配電
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配電(はいでん)とは、送電網から受電した電力(電気)を需要家に供給するため、配電網システムの構築とその運用を行うことである。
配電系統は各需要家の受電設備と直接接続されているため、一つの需要家の事故が他の需要家の供給支障につながらないように構築されていなければならない。
各電力会社の配電部門は緊急自動車を有しており、配電線事故及び、大規模停電が発生した場合に、この原因を解消、排除すべく緊急出動している。 火災においても出動することもある。 あまり知られてはいないが、責任者クラスはかなり厳しい訓練と教育を受けて選抜されている。 巷では電気レスキューと呼ばれている。
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[編集] 特別高圧配電線路
大規模な施設(オフィスビルや工場、病院、ホテルなど)に引き込まれる。
[編集] 電気方式
20kV/30kV級三相3線式配電線路
11.4kV Y結線三相4線式配電線路
[編集] 配電網構成方式
- スポットネットワーク方式
- レギュラーネットワーク方式
- 本予備線方式(環状方式)
- 樹枝状方式(放射状方式)
[編集] 高圧配電線路
住宅地などの架空電線路・50kVAを超え2000kVA以下の引込み線として一般的に使用されている。
[編集] 電気方式
- 三相3線式非接地方式
[編集] 配電網構成方式
[編集] 低圧配電線路
一戸建住宅などの、50kVA以下の引込み線として一般的に使用されている。
[編集] 電気方式
- 三相4線式415/240V 中性点接地方式 : 1990年代より、電線路の地中化などとともに需要密度の高い都市部を中心に使用され始めた。
- 三相3線式200V(三相動力専用) : 小規模店舗などの三相200V負荷を利用する需要家向け引込み線として利用される。
- 電灯・動力共用三相4線式200V/100V(電灯動力共用変圧器または異容量V結線を使用)
- 単相3線式200/100V : 電灯負荷を利用する小規模需要家に使用される。1980年代以降の一般家庭用の主流。
- 単相2線式100V : ごく小容量の引込み線のみに使用される。かつては家庭用にはこの方式が主流であった。
[編集] 配電網構成方式
- 樹枝状方式(放射状方式)
- 低圧バンキング方式
- レギュラーネットワーク方式(低圧ネットワーク方式)