アークヒルズ
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アークヒルズ (Ark Hills) とは、1986年に20年近い歳月を経て、当時の民間における都市再開発事業としては最大級の規模の複合ビルとして森ビルが開発・設置し、管理するものである。東京都港区の赤坂=『A』kasaka・六本木=『R』oppongiのつなぎ目=『K』notに存在することから頭文字をとってARK Hillsと名付けられ、都市再開発のさきがけとなった。開業した1986年には新語・流行語大賞の新語としてノミネートされた。
プロジェクトは1967年より始まったが、当時は高度経済成長のまっただなかで、用地買収は困難を極めたとされる。
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[編集] 最寄駅
[編集] 施設
- サントリーホール
- 東京全日空ホテル
- 「アーク放送センター」(テイクシステムズ本社・テイクスタジオARK / テレビ朝日映像本社 / テレビ朝日技術制作センター分室)
- アークヒルズ竣工時に完成した旧テレビ朝日社屋。同社が六本木ヒルズ移転後、グループ会社のテレビ朝日映像とテイクシステムズが本社を移転。旧社屋のスタジオ施設をリニューアルしテレビ番組用の貸しスタジオおよび編集室として運用している。テレビ朝日の分室も一部残っているようで、壁面には3社のロゴが掲示されている。また、屋上にはテレビ朝日のお天気カメラも設置されている。いわば「テレビ朝日アーク別館」と言える。
- テレビ朝日がアーク森ビル(港区赤坂一丁目12番32号)に本社機能を置いていた頃も、登記上の本社住所は放送センターのある「六本木一丁目1番1号」であった。もともと六本木に本社を置いてきた同社なりのこだわりや、視聴者からの郵便物の宛先を「港区六本木」のままにしたかった、といった理由が挙げられる。
[編集] レストラン
[編集] 経緯
- 1967年 - 森ビルが高島湯と周辺の土地を買い入れる
- 1969年11月 - 33階の高層ビルの建設を計画、東京都は都市再開発法施行直後だったこともあって、周辺地域も含めた開発を行うことを提案する
- 1971年3月 - 再開発適地調査が行われ、適地として指定される
- 1971年5月 - 再開発計画がマスコミなどで公表されるが、住民の反発に遭う
- 1972年4月 - 港区によって赤坂地区市街地再開発基本計画が取り纏められる
- 1973年9月 - ミニコミ誌『赤坂・六本木地区だより』を創刊し、住民との親善を図る
- 1974年1月 - 56階建ての超高層ビルを中心として、庭園の回りに大型商業施設を配するARK構想案が取り纏められる
- 1976年6月 - オイルショックを慮り、商業施設からオフィスを中心とした計画に変更されたARK計画案が取り纏められる
- 1978年5月 - 森ビルの社長森泰吉郎(当時)を長とする赤坂・六本木地区際開発準備組合が発足する
- 1978年12月 - 東京都道415号高輪麻布線沿いに商業施設、オフィスを配置する第一次計画案が取り纏められる
- 1979年7月 - その後協議を重ねた末第二次計画案が取り纏められる
- 1979年11月 - 住民との和解が成立する
- 1982年11月 - 赤坂・六本木地区第一種市街地再開発事業が認可され、森泰吉郎を長とする赤坂・六本木地区市街地開発組合が発足する
- 1983年8月 - 権利変換計画が認可される
- 1983年11月 - アークヒルズが着工される
- 1986年4月 - アークヒルズが竣工する