通行券
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通行券(つうこうけん)は、高速道路や有料道路を通行する際に必要となる券。
一口に通行券といっても運営事業者によって捉え方がちがう。大体以下の2通りに分けられる。
[編集] 入場証明書
当該道路に進入したインターチェンジ等で発行されるタイプ。
このタイプの通行券は一本の道路に料金所が複数存在し、かつ利用者の走行区間に応じて料金を徴収する方式の高速道路・有料道路に多くみられる。
通行券は料金支払い時(当該道路退出時)に利用区間を特定するため、通過した本線料金所や進入インターチェンジで交付される。これはワンマンバスやワンマン列車の乗車整理券(正式には'乗車票という)にあたる。日本語の定義からすると『通行券』という表現はおかしい気もするが、現在はこちらのタイプの方が主流。『通行券』という言葉は、おそらく「料金算定の起点となる料金所を通行した証明証」という意味ではないかと思われる。尚、この点を考慮してか、一部の有料道路などは『入口券』という呼称を使用している。
ちなみにこちらのタイプの通行券(入口券)を紛失した場合は、通行したと想定される最長区間の料金を徴収される場合があり、注意が必要。このあたりも乗車票と酷似している。
[編集] 領収書
前記の意味とは対照的に、料金を支払った料金所で発行されるタイプも存在する。これは料金が均一制の都市高速道路や、有料道路で多く見られる。意味としては「通行料金を支払い、通行する権利を得た証明」'といった形になる。
こちらのタイプは『通行券』と名乗ってはいるものの、実際は通行料金を領収しその際に渡される領収書にそう印字されているだけで、特に検札や集札は行われないことが多い。但し、料金を支払ったという証明なので、最低限、区間の通行を終えるまではきちんと保管しておきたい。
また一部の道路によっては回数券タイプの通行券も存在する。意味としてはこちらのジャンルに含まれるが、これは通行する際に料金所で渡す必要がある。