好きで、そこをバラノイアに狙われたこともある。ちゃっかり屋だが情にはもろい。彼女もいささか自意識過剰な性格だが、意外に臆病者でもある。桜坂小学校卒業。樹里とのコンビネーションは抜群。ゴーグルの形は丸形。初期のOP映像のサンダーウィング操縦シーンで裕司の後ろに座り、隣に座っている樹里(映っていなかったので樹里かは不明)にウィンクしたり、「結局襲われちゃうのはこの美しいあたしよねぇ~」と言ったり、劇中で茶目っ気を多々見せた。
- キングレンジャー/リキ - 演:山口将司/スーツアクター:大藤直樹
- 見た目は子供だが、6億年前から異空間で眠りに就いていた古代人(つまり6億歳)。スーツは黒色。バッカスフンドをただ一人で宇宙に追いやった伝説の英雄その人である。ドリン専属のナイト。ゴーグルの形は漢字の「王」の字であるが、これは設定ではリキの紋章が偶然漢字の「王」と同じだったため、ということになっている。変身後のジャンプ力は30m前後、走力は2.3秒前後/100m。パンチ力は一発で80cm四方の鉄の塊を粉々にし、空中キックは直径100cmの鉄柱3本をへし折る。
- 三浦尚之参謀長(みうら なおゆき)- 演:宮内洋
- UAOH(United Airforce OHranger。ユーエーオーエイチと読む。決してウアオーなどとは読まない。)参謀長(階級は大佐)にして超力戦隊指揮官。超力を発見した考古学者でもあり、古代文明の各種資料を分析してオーレンジャーの強化服やオーレンジャーロボ、レッドパンチャーを開発した優秀な科学者でもある。格闘技の心得もあるようで、最終話近くでは、本部に侵入してきたバーロ兵を素手で(一般兵士は銃を用いても勝てなかったのに)なぎ倒していた。なお最終回では、なぜか呪文を唱えずに鍵を回すだけでガンマジンを目覚めさせた(役を演じたのが宮内洋だったのせいもあるのか、一時はジャッカー電撃隊のビックワンの未来の姿でないか、とうわさが立った事もある)。
- ドリン - 演:和田理沙
- キングピラミッダー内で眠っていた古代人の少女。実は地球上の超力の源とも言うべき存在であったため、リキによって守られている。マルチーワの攻撃で一度命を落としてしまうが、超力の故郷での療養を受け、最終話で復活した。
- パク - 声:小桜エツ子
- ドリンが飼っているペット。リキの危機を救ったこともある。
- ガンマジン - 声:神谷明/スーツアクター:日下秀昭
- リキ曰く「6億年前に一度だけ現れた」という謎の魔神。普段は岩状になって封印されているが、「ガンマガンマ ドンドコガンマ」という呪文を唱えながら鍵を回すことによって目覚める。なぜ子供の近くにばかり鍵が飛んでくるのか、なぜ鍵を拾った子供が呪文を知ってるかなどは一切不明。目覚めさせた者に主人として仕え、一度だけその願いを叶えるが、人を傷つけたりするような願いは受け付けない。劇中では「マンションの下敷きになった子犬を助けてください」と言われマンションそのものを復元したり(指から黄色い光線を発射し建物を新築状態にしてしまう。このとき地面に落ちていた瓦礫もそれで回収される)、バラノイアによって致命的な重傷を負った子供の傷を回復したこともあった。
- また自分が気に入らない願いごとについては受け入れないこともあり、目覚めさせた者にだまされた場合はその者におしおきを加えることもある。口調は少しサムライがかっており、「~でござる」「これこれご両人待たれい! 仲良くするのじゃ」などの言葉を話し、体の大きさを自在に変化させることができるが、妖怪や幽霊の類が極端に苦手という欠点もある。
- 走力は0.01秒/1km。必殺技は愛剣マジンサーベルによる「マジン一刀流」という剣技で、一の太刀から七の太刀までの奥義がある(そのうち決め技となるのは六の太刀)。最終回ではアチャ・コチャを引き連れ、カイザーブルドントとマルチーワの遺した子供ブルドントJr.を引き取る。
- UAOH基地アナウンス - 声:平井誠一
45話で基地ごとバラノイアに強襲され、おそらく崩壊に巻き込まれて死亡。劇中では声のみ。
[編集] マシン帝国バラノイア
地球を支配し、人間を奴隷にしようと企む機械生命体の帝国。この帝国には人間や動物などの有機生命体は一切存在せず、機械のみによって構成されている。月の裏側に巨大な前線基地を作り、そこから直径1000メートルの巨大戦闘空母·バラクティカに乗せて、マシン獣や戦闘機タコンパスを出撃させる。ちなみにバラノイアの幹部達(アチャ・コチャなどは除く)は、犬の名前や容姿がモチーフになっている。
- 皇帝バッカスフンド - 声:大平透
- バラノイアの皇帝。6億年前の超古代文明によって作られた機械生命体だったが、反乱を起こし、宇宙に逃走。マシン獣軍団を作り上げ、地球に逆襲を仕掛けてきた。残虐な性格で、失敗した者は絶対に許さない。34話で自ら巨大化してオーレンジャーに決戦を挑むが、オーブロッカーの前に敗れ去った。だが、頭部だけで生き延びており、40話で息子ブルドントに全エネルギーを託してカイザーブルドントに成長させた後、完全に機能停止した。モチーフはダックスフント。
- 皇妃ヒステリア→皇太后ヒステリア - 声:松島みのり
- バッカスフンドの妻。蛇のように冷酷で、人間の愛や優しさを軽蔑している。バッカスフンドの死後、39話でボンバー・ザ・グレートによって宇宙に追放されるが、カイザーブルドントとマルチーワと共に帰還。マルチーワに全パワーを与え、戦闘力を失った後は皇太后となるが、戦いの中で命の尊さに気付き始め、最終話、ブルドントとマルチーワの子供ブルドントJr.をオーレンジャーに託して自爆した。モチーフはテリア。
