アカデミー作品賞
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アカデミー作品賞(アカデミーさくひんしょう、Academy Award for Best Picture)はアカデミー賞の部門の一つ。映画作品自体へと賞が贈られるアカデミー賞の最重要部門である。その年アメリカで上映された最も優れた映画5本を候補に選び、その中の1本にこの名誉が与えられる。
第1回のみ2部門に分かれており、第2回で一本化されて候補を5本選ぶようになった。第5回は8本になり、第6回には候補作の数は10本となる。各映画会社の顔を立てる意味もあった。第17回からは従来の5本となり、この形態で現在まで至る。
アカデミー賞の候補投票は会員がそれぞれ属する分野のみの投票であるが、作品賞だけは全会員が5本候補を選んで投票する。
以下は受賞作(太字)と候補作の一覧である。
目次 |
[編集] 1920年代
※第1回のみ、作品賞はOutstanding PictureとUnique and Artistic Pictureに分かれていた。ここでは前者を作品賞、後者を芸術作品賞とする。
- 1928-1929年(第2回) - ブロードウェイ・メロディー
- アリバイ
- ハリウッド・レヴィユー
- 懐しのアリゾナ
- The Patriot
[編集] 1930年代
- 1935年(第8回) - 戦艦バウンティ号の叛乱 (南海征服)
- 乙女よ嘆くな
- 踊るブロードウェイ
- 海賊ブラッド
- 孤児ダビド物語
- 男の敵
- ベンガルの槍騎兵
- 真夏の夜の夢
- 噫無情
- 浮かれ姫君
- 人生は四十二から
- トップ・ハット
- 1936年(第9回) - 巨星ジーグフェルド
- 風雲児アドヴァース
- 孔雀夫人
- 結婚クーデター
- オペラハット
- ロミオとジュリエット
- 桑港
- 科学者の道
- 嵐の三色旗 (二都物語)
- 天使の花園
- 1939年(第12回) - 風と共に去りぬ
- 愛の勝利
- チップス先生さようなら
- 邂逅
- スミス都へ行く
- ニノチカ
- 廿日鼠と人間
- 駅馬車
- オズの魔法使
- 嵐ケ丘
[編集] 1940年代
- 1940年(第13回) - レベッカ
- 凡てこの世も天国も
- 海外特派員
- 怒りの葡萄
- チャップリンの独裁者
- 恋愛手帖
- 月光の女
- 果てなき船路
- 我等の町
- フィラデルフィア物語
- 1942年(第15回) - ミニヴァー夫人
- 潜水艦轟沈す
- 嵐の青春
- 偉大なるアンバーソン家の人々
- The Pied Piper
- 打撃王
- 心の旅路
- 希望の降る街
- Wake Island
- ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ
- 1943年(第16回) - カサブランカ
- 誰が為に鐘は鳴る
- 天国は待ってくれる
- 町の人気者
- 軍旗の下に (イン・ウィッチ・ウィ・サーヴ)
- キュリー夫人
- The More the Merrier
- 牛泥棒
- 聖処女
- ラインの監視
- 1946年(第19回) - 我等の生涯の最良の年
- ヘンリィ五世
- 素晴らしき哉、人生!
- 剃刀の刃
- 子鹿物語
- 1949年(第22回) - オール・ザ・キングスメン
- 戦場
- 女相続人
- 三人の妻への手紙
- 頭上の敵機
[編集] 1950年代
- 1954年(第27回) - 波止場
- ケイン号の叛乱
- 喝采
- 掠奪された七人の花嫁
- 愛の泉
[編集] 1960年代
- 1960年(第33回) - アパートの鍵貸します
- アラモ
- エルマー・ガントリー/魅せられた男
- 息子と恋人
- サンダウナーズ
- 1961年(第34回) - ウエスト・サイド物語
- ファニー
- ナバロンの要塞
- ハスラー
- ニュールンベルグ裁判
- 1962年(第35回) - アラビアのロレンス
- 史上最大の作戦
- The Music Man
- 戦艦バウンティ
- アラバマ物語
- 1964年(第37回) - マイ・フェア・レディ
- ベケット
- 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
- メリー・ポピンズ
- その男ゾルバ
- 1965年(第38回) - サウンド・オブ・ミュージック
- 1968年(第41回) - オリバー!
- ファニー・ガール
- 冬のライオン
- レーチェル レーチェル
- ロミオとジュリエット
[編集] 1970年代
- 1970年(第43回) - パットン大戦車軍団
- 大空港
- ファイブ・イージー・ピーセス
- ある愛の詩
- M★A★S★H マッシュ
- 1971年(第44回) - フレンチ・コネクション
- 時計じかけのオレンジ
- 屋根の上のバイオリン弾き
- ラスト・ショー
- ニコライとアレクサンドラ
- 1973年(第46回) - スティング
- アメリカン・グラフィティ
- 叫びとささやき
- エクソシスト
- ウィークエンド・ラブ
- 1974年(第47回) - ゴッドファーザー PARTII
- チャイナタウン
- カンバセーション…盗聴…
- レニー・ブルース
- タワーリング・インフェルノ
- 1979年(第52回) - クレイマー、クレイマー
- オール・ザット・ジャズ
- 地獄の黙示録
- ヤング・ゼネレーション
- ノーマ・レイ
[編集] 1980年代
- 1981年(第54回) - 炎のランナー
- アトランティック・シティ
- 黄昏
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》
- レッズ
- 1984年(第57回) - アマデウス
- キリング・フィールド
- インドへの道
- プレイス・イン・ザ・ハート
- ソルジャー・ストーリー
- 1988年(第61回) - レインマン
- 偶然の旅行者
- 危険な関係
- ミシシッピー・バーニング
- ワーキング・ガール
- 1989年(第62回) - ドライビング MISS デイジー
- 7月4日に生まれて
- フィールド・オブ・ドリームス
- マイ・レフトフット
- いまを生きる
[編集] 1990年代
- 1994年(第67回) - フォレスト・ガンプ/一期一会
- ショーシャンクの空に
- クイズ・ショウ
- パルプ・フィクション
- フォー・ウェディング
- 1997年(第70回) - タイタニック
- L.A.コンフィデンシャル
- グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- 恋愛小説家
- フル・モンティ
- 1998年(第71回) - 恋におちたシェイクスピア
- 1999年(第72回) - アメリカン・ビューティー
[編集] 2000年代
- 2000年(第73回) - グラディエーター
- ショコラ
- エリン・ブロコビッチ
- グリーン・ディスティニー
- トラフィック
- 2001年(第74回) - ビューティフル・マインド
- ゴスフォード・パーク
- イン・ザ・ベッド・ルーム
- ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間
- ムーラン・ルージュ
- 2004年(第77回) - ミリオンダラー・ベイビー
1920年代 ・ つばさ ・ サンライズ ・ ブロードウェイ・メロディー ・ 西部戦線異状なし |