- 皇子ブルドント→皇帝カイザーブルドント - 声:関智一
- バッカスフンドの息子。いたずら好きで、非常にワガママ。子供っぽい反面、人間をオモチャのような遊び道具だと考えており、時に冷酷な作戦を立案する。父の死後、ボンバー・ザ・グレートと後継者の座を争うが敗北して死亡。遺体はヒステリアと共に宇宙に追放された。だがバッカスフンドのエネルギーによってカイザーブルドントに成長し、復活。ボンバー・ザ・グレートを倒し、バラノイアの新皇帝となった。絶大な戦闘力と冷徹な頭脳を併せ持ち、妻マルチーワとの連携攻撃でオーレンジャーを苦しめた。最終決戦でオーレンジャー基地を破壊し、地球を完全制圧するが、最終話でオーレンジャーの逆襲によって妻と共に倒された。モチーフはブルドッグ。
- マルチーワ姫→皇妃マルチーワ - 声:山田美穂
- 40話より登場したヒステリアの姪。ヒステリアが他の星から召還した(劇中では不明だが、おそらく人間が住んでいない星だと思われる)。また未来の皇妃になるために眠っていた。カイザーブルドントとは初対面から意気投合し、「ぶるぴー」「まるぴー」とお互いを呼び合うアツアツ夫婦になる。武器は剣にも変形する弓(マルチアロー)、そして口から出すハート型爆弾。カイザーブルドントと一緒にハート型の閃光となって体当たりする「ラブラブペアアタック」という合同技がある。人間の姿(演:湯原弘美)に変身し、オーレンジャーの男性陣を惑わしたことも。最終話でオーレンジャーに敗北、スーパーレジェンドビームによって夫と共に爆死した。なおマルチーワ自身、後半から登場したため謎が多いが、おそらくブルドントと意気投合したことや、外見などからしてバッカスフンド製のマシン獣であることが判明している(胸の歯車や、右太ももにあるリングのマーク)。戦闘能力は高く、ボンバー・ザ・グレートが「お前みたいな強いマシン獣がいるとはな。」と認めるほど。バラノイヤでは数少ない女性型マシン獣である。ブルドントJr.が何故生まれたかは不明。性格は冷酷で残忍。モチーフはマルチーズ。
- ブルドントJr.
- 47話より登場した皇帝カイザーブルドントと皇妃マルチーワの間に生まれた子ども。皇太后ヒステリアに情愛の感情をもたらした赤ん坊。最終決戦の後、アチャやコチャと共にガンマジンに引き取られた。
- 執事アチャ - 声:肝付兼太
- 皇帝一家に仕える侍従。2話では人類への宣戦布告文を読み上げた。いつもブルドントのワガママに振り回されている。日和見主義者で、ボンバー・ザ・グレートが皇帝になった時はヒステリアをあっさり裏切り、カイザーブルドントが帰還した時はこれまたあっさり寝返った。最終決戦の後、ブルドントJr.やコチャと共にガンマジンに引き取られた。一応人間体(声を担当している肝付自身が演じる)を持つ。
- 執事コチャ - 声:安達忍
- アチャと共に皇帝一家に仕える侍従。手のリサイズの小型ロボットで、いつもアチャの肩に乗っている。8話で改造され、倒されたマシン獣に巨大化エネルギーを注入して再生復活させる機能が付けられた。最終決戦の後、ブルドントJr.やアチャと共にガンマジンに引き取られた。
- ボンバー・ザ・グレート→皇帝ボンバー・ザ・グレートI世 - 声:檜山修之
- 35話より登場した「宇宙の爆弾野郎」。元はバラノイアの一マシン獣に過ぎなかったが、バッカスフンドの地位を狙って反乱を起こし、失敗して宇宙に逃走していた。バッカスフンドの死を知り、バラノイアの新皇帝になる為に戻ってきた。独自にマシン獣軍団を率いており、部下達は「ボンバー・ザ・グレート命」をモットーにしている。39話でバラノイア帝国憲法第12条の規定によってブルドントと皇位継承の決闘を行いこれを倒し、ヒステリアを追放してバラノイアの新皇帝ボンバー・ザ・グレートⅠ世になるが、カイザーブルドントとマルチーワに敗北。41話で戦闘マシンに改造されてオーレンジャーに戦いを挑むも敗北。ミサイルに変形し太陽に突っ込んでいったが太陽の爆破はガンマジンに阻止され、宇宙の塵となった。
- マシン獣
- バラノイアの侵略兵器として作られ、オーレンジャーと戦う機械生命体。思考能力を持たない純粋な兵器から、人間以上の知能や激しい感情を持つ者まで多種多彩である。中にはバラリベンジャーのようにスクラップの中から生まれたものやスカンクの姿をしたものなどモチーフは分かりやすい。中には機械を狂わせる能力をもつものもいる。たださすがに機械だけあって涙と血はなく人の気持ちを理解する能力や慈愛は欠ける模様。当時の世事情や視聴率のため詳しく語らていないがバッカスフンドだけは地球人が作ったのは確実で、すべてのマシン獣の神的存在=黒幕は間違いないだろう。
- バーロ兵
- バラノイアのマシン戦闘員。月の裏側にある基地で大量生産されている。スティック状の武器を操り、口からカッターディスクを射出する。
- カメラトリック
- オーレンジャーを監視する鳥とカメラの融合マシン。レーザー光線が武器。いつの間にかフェードアウトした。
[編集] 民間人
- ミキオ - 演:佐藤侑輝
- 度々オーレンジャーとバラノイアとの戦いに巻き込まれる少年。バラスカンク退治の作戦に参加したり、オーレンジャー基地の最期を見届けるなど、重要な役回りが多かった。家族構成は他に母親 (演:山口詩史)がいる。
- 新田 - 演:斉藤暁
- 25話から登場。妻(里子)と長女(清美)、オーレンジャーと親しい長男(豊)とマイホームで暮らしている普通のサラリーマン。なぜかバラノイアにひどい目に合わされることが多く、初登場からバラハングリーが食べた特上生寿司100人前の代金を払わされた。その後もトラブルに巻き込まれ、ついに40話でマイホームを壊されて引っ越していった。劇中によるとフルネームは「新田一郎」となっている。
- 辺名 小太郎 - 演:赤星昇一郎
- 豊の知り合いの科学者。マシン獣も研究の対象としてしか見ていない、いわゆるマッドサイエンティスト。バラハングリーを分解しようとしたり、壊れているバラグースカをゼンマイ仕掛けで動くように改造するなど、バラノイアだけでなくオーレンジャーも困惑させる事が多い。
[編集] 主な戦力
[編集] オーレンジャー
- オーレンジャーの力の源は「TH(テトラヒドロン)エネルギー」である。これは空気や大地などあらゆる場に満ちる大自然のエネルギーで、いわゆる「ピラミッドパワー」も、THエネルギーの一種とされる。元々THエネルギーには生物の細胞を活性化させる作用があるが、ある種の適性を持った人間に限り、THエネルギーによって内在的な力が引き出され、特別な能力を発揮するようになる。この力を「超力」と呼ぶ。超力は人間の身体能力を30~40倍にも高める他、様々な超常現象を引き起こし、死者を蘇らせることさえあるという。
- パワーブレス
- オーレンジャーの変身アイテム。左腕のブレスは通信機、右腕のブレスにはTHエネルギーの蓄積器であるストレージクリスタルが付いている。両方のブレスのスイッチを同時に起動させることでブレスに内蔵されている特殊サーメットファイバー製のOHスーツが飛び出し、体中に装着される。万が一、敵に壊された時のためにスペア用のブレスが用意されている。超力への適性を持った人間でないと装着できない。OHスーツを装着すると急激に体力を消耗するため、初期は変身を解くとフラフラになっていたが、慣れたのか、後に平気になった。
- キングブラスター
- オーレンジャー共通の携帯銃、使わない時はベルトの右のホルスターに収められている。60cm四方の鋼鉄の固まりを蒸発させる。
- バトルスティック
- オーレンジャー共通の携帯警棒、電磁波を放つ。使わない時はベルトの左のホルスターに収められている。
- キングスマッシャー
- キングブラスターとバトルスティックが合体。キングブラスターの3倍の威力。
- スターライザー
- レッドがゴーグルに手をあてると出現する剣。プラズマ精錬された特殊サーメット製の刀は直径300mmの鉄柱を真っ二つにする。星型のエンブレムから放つビームや、バンジージャンプ斬り(『オーレVSカクレンジャー』で使用)、秘剣・超力ライザー(バラミサイラーとバラダーツを倒した)などの技を繰り出す。
- スクエアクラッシャー
- グリーンがゴーグルに手をあてると出現する2本の斧。特殊サーメット製の刃に超力のフィールドを作り出し、厚さ250mmの鋼鉄製の扉もぶち破る。技は空中からX型に斬る電光・超力クラッシャー。
- デルタトンファ
- ブルーがゴーグルに手をあてると出現する2本のトンファ。特殊研磨された刃は、直径500mmの超硬質強化繊維製のケーブルも切断する。技は空中から突進して敵を切り裂く稲妻・超力トンファ。
- ツインバトン
- イエローがゴーグルに手をあてると出現する2本のヌンチャク。スティック部分に超力による衝撃波を発生、大きな岩をも粉砕する威力がある。技はツインバトンを振り回して全身を竜巻のように回転させながら敵に突進する炸裂・超力バトン。
- サークルディフェンサー
- ピンクがゴーグルに手をあてると出現する盾。ミサイルの直撃にもびくともしない。周囲が刃になっており、投擲武器としても使える。技はディフェンサーを構えながら体当たりする疾風・超力ディフェンサー。
- ビッグバンバスター
- キングスマッシャーに5人の専用武器が合体して完成する最強銃で、初期の必殺武器。キングスマッシャーの5倍の破壊力と、1000mの放射距離を誇る。初使用では巨大マシン獣・バラソーサーを一撃で仕留めたが、威力はマシン獣によってムラがあるようで、バラカクタスⅠに至っては直撃を受けながらもバラノイア月面基地へ帰還するほどのタフさを持っていた。
- ジャイアントローラー
- 10話でビッグバンバスターが破られたために登場した、中期の必殺武器。スカイフェニックスから投下されるジャイアントシューターから発射される巨大兵器。ローラー部分にレッドが乗り込み、高速移動で敵に突撃する。目標までの距離が2000m以内なら確実に命中する。威力は抜群だが、搭乗者にもダメージが及ぶ(脱出の技術はレッドしか持っていない。)。バラリベンジャー戦ではブルーが搭乗した。予めレッドを乗せた状態でスカイフェニックスより投下、着陸と同時に台座から打ち出される「ジャイアントローラー・スカイシュート」は、巨大マシン獣にもダメージを与えられる。
- 超力ダイナマイトアタック
- 5人が高速回転し五つの光の玉になった後に一つに集まり、突撃していく荒技。ジャイアントローラー並みの威力がある。カイザーブルドントとマルチーワに巨大化させざるをえないほどのダメージを与えた。
- ビッグバン掃除機
- ビッグバンバスターの時と同じ態勢で掃除機を構え、あらゆるゴミを吸い取る応用技。辺名博士の体に付着した、バラハングリーの発生させるカビを吸い取った。
- オーレバズーカ
- 25話より唐突に登場した、後期の必殺武器。ストレージクリスタルの50倍のエネルギーを持つ、五つのハイパーストレージクリスタルを装填、一斉に打ち出す強力バズーカ。
- 超力バリヤー
- 5人でスクラムを組んでバリヤーを張る。
- フライングパンチ
- 昌平がボクサー時代、岩島トレーナー(演:早川雄三)の下で特訓した際に編み出した。空中から勢いをつけてパンチを繰り出すが、あまりに強力なため、バラボクサー戦で右腕を痛めてしまいグリーンは戦線離脱を余儀なくされる。
- 爆裂ミラージュナックル
- 拳にエネルギーを集中させ、高速でパンチを連打するグリーンの得意技。
- 激突ローリングボンバー
- 自らの体を高速回転させ、敵に体当たりするブルーの得意技。
- 光速スプラッシュイリュージョン
- 両足にエネルギーを集中させ、連続キックを繰り出すイエローの得意技。
- 閃光ミラクル気功弾
- エネルギー弾を気功波のように打ち出す、中国拳法を得意としたピンクならではの技。
- キングブレス
- キングレンジャーの変身アイテムで、パワーブレスのモデル。パワーブレスと同じ要領で作動させることでキングレンジャーとなる。装着される強化スーツは超古代人が開発した特殊金属繊維・カイザーメタル製で、OHスーツと同等の強度を誇る。
- キングテクター
- キングレンジャーが装備している、カイザーメタルと金の合金製プロテクター。ミサイル5~6発の直撃も平気な上、OHスーツを上回る量の超力を吸収する。また、バリアを張ることが出来る他、敵を吹き飛ばす衝撃波も発生させる。
- キングスティック
- キングレンジャー=リキが携帯している唯一の武器。先端部から衝撃波を発する万能杖。『王』の字型のグリップエンドを開けばビーム砲に、ブレード部を先端にスライドさせれば剣にもなる。必殺光線のキングビクトリーフラッシュはタコンパス5機を一瞬に撃墜させる。治療光線も出せる。スティックからエネルギーを放射しながら高速で回転することで、竜巻を起こしたりガス等をはね返すキングトルネードという技もある。
[編集] ガンマジンの技
- マジンサーベル
- ガンマジンが持つ巨大剣。「マジン一刀流」という7種類の剣技があり、登場の度に一の太刀、二の太刀・・・と変化する。
- 一の太刀
- 剣から電撃を放つ。
- 二の太刀
- サーベルから破壊ビームを発射。
- 三の太刀
- 剣先から熱光弾を連続発射する。
- 四の太刀
- 敵を空中に浮かべる反重力光線。
- 五の太刀
- 電撃ビームで敵の動きを封じる。
- 六の太刀
- 必殺の縦斬り。バラガードを倒した。
- 七の太刀
- 剣から光線を放ち、その状態のまま剣を振って物体を破壊する。
- 破壊光線
- 目から放つ破壊光線。
- 復元光線
- 指から放つ、壊れた物を直す黄色い光線。『オーレVSカクレンジャー』で使用。
- 治療光線
- 重傷を負った子供の傷を回復させる光線。
- マント隠し
- マントで自分や仲間を包み、姿を見えなくする。
- アツアツホットスパーク
- オーピンクとガンマジンがバトルスティックとマジンサーベルを交差させて放つ、ピンク色の光線。
[編集] メカニック
- サンダーウィング
- UAの主力戦闘機。レッドの初出撃の際に新兵器で超力砲が搭載される。
- ヘリコプター
- 2話でオーレンジャー基地への移動手段として用いられた。初期OPにも登場。
- ジープ
- オーレンジャーの初期の移動手段に用いられた。
- レッドジェッター、グリーンジェッター、ブルージェッター、イエロージェッター、ピンクジェッター
- オーレンジャーの専用バイク、それぞれゴーグルのマークの形がカウル部分となっている。変身前でも使用可能。Vシネマシリーズではバラハグルマの攻撃で破壊されたり、レッドと一緒にバリバリアンに強制連行されたりと散々な扱いを受けている。
- 超力モビル
- 5人がそれぞれ操縦する、5機のマシン。多くの場合はグランタウラスがドグランダーを(タウランダー)、ダッシュレオンがモアローダーを(レオローダー)牽引するチャリオットフォーメーションで出撃するが、そのためか牽引されている二機は移動不可であるとの誤解を招いていることも多い。当初は三浦参謀長が開発していたが、彼がバラブレインの手中に落ちてしまい、最終的にオーレンジャーの5人がマニュアルに従って完成にこぎつけた。操縦席にストレージクリスタルを装着することで性能がアップする。そして合体すると・・・(巨大ロボの項目を参照。)
- スカイフェニックス
- レッドが操縦する不死鳥型戦闘機。飛行速度はマッハ5。オーレンジャーロボの顔、背中になる。
- グランタウラス
- グリーンが操縦する牛型メカ。走行速度は時速200km。武器は2本の角から発するタウラスビーム。オーレンジャーロボの腹になる。
- ダッシュレオン
- ブルーが操縦するライオン型メカ。走行速度は時速220km。武器は額に2門装備したレオンショット。オーレンジャーロボの胸、腕になる。
- ドグランダー
- イエローが操縦する土偶型メカ。走行速度は時速80km。武器は2門の速射砲ドグバルカンと、2門の大口径ビーム砲ドグバズーカ。オーレンジャーロボの左足になる。
- モアローダー
- ピンクが操縦するモアイ型メカ。走行速度は時速80km。武器は上部に装備したモアキャノンと、5連装のモアランチャー。オーレンジャーロボの右足になる。
- 剣
- キングピラミッダー内の秘密の部屋に眠っていた。一度手にすると超パワーを発揮するが、同時に本能の赴くままに狂暴化してしまう。パワーブレスを破壊され、絶体絶命の危機に陥ったオーレンジャーを救うべくリキが使用した。オーレンジャーの攻撃で消滅。
- クリスタル
- バラミクロンの暗黒素粒子で変身不能に陥ったリキを救うため、ドリンが召還した超エネルギー物体。バラミクロンを一撃で消滅させたが、同時にクリスタルも失ったため、ドリンはマルチーワの弓矢で絶命してしまう。
[編集] 巨大ロボ
- オーレンジャーロボ(スーツアクター:横山一敏)
- 五機の超力モビルが合体した巨大ロボ。合体コードは「超力合体」。「オーレンジャーロボ、オーレ!」の合図で戦闘開始。全高78.5m(歴代戦隊の一号ロボの中でも最も高い)。TH(テトラヒドロン)エネルギーで動くTHエンジン搭載し、出力は2500万馬力。走力は9.9秒/1km、ジャンプ力は1万m。超力モビルはオーレンジャーロボが頭部に装着するヘルメットパーツを一つずつ搭載しており、メイン操縦者が交代するごとに交換する。合体システムを含む5体の超力モビルのデータは、21もの複雑なパスワードでブロック、保管されている。
- ウィングヘッド
- 最初はレッドがメインの時だけだったが、レッドパンチャー登場以降はグリーンがメインでもこの状態だった。スーパークラウンソードが使用可能。
- ホーンヘッド
- グリーンがメインの時に装着される。肉弾戦が得意。主な技は頭突き技タウラスダイブ、1万ボルトの電撃技超力タウラスサンダー。
- グラビトンヘッド
- ブルーがメインの時に装着される。スピード戦とパンチ技が得意。超重量級パンチレオンパンチと重力光線超力レオンビームが主な技。
- バルカンヘッド
- イエローがメインの時に装着される。ジャンプしての攻撃が得意。バルカン部分の噴射によって飛行が可能。主な技は超力ドグバルカンと、飛び蹴りのドグスカイキック。
- キャノンヘッド
- ピンクがメインの時に装着される。一撃必殺の短期戦が得意。高速回転して強風を起こすモアトルネードと超力モアキャノンが使用可能。
- 途中、バラビルダーとの戦いで敗れて修理に出されるが、復活。その後は登場してすぐバスターオーレンジャーロボになる事があった。必殺技はウィングヘッド状態で繰り出すスーパークラウンソードによるクラウンファイナルクラッシュ。
- 後にカーレンジャーが操縦し、単独で宇宙を飛行したこともある。
- レッドパンチャー (スーツアクター:竹内康博)
- 三浦参謀長が最初に開発した巨大ロボ。オーレンジャーロボのプロトタイプにあたる。全高70m。THバーンエンジンにより、2800万馬力の出力を誇る。走力は10.3秒/1km、ジャンプ力は8000m。ダイヤモンドの7倍の硬度を誇るチタニウム合金製の拳によるパンチ力は1Mt/立方cm。その操縦の困難さは、当初のパイロットである桐野俊平(演:信達谷圭)を死なせてしまうほどだった。そのため、2年間眠りについていたが、桐野の遺志を受け継いだレッドによって復活し、レッド専用ロボとなった。終盤ではなぜかグリーンも操縦できるようになる。出動要請を受けると、基地に用意された射出砲台から撃ち出される。操縦にはボクシングの技術を応用するため、当初は乗りこなせかったレッドも、ボクシングの特訓を経てようやく乗りこなせるようになる。必殺技は両腕のガトリング砲からプラズマエネルギーの超高圧熱光弾を連射するパンチャーガトリング、空中できりもみ回転しながら両手をピストン運動させて、1分間に3000発の連続パンチを決めるマグナパンチャー。他にも、顔の星型の部分から放つスタービームという技もあり、これはカビを取り去る洗浄光線にもなる。
- バスターオーレンジャーロボ(スーツアクター:横山一敏)
- オーレンジャーロボとレッドパンチャーが合体した超巨大ロボ。当初はレッドパンチャーに内蔵されていた合体用パスワードを記録したメモリーチップの紛失により合体できなかったが、基地のコンピューターからパスワードを入力した結果、なぜか合体可能に。合体コードは「超砲撃合体」。全高80m。出力は7500万馬力。走力は12.3秒/1km、ジャンプ力は6000m。必殺技は両肩のパンチャーキャノンから放つビッグキャノンバースト。
- オーブロッカー(スーツアクター:横山一敏)
- 33話から登場した5機のブロッカーロボが合体した巨大ロボ(オーブロッカーは34話から登場)。合体前後関係なくレッドパンチャー射出砲台で出撃する。ブロッカーロボはそれぞれオーレンジャーのゴーグルの形を模した姿をしており、各自オーレンジャーと同じ武器を持っている。合体コードは「超重合体」。全高80m。イオンエンジンと超力システムを組み合わせたメガイオノエンジンを搭載し、出力は3500万馬力。走力は9.3秒/1km、ジャンプ力は9000m。技は額から発射するビーム、2本の剣ツインブロッケンソードから繰り出す放電技ツインブロッケンサンダーと一つに合わせて一直線に斬り裂く必殺技ツインブロッケンクラッシュ。
- ブロッカーロボ
- 5人それぞれに配備されたロボ。それぞれオーレンジャーのゴーグルの形を模した姿をしており、各自オーレンジャーと同じ武器とキングスマッシャーを持っている。合体技として、5体が胸から同時にビームを発射して敵を撃破するブロッケンファイヤーがある。
- レッドブロッカー(スーツアクター:横山一敏、福沢博文)
- レッドが操縦するロボ。宇宙も飛び回れる。得意技は頭突きのスターヘッドアタック。オーブロッカーの胸~腹になる。
- グリーンブロッカー(スーツアクター:武智健二、今井靖彦)
- グリーンが操縦するロボ。水中戦が得意。得意技は体当たりのグリーンボディアタック。オーブロッカーの脚部になる。
- ブルーブロッカー(スーツアクター:竹内康博)
- ブルーが操縦するロボ。スピード攻撃が得意。得意技は空中キックのブルーキック。オーブロッカーの腰、大腿部になる。
- イエローブロッカー(スーツアクター:中川清人、橋本恵子)
- イエローが操縦するロボ。得意技は回転蹴りのイエロースプニングキック。オーブロッカーの顔、両腕になる。
- ピンクブロッカー(スーツアクター:村上利恵、中川素州)
- ピンクが操縦するロボ。得意技はピンクスカイラインチョップ。オーブロッカーの足になる。
- タックルボーイ(スーツアクター:田辺智恵)
- 36話から唐突に登場した四番目の巨大ロボット。AIを内蔵してるため無人で動く。出撃時にはやはりレッドパンチャー射出砲台を使用。ホイール形態に変形してオーブロッカーとのコンビネーションによるマッハ1の体当たり攻撃ダイナマイトタックルが必殺技。高速回転して敵の攻撃を弾く事も可能で、バラスカンクのガスを弾いた。走力は通常時は8.5秒/1km、ホイール時は1.2秒/1km。
- キングピラミッダー
- 超古代文明科学によって生み出されたピラミッド型要塞。六億年もの眠りについていたがバラノイアを倒すべく、リキとドリンと共に復活した。キングレンジャーが「キングピラミッダー!」と叫びながらキングスティックを掲げることにより召喚される。キングブレスのストレージクリスタルを操縦席に差し込むことで威力を発揮する。THバーンエンジンの100倍近い出力の駆動機関を持つ。宇宙空間も飛ぶことができ、頂上部分から発射されるスーパーバーンウェーブは一撃で巨大マシン獣を倒すほどの破壊力を持つ。内部には手にした者を狂暴化させる不思議な剣が眠っている秘密の部屋がある。なぜか超力モビル+レッドパンチャーを乗せて突っ走る「キャリアフォーメーション」と、超力モビル(またはオーブロッカー)+レッドパンチャーを格納(合体)する要塞ロボ「バトルフォーメーション」に変形する。バトルフォーメーション時の走行速度は時速65km。必殺技は、キャリアフォーメーション時は時速150kmで突進しながら全武器を発射するスーパーユニゾンファイヤー、バトルフォーメーション時は胸部分とパンチャーキャノンの部分から全エネルギーを発射する、敵母艦50機編隊を消滅させる超高熱・高圧プラズマビームスーパーレジェンドビーム。
[編集] マシン帝国バラノイア
- バラクティカ
- 直径1000メートルはある歯車型の巨大戦艦。複数で出撃。戦闘機タコンパスを搭載している。バラノイア幹部やマシン獣の地球への移動手段に用いられた。終盤ではオーレンジャー基地を破壊したが、その後の所在は不明。
- タコンパス
- バラクティカから発進する小型の戦闘機。円型のビームが武器。状況に応じて飛行形態と歩行形態の2種類に変形する。操縦はレバー一本。7話ではバラブレイン自らが搭乗するカスタム型が登場(武器は口の部分からはくタコスモークとタコファイヤー)した。
- 巨大ミサイル
- ボンバー・ザ・グレートが自分の新皇帝就任祝いにブルドントを乗せて打ち上げた。月面基地から3発発射され、うち2発はオーブロッカーのレーザー光線で打ち落とされるが、なぜかブルドントが乗った3発目だけはツインブロッケンソードで弾頭部分だけ切り離される。
[編集] 物語の様々な舞台
- オーレンジャー基地
- 「オーレンジャー本部」「超力基地」とも呼ばれている。国際空軍組織UAの極東支部とは別の場所に設置されている。メインルームをはじめ、雪山にカモフラージュした、サンダーウィング・超力モビルの発進ゲートや巨大ロボ発射用の砲台、緊急の際の発進ルートなどが設けられている。地下には超力の発生源である古代遺跡があり、超力増幅装置によって超力エネルギーが発生。
- 超力の故郷
- 宇宙の遥か遠くに存在する全ての超力エネルギーの根源的空間。そこには複数のドリンが存在しており、一度絶命したドリンはこの場所で療養を受けた。この超力の故郷にいる間は従来の時間とのタイムラグが生じており、オーレンジャーは訪れてから地球に戻るまでに半年もの期間を要してしまった。
[編集] スタッフ
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)、吉川進、鈴木武幸、髙寺成紀(東映)、矢田晃一(東映エージエンシー)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、テレビランド
- 脚本:杉村升、井上敏樹、曽田博久、上原正三、高久進
- 音楽:横山菁児
- アクション監督:山岡淳二、新堀和男、村上潤
- ナレーション:田中信夫
- 撮影:いのくままさお、岡部正治
- 照明:竹田勝三
- 美術:山下宏
- オートバイ協力:スズキ株式会社
- 車輌協力:BMW
- 撮影協力:後楽園ゆうえんち
- ヒーロー&メカニックアイテムデザイン:プレックス
- キャラクターデザイン:阿部統、マイケル原腸、森木靖泰、大畑晃一
企画協力:企画者104
- 助監督:竹本昇、諸田敏
- 製作デスク:岩永恭一郎
- 製作担当:藤田佳紀
- 特撮担当:(株)特撮研究所(操演:鈴木昶、尾上克郎、撮影:高橋政千、照明:林方谷、美術:木植健次)
- 特撮監督:佛田洋
- 監督:東條昭平、辻野正人、小笠原猛、小林義明、佛田洋、長石多可男、田﨑竜太
- 製作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- ※オープニングテーマの曲名が番組タイトルと同一でないのは2作品連続。またテレビサイズでの歌詞のラストも番組タイトルと同一でないのは電子戦隊デンジマン『ああ電子戦隊デンジマン』以来。
[編集] エンディングテーマ
[編集] 挿入歌(最終回エンディングテーマ)
- 『虹色クリスタルスカイ』
- 作詞:KYOKO 作曲:KYOKO 編曲:京田誠一(コーラス編曲:永井誠) 歌:速水けんたろう
ファンの間でも「名曲」として評判が高い曲である。
[編集] 放映リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1995/3/3 | 1 | 襲来!! 1999 | バラドリル | 監督-東條昭平 脚本-杉村升 |
1995/3/10 | 2 | 集結!! 超力戦隊 | バラソーサー | |
1995/3/17 | 3 | 危機!! 超力の秘密 | バラバニッシュ | 監督-辻野正人 脚本-杉村升 |
1995/3/24 | 4 | 怪奇!! 鉄人パパ | バラクラッシャー | |
1995/3/31 | 5 | 激愛!! 炎の兄弟 | バラカクタス1(声:菅原正志) バラカクタス2 |
監督-小笠原猛 脚本-井上敏樹 |
1995/4/7 | 6 | 強敵 頭脳マシン | バラブレイン(声:塩沢兼人) バラセパレート |
監督-小笠原猛 脚本-杉村升 |
1995/4/14 | 7 | 完成!! 超力ロボ | 監督-東條昭平 脚本-杉村升 |
|
1995/4/21 | 8 | 激突!! 超巨大戦 | バラミサイラー | |
1995/4/28 | 9 | 突然!! 裏切り者 | バラダーツ(声:小林清志) | 監督-辻野正人 脚本-井上敏樹 |
1995/5/5 | 10 | 参上!! 泥棒だヨン | バラハッカー | 監督-辻野正人 脚本-上原正三 |
1995/5/12 | 11 | 服従!! 愛の冷蔵庫 | バラプリンター(声:立木文彦) | 監督-小笠原猛 脚本-曽田博久 |
1995/5/19 | 12 | 爆発!! 赤ちゃん | バラベイビー(声:田の中勇) | 監督-小笠原猛 脚本-杉村升 |
1995/5/26 | 13 | 幻想!! 神様の犬 | バラマグマ(声:小関一) | 監督-東條昭平 脚本-高久進 |
1995/6/2 | 14 | 大好きピノキオ | バラピノキラー(声:岩永哲哉) | 監督-東條昭平 脚本-上原正三 |
1995/6/9 | 15 | 友よ!! 熱く眠れ!! | バラリベンジャー(声:大塚明夫) | 監督-佛田洋 脚本-井上敏樹 |
1995/6/16 | 16 | 腕白!! 未来っ子 | バラデビル | 監督-佛田洋 脚本-曽田博久 |
1995/6/23 | 17 | 強奪!! 変身ブレス | バラバキューム ジニアス黒田 |
監督-辻野正人 脚本-杉村升 |
1995/6/30 | 18 | 父の異常な愛情 | バラアイビー ジニアス黒田 |
|
1995/7/7 | 19 | 新ロボ赤い衝撃 | バラビルダー | 監督-小笠原猛 脚本-曽田博久 |
1995/7/14 | 20 | 鉄拳100連発 | バラボクサー | |
1995/7/21 | 21 | 嵐を呼ぶケン玉 | バラケンダマ | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1995/7/28 | 22 | 合体(秘)(マルヒ)指令!! | バラマジロ | |
1995/8/4 | 23 | 最後の水着… | バラクローズ(声:大竹宏) | 監督-辻野正人 脚本-井上敏樹 |
1995/8/11 | 24 | 笑う懐かし男!! | バラカッカ(人間体:佐藤正宏) | 監督-辻野正人 脚本-高久進 |
1995/8/18 | 25 | お祭り一発勝負 | バラハングリー(声:山本圭子) | 監督-辻野正人 脚本-上原正三 |
1995/8/25 | 26 | 6億歳少年戦士 | バラゴブリン(声:依田英助) マシン獣使いケリス(人間体:天祭揚子) |
監督-小林義明 脚本-杉村升 |
1995/9/1 | 27 | キング颯爽登場 | バラゴブリン バラキング マシン獣使いケリス カメラトリック |
|
1995/9/8 | 28 | 見よ奇跡の要塞 | バラキング マシン獣使いケリス |
監督-小笠原猛 脚本-杉村升 |
1995/9/22 | 29 | 踊る! 侵略塾!! | バラタランチュラ | 監督-小笠原猛 脚本-上原正三 |
1995/9/29 | 30 | 地球がグースカ | バラグースカ(声:高橋和枝) | 監督-東條昭平 脚本-上原正三 |
1995/10/13 | 31 | 宅配ダイエット | バラジャグチ | |
1995/10/20 | 32 | 学校の怖い悪夢 | バラナイトメア | 監督-長石多可男 脚本-杉村升 |
1995/10/27 | 33 | 5大ロボ大暴れ | 超マシン獣軍団 | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1995/11/3 | 34 | 皇帝最後の挑戦 | 巨大バッカスフンド | |
1995/11/10 | 35 | 過激な爆弾野郎 | バラマンモス(声:千田義正) | 監督-小笠原猛 脚本-曽田博久 |
1995/11/17 | 36 | オナラに直撃!! | バラスカンク(声:亀山助清) | |
1995/11/24 | 37 | 拙者ガンマジン | バラポリス(人間体:栗原敏) | 監督-長石多可男 脚本-杉村升 |
1995/12/1 | 38 | 魔神はつらいよ | ||
1995/12/8 | 39 | 皇子決闘に死す | バラゴールド | 監督-田崎竜太 脚本-杉村升 |
1995/12/15 | 40 | 出現! 謎の姫! | バラゴールド マルチ-ワ |
監督-小笠原猛 脚本-杉村升 |
1995/12/22 | 41 | 危険なふたり!! | 改造ボンバー・ザ・グレート | |
1996/1/12 | 42 | 戦隊公開処刑!! | バラハンター | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1996/1/19 | 43 | 切り札は七変化 | バラペテン(人間体:大河内浩) | 監督-田崎竜太 脚本-上原正三 |
1996/1/26 | 44 | 地上最強の美女 | バラガード | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1996/2/2 | 45 | 壊滅!! 超力基地 | バラミクロン | 監督-小笠原猛 脚本-杉村升 |
1996/2/9 | 46 | 地球最期の日!! | ||
1996/2/16 | 47 | 立て輝け蘇れ!! | ― | 監督-長石多可男 脚本-杉村升 |
1996/2/23 | 48 | 愛の勇者たち | カイザーブルドント マルチーワ |
[編集] 放映ネット局
- 東京都・関東広域圏 ANB(現EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 ABA 青森朝日放送
- 岩手県 IBC岩手放送
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 AAB 秋田朝日放送
- 山形県 YTS 山形テレビ
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21〔現UX〕 新潟テレビ21
- 山梨県 YBS 山梨放送
- 富山県 KNB 北日本放送
- 石川県 HAB 北陸朝日放送
- 福井県 FTB 福井テレビ
- 長野県 ABN 長野朝日放送
- 静岡県 SATV 静岡朝日テレビ
- 愛知県・中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県・島根県 TSK 山陰中央テレビジョン放送
- 岡山県・香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 YAB 山口朝日放送
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC 愛媛放送(現テレビ愛媛)(1995年3月)
- →EAT 愛媛朝日テレビ(1995年4月~1996年2月)
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県・佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NCC 長崎文化放送
- 熊本県 KAB 熊本朝日放送
- 大分県 OAB 大分朝日放送
- 宮崎県 MRT 宮崎放送
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
- 沖縄県 RBC 琉球放送(1995年3月~9月)
- →QAB 琉球朝日放送(1995年10月~1996年2月)
[編集] 劇場版
- 超力戦隊オーレンジャー(1995年4月15日公開)
- 監督:こばやしよしあき 脚本:上原正三
- 登場怪人:ジャグチャック、ネコシグナル、カボチャンプキン、ロッカーナイト、スチームパンクス、カメラトリック
- 東映スーパーヒーローフェアの一編として公開。非常に不条理かつ難解なストーリーは、ファンの間で伝説化している。
[編集] オリジナルビデオ
[編集] その他
- 『秘密戦隊ゴレンジャー』が明確に元祖とされたことで、本作品以後の作品ではゴレンジャーの5人とメンバーのスーツの色を揃えようという意図が働くようになったのか、グリーンの出番が増えブラックの出番が激減することになる。本作以前に正規メンバーとして登場した回数は、石ノ森原作の2作品を除けばグリーンの5に対しブラックは11であり、むしろブラックのほうが圧倒的に出番の多い状態であった。これが、本作品以降では2006年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』までで、グリーンの7に対しブラックは3となり、この傾向は明らかである(因みにこの数は、色についてしばしば意見の分かれる『バトルフィーバーJ』のバトルケニアを東映公式に従いブラック扱いとし、また後の追加戦士とは概念が異なる『超獣戦隊ライブマン』の追加戦士2人を正規メンバーに含め、『爆竜戦隊アバレンジャー』のアバレブラックをコスチュームの若干の差異等で一応正規でない追加戦士とした場合のもの)。
- 後楽園ゆうえんちの後楽園野外劇場でのオーレンジャーショーでは、当時20周年としてゴレンジャーとの競演を果たした。なお、『バトルフィーバーJ』以来後楽園でのスーパー戦隊ショーでは現役戦隊ヒーローと翌年の戦隊ヒーローが競演するというお正月イベントがあったがこの年で廃止となり、その代わりに翌年からは本作の素顔の戦士が登場する卒業公演イベントが行われるようになった。
[編集] 外部リンク
- 超力戦隊オーレンジャー(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
- 超力戦隊オーレンジャーの変身アイテム - パワーブレス
前番組: 忍者戦隊カクレンジャー |
テレビ朝日系金曜17時台後半 | 次番組: 激走戦隊カーレンジャー